「ごくせん」チョットいい話


第9話

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第9話

【タイトル】

人のせいに
すんな!!

【オンエア】

6月12日

【放映時間】

22:10〜23:04

【視聴率】

16.3%

【演出】

佐藤 東弥

【脚本】

横田 理恵

【音楽】

大島 ミチル

【ゲスト】

塚本 高史

小山 裕達

金原 泰成

テアトルアカデミー

劇団 東俳

放映プロジェクト

古賀プロダクション

放映新社

ミルヴィサージュア
ジャンス

F・Cプラン

【撮影協力】

実践女子短期大学

村内
ファニチャー
アクセス

横浜アリーナ

NK特機

【美術協力】

タチカワブラインド

フジパン

富士ゼロックス
株式会社

brother

NEC

CRISP

molten

REGALO

FOSSI?

ZERO

FREDERIQUE
CONSTANT

【衣装協力】

610アメリカ屋

KarL Park Lane

???

ヒットユニオン

NICE CLAUP

CUSTO

アプロン白衣

Forever Love

株式会社 森徳

HORIKOSHI

D・O

CUBE SUGAR

ravie?

Jines

ANAYI

京 香織

ef-d'e

NED

Cf

A・R

BLUE TORNADO

【TD】

金子 幸男

【撮影】

市川 正明

【照明】

角田 信稔

【音声】

菊地 啓太

【VE】

弓削 聡

【LP】

小林 靖直

【編集】

松竹 利郎

【EED】

天野 球

【MA】

清水 栄理子

【選曲】

藤村 義孝

【効果】

岩本 泰乃

【TM】

秋山 真

【美術】

有尾 達郎

【美術進行】

竹内 秀和

【装置】

梶 勝正

【装飾】

川畑 満彦

【衣装】

前田 由美子

【持道具】

吉岡 憲生

【メイク】

上野 志穂

【特殊効果】

星野 伸

【電飾】

酒井 厚太

【建具】

黒岩 直仁

【造園】

浜野 義雄

【生花】

石川 由香里

【着物スタイリスト】

冨田 伸明

【スタイリング協力】

四方 修平

【応援団指導】

東京農業大学
全学応援団

【協力】

NTV映像センター

日本テレビアート

シネハウス

映広

【広報】

梶原 美緒

【電波PR】

栗原 一浩

【企画協力】

古賀 倫明

【OPタイトル】

ケネックス
ジャパン

ACTコーディネイト

F・Cプラン

【車両】

ファン

【スケジュール】

桐ヶ谷 嘉久

【演出補】

山下 学美

【スチール】

押山 晃一

【製作担当】

小宮 孝一

【制作主任】

篠原 真貴

【制作デスク】

井駒 希美

【記録】

吉丸 美香

プロデューサー補

渡辺 智明

鈴木 香織

チーフプロデューサー

増田 一穂

【統括】

井上 健

【プロデュース】

加藤 正俊

『どうしよ・・間に合わないよ!!
 ヤバ!!・・・職員会議始まってるよ!!』

またまた遅刻しているヤンクミ。
7話以降、横田さん脚本の回も遅刻ネタからスタート。
脚本や演出が変わっても作品としての統一感を
失わないためには共通のネタを用意するのも有効。

『祝!!白金学院高校バレーボール部全国大会出場』

白金学院バレーボール部の全国大会出場を祝って
学校の壁に掛けられた垂れ幕に書かれた文面。

原作5巻には『とにかく目指せ日本一!』という
エピソードがあるがバレーボール部は登場していない。

『ヤンクミのジャージ・その36』

朝の職員室に忍び込むヤンクミが着ているピンクのジャージは
上下ともプーマの製品で3話で着ていたジャージと同じモノ【参考
このジャージは序盤の仲間さんお気に入りジャージでもある。
(TV LIFE 2002年11号 インタビューより)

『山口先生・・・・3分ビハインドですよ』

苦労したワリには、とっくに猿渡にバレていたヤンクミの遅刻。
このエピソードあたりから猿渡の襟足が明らかに外にカールしている。

猿 渡 『あ、そうだ・・・3−Dにもバレー部員がいましたねぇ・・』

久美子 『えっ!・・・いたんですかウチ?!』

6話で「生徒の趣味、食べ物の好き嫌い、好きな女の子のタイプまで
全て把握している」とうそぶいていたワリに結城の事を見落としていた
ヤンクミだったが、自分の生徒の部活動の内容も知らない事が判明。

鷲 尾 『何とか無事に行って欲しいもんですな』

安 藤 『去年・・・いろいろありましたからね』

さっそく黒崎の事を暗示するセリフ。
原作では工藤という3年生が傷害事件を起こして退学させられているが
工藤は卒業してからも子分を使って2年生にちょっかいを出したり
ヤ○ザの手下になって白金の学生相手にドラッグを売ったりする
黒崎以上のクソヤローで、2度に渡ってヤンクミに蹴られている。

『壊してやる・・・みんなぶっ壊してやる』

登場するなり物騒な事を言っている黒崎裕次。
黒崎を演じるのはドラマ『職員室(TBS)』でデビューし
映画『バトルロワイアル』で三村信史を演じた塚本高史君。

佐藤監督が演出した『サイコメトラーEIJI2(1997年、NTV)』に
出演したことがあり『Summer Snow(1999年、TBS)』では
内山役の小栗旬君と『木更津キャッツアイ(2002年TBS)』では
野田役の成宮寛貴君とも共演している。【オフィシャルHP

『苦しくったって・・・・悲しくったって・・・・・・
 コ〜ト〜の中では・・平気なの♪・・・・だぞ!!』

3−Dにバレー部員がいたことが分かって大喜びのヤンクミが
前田(八代)と仙石(載寧)を応援するために言った言葉。

TVアニメ『アタックNO1』の主題歌の歌詞からの引用で
途中からはメロディー付きになっているが致命的に音痴。

ヤンクミは原作1巻で、歌が『とてつもなくヘタ』と明記されていて
ドラマのヤンクミも、その設定に合わせて音痴に歌っているので
仲間由紀恵さんの歌唱力が、この程度というワケではない。ハズ。

『・・・だぞ!!』がミョーにカワイイ。

『全国大会と言えば・・・・国中からみんなが
 勝負のために集まって来んだぞ?
 クラスメイトのためにアツイ声援を贈ろうじゃないか?!
 みんなで応援するぞ!!オー!!・・・アレ?』

球技大会同様、勝負事となると燃えてしまうヤンクミだが
3−Dの生徒は応援なんかよりチアガールの話で夢中。

沢 田 『でもウチの学校・・・女いねぇじゃん』

熊 井 『・・・そういえば・・そうだ』

??『ちぇ・・だから男子校はつまんねーんだよ!』

久美子 『・・・わかったよぅ・・・ったく・・
      そんな回りくどい言い方しやがって・・・・・・
      しょうがない、そこまで言うならやってやるよ!
      かわいいお前らのためだモンな♪』

バレー部の応援にチアガールが欲しいという話になったが
男子校だという事を失念していた沢田以外の3−Dの生徒。

落胆する生徒をよそに、なぜか机の上に体育座りして
モジモジしながらお下げをいじっているヤンクミ先生【画像

嬉しそうなヤンクミに『誰もお前に頼んでないんだけど』と
沢田が釘を刺すが、やる気満々のヤンクミは聞く耳を持たず。

『晴れの全国大会!熱い応援で勝ち抜くぞ大作戦!!オーッ!!』

3話の『金髪先生大作戦』、6話の『球技大会優勝大作戦』に続く
『大作戦ネタ』だが、このネタは今回が最後となった。

『先生方!!この学校で女は3人しかいないんですよ?
 一緒に頑張りましょうよ?!ここまで努力してきた
 生徒達のために!!ハイ!ヨロシク!!』

どこから調達したのかチアガールのコスチュームを
川嶋先生と藤山先生に無理やり渡すヤンクミ。

チアガールの超ミニスカコスチュームを見て
にわかに色めき立つ男性教員たち(笑)

仲間さんは第1話放映前に『エンディングで3人が1枚ずつ服を
脱いでいったら高視聴率間違いなし!』なんて冗談を言ってたらしい。

大 山 『藤山先生のチアガール姿ですからね』

安 藤 『私は川嶋先生・・・ヘヘッ』

体育館に呼び出された3−D生徒とバレーボール部員。

『オレまだ弁当途中なんだよね』と言う、クマを筆頭に
突然呼び出されて文句タラタラの生徒たちと比べて
ビデオ持参の鷲尾先生や三脚に一眼レフカメラという
異様に気合の入った装備の岩本先生、大山先生。

普段は目立たない安藤先生までがコレに参加しているが
ヤンクミ目当ての先生が一人もいないのが悲しい。

この体育館は1話の体育館とも6話の体育館とも違う場所。

久美子 『フレッフレ白金!!レッツゴー白金!!
      ワァ〜〜〜〜白金!!』

衝撃的なチアガールのコスプレで登場したヤンクミ。
髪留めのゴムに付いたビーズの色も衣装に合わせて
紅白の2色になっていて細かい気配りが感じられる【画像

久美子 『アレッ?二人ともどうして?』

川 嶋 『そんな格好できるわけないやろぉ〜?』

内 山 『おまえさぁ・・・トシいくつ?』

菊乃と静香が着替えていない事にヤンクミが驚いた時と
内山に年を聞かれたときのピヨピヨサンダルのSEが
異常にハマッていて、これ以降ヤンクミのSEとして定着。

仲間さんとしては最近では珍しい生脚ミニスカ姿だが
このチアガールコスプレは3話の金髪先生コスプレと違い
『正直イタイ』と、特に中高生女子から不評だった。
年齢云々というより、髪型とメガネがネックであろう。

猿 渡 『山口先生・・・セーラームーンですか?』

久美子 『だって・・・涙が出ちゃう・・女の子だもん!!』

猿 渡 『・・・・あぁ、アタックNO.1ね。』

いつもより高い位置で二つ縛りにしている
ヤンクミの髪型と衣装を見た猿渡教頭の第一声。
ヤンクミのボケを敢えてサラッと流すあたりが秀逸。

『アタックNO.1』は1968年から週刊少女マーガレットで
連載されたバレーボール漫画で1969年12月17日から
フジテレビでアニメ化され1971年11月28日まで放送され
大好評を博した『スポ根少女漫画』の草分け的作品。

『美少女戦士セーラームーン』の方は1991年12月より
少女漫画雑誌、月刊『なかよし』で原作漫画が連載開始。

翌92年3月よりテレビアニメ『美少女戦士セーラームーン』が
放映開始されて大ヒット、翌93年3月には同番組の終了後に
新シリーズ『美少女戦士セーラームーンR』へ移行した。

同年8月にはミュージカルの公演開始、12月には映画封切り
94年3月から『美少女戦士セーラームーンS』95年3月からは
『美少女戦士セーラームーンスーパーズ』96年3月からは
『美少女戦士セーラームーン セーラースターズ』が放映。

97年2月に原作の連載が終了しアニメシリーズも終了したが
ミュージカルは現在も公演が行われている【公式HP

ちなみに、このミュージカルには仲間由紀恵さんのお友達が
出演していたそうで仲間さんも見に行ったらしい【てーげー日記

と、『アタックNO.1』は、今から30年以上前の作品なので
ヤンクミがリアルタイムで見ている可能性はほとんどないが
『セーラームーン』の方は約10年前に一世を風靡した
少女漫画なので、当時小6〜中1くらいのヤンクミが
当時夢中で読んでいたとしても別に不思議ではない。

が、猿渡が『セーラームーン』を知っているのは
若干問題があるような気がしないでもない。

沢 田 『気にすんなよ・・・みんな結構面白がってたぜ』

久美子 『笑い取るためにやったんじゃねぇや!!
      アタシはなぁ、何とか生徒達を応援して
      あげようと思ってやったのに・・・・
      あ・・そうかその手があったな。』

校舎の屋上で膝を抱えて泣いているヤンクミを慰める沢田。

ヤンクミの立ち直りの早さと仲間さんの演技も面白いが
沢田のキャラクターの変貌ぶりが顕著に現れている。

 南 『おいウッチー・・お前いつから団長になったんだよ?』

内 山 『・・・ヤンクミの野郎〜〜〜!!』

沢 田 『・・・・こう来たか』

6話の球技大会の時も勝手にチーム編成を決めて
生徒たちにブーブー文句を言われていたヤンクミだが
基本的に自分の信念に従って行動する人なので
人の言うことはめったに聞かないようである。

ちなみに、原作5巻では沢田を勝手にボクシング部の
キャプテンに任命し、同じように文句を言われる。

久美子 『南は副団長!!野田はマネージャー!!
      クマは・・・・ハタ持ちだ!!』

熊井 『何でオレがハタ持ちなんだよ?!』

勝手に団長をウッチーに決めたばかりか
他の役職まで勝手に決めているヤンクミ。

いつもガクランを着ている間(佐々木仁)の方が
ウッチーよりも応援団長に相応しい気もするが
そこは役者としてのランクの違いというヤツだろう。

とは言えハタ持ちに適任なのは体型的に見て
クマ以外にいないような気がするのは確か。

『OK大学のチアガールチームと交流会を持ってやる。』

生徒の不満を押さえ込むためにヤンクミが用意した写真。
漢字で書くと『応慶大学』なんだろうと思うが詳細は不明。

『たまには大学生のお姉さん方と会うのも悪くないぞぉ?』

ヤンクミの甘い言葉に誘われて妄想に浸る3−D生徒。

佐藤&横田コンビでは始めての妄想シーン。
ヒキツケを起こしたようなクマの表情が面白すぎ。

3−Dの中で沢田だけがヤンクミのウソを見抜いているのが
沢田が生徒の中でも特別なポジションにいる事を表現している。

 南 『ヤンクミってホント俺たち乗せるの上手くねぇ?』

野 田 『ツボを押さえてるっツーかさぁ』

沢 田 『詐欺とも言うけど・・・』

いつの間にそういう話になったのかと聞きたくなる会話。
序盤での対立ムードはどこへやら、いまだに冷静なのは
沢田だけで、南と野田はすっかりヤンクミを信頼している。

熊 井 『慎は応援団やってねぇから・・チアガールは
      ダメ〜〜〜!!・・・だじょ?』

内 山 『そうだよ、いまさら入れてっつても
      入れてヤンねぇモン!・・・・な〜!!』

お前ら小学生か!!と言いたくなるクマとウッチーのセリフ。
クマの『・・・だじょ?』は序盤のヤンクミの『・・だぞ?』を
真似したセリフだと思われ、実に微笑ましい光景である。

『フレー!フレー!し・ろ・き・ん!!』

自宅で応援団のビデオを見ながら練習するヤンクミ。
短ランにパンタロンというスタイルのガクランを着込んで
すっかり応援団モードに早変わり。

腰を落として大股で応援の練習をする姿からは
『digi+KISHIN仲間由紀恵』などのグラビアで見せる
妖艶な姿はまったく想像ができない。

ヤンクミが見ている応援団のビデオは「応援団指導」として
クレジットされている東京農大応援団のものだろう。

テ ツ 『しかしお嬢・・・チアリーダーやった方が
     よかったんじゃねぇすか?』

ミノル 『絶対そっちの方がいいっすよ!!』

菅 原 『なるほどな〜』

若 松 『そいつぁ良い考えだ!!ねぇお嬢・・・』

久美子 『その事については・・触れて欲しくなかった(泣)』

セーラームーンの悪夢がよみがえり膝を抱えて泣き出すヤンクミ。
こういうネタは何度か繰り返す事で効いて来る事もある。

久美子 『整列!!・・・・・こんな感じになりました!!』

静 香 『なーんだ、けっきょく全部3−Dかぁ』

菊 乃 『まぁ、これだけ集まっただけでも
      上等なんじゃないですか?(笑)』

チアリーダーとの合コンを餌に3−Dの生徒を動員して
応援団員募集をかけてみたが、最後まで残ったのは
結局3−Dの生徒だけだったという予想通りのオチ。

久美子 『よーしみんな!!なかなかサマに
      なってきたじゃないか!!』

岩 本 『・・・・どのへんが?』

前列で踊りまくっているのは常にヘッドフォンをつけていて
ダンスが得意という設定の出席番号2番今川耕平(港耕平)。

応援団はどう見てもバラバラで、岩本の感想の方が正しい。

猿 渡 『発声がなってない!!』

久美子 『・・・えっ?』

猿 渡 『いいかお前ら・・・発声というのはなぁ・・もっとこう・・
     丹田な・・・丹田・・・丹田に力を入れて!こうすんだ!!』

勝手に応援団を作った事に怒って猿渡が乗り込んできたかと
思ったら猿渡が生徒に発声指導を始めたのでビックリ。

ちなみに『丹田』とは元々『東洋医学』で使われる言葉で
おへそのちょっと下あたりを指し、猿渡が指導していたのは
腹式呼吸による発声のトレーニングという事になる。

『あ・え・い・う・え・お・あ・お!!
 にゃ・にぇ・に・にゅ・にぇ・にょ・にゃ・にょ!!』

猿渡が生徒の前で始めた発声練習。
河原や校舎の屋上で演劇部やアナウンス研究会の連中が
こんな事を言っているのを耳にした事が誰にでもあるはず。

ただし『にゃ行』は生瀬さんのオリジナルで仲間さんの
『ニャ〜!!』ネタのルーツはどうやら生瀬さんのようである。

久美子 『教頭先生って応援団だったんですか?』

鷲 尾 『さぁ〜』

久美子 『って言うか・・・・劇団員?』

鷲 尾 『それもアングラ』

熱烈指導を続ける猿渡を見るヤンクミと鷲尾の会話。

猿渡がアングラ劇団に所属していたことが明らかになるが
生瀬勝久さん、ご本人は劇団「そとばこまち」の出身で
別に生瀬さんがアングラ劇団出身というわけではない。

静 香 『川嶋先生!!』

久美子 『子供ダシにするなんてなんて卑怯な!!』

合コンでの会話によって菊乃が裕太の運動会を口実に
篠原と会っていた事が判明しヤンクミと静香の怒りが爆発。

前回のエピソードで涙の再会を果たした息子・裕太を
さっそく武器として使うあたりに菊乃のしたたかさを感じる。

『ダーツ』

沢田慎の部屋にある数少ない遊び道具らしきもの。

実際に沢田慎役の松本潤君が「ごくせん」撮影当時ダーツに
ハマっていたらしく、撮影現場にもマイダーツを持ち込んで
生瀬さんら男性共演者たちと盛り上がっていたらしい。

仲間さんは楽しそうに遊んでいる共演者がうらやましく
仲間に入れてもらおうと何度か覗いてアピールしたが
それに気づいてもらえたのはだいぶ後のことだったとか。
(TVぴあ 2002年6/26号 インタビューより)

野 田 『イイよなぁ・・・一人暮らしって何やるのも自由だしさぁ』

沢 田 『・・・・めんどくせぇことも多いぞ』

内 山 『ゴミ出しとかだろ!?・・・
     アレ?明日って燃えないゴミの火だっけ?』

 南  『知らねぇよ』

沢田のマンションでまったりとくつろぐ3−Dメイン生徒。

『めんどくせぇ事』と聞いてすぐに『ゴミ出し』を思いつくあたりに
母子家庭のウッチーと他の生徒の違いが良く現れている。

 南 『あ・・・ここってさぁ、女とか来ないの?』

沢 田 『ハ?』

熊 井 『来るような女いねぇだろ、慎には』

沢 田 『・・・・女もどきは来たな』

熊 井 『ど・・どういう意味だよそれ?』

 南 『お前なんか隠してんだろ〜?』

野 田 『どういう事だよ〜?』

熊 井 『あ!!分かった分かった!!母ちゃんと妹だろ?な?』

沢 田 『・・・まぁ・・・そんなとこだよ』

すぐに女の方に発想が行くナンパな南。
女として意識していないはずのヤンクミが来ている事を
なぜかハッキリと言えないあたりに、沢田慎の心情に
微妙な変化が現れてきている事が表現されている。

そして、なぜか沢田には女がいないことにしたがるクマ。

『なぁ・・・クロの事なんだけどさ・・・』

沢田と内山が黒崎の事を話した時に内山が言っていた言葉。
このセリフから内山と沢田が黒崎と友達だった事が分かる。

『あいつと一緒にいた奴等、荒高クビになった連中らしいぞ』

荒高と言えば2話で南と沢田をボコボコにした連中である。
荒高は原作の大銀高にあたる学校と考えてよいと思うが
ここまでの流れを見ると荒高の方が白金より性質が悪そうだ。

『チョリ〜〜ス』

登校する3−Dの生徒の挨拶。
2話のエンディングでクマが言っていた挨拶だったが全員に伝染。

『コスプレ?・欠場』

冒頭に出てきた垂れ幕が黒崎によって無残な姿にされる。
全国大会の横に『コスプレ?』出場の横に『欠場』とスプレーで
書かれているが、黒崎がヤンクミのチアガール姿を見ていない
のだとすると意味がよく分からない落書きではある。

『ヤンクミのジャージ・その37』

職員室以降のシーンで着ている白いジャージ?はムネに錨のロゴ
袖に2本線、前ボタンというチョット変わったものでメーカーも不明。

『今は学校にとってもバレー部にとっても
 とっても大事な時期ですから・・』

黒崎の事をヤンクミに問い詰められて猿渡が言ったセリフ。
『とっても』の3段重ねはアドリブのような気がしないでもない。

久美子 『教頭先生・・・なんか隠してますか?』

猿 渡 『私が?・・・・何を隠すって言うんですか?』

久美子 『・・・目が泳いでますよ』

黒崎の事をひたかくしにしようとする猿渡教頭を問い詰めるヤンクミ。
SEが水中の雰囲気を表現しているが、ややわかりにくい。

静 香 『いつ・・・こういう話になってたんですか?』

久美子 『私・・・お願いしたつもりは・・・』

篠 原 『スイマセン・・アイツね・・学生時代
     応援団だったらしいんですよ・・迷惑だから
     やめとけって言ったんですけど聞かなくて・・・
     しばらくああやってれば気が済むと思うんで
     申し訳ありませんが・・・よろしくお願いします。』

菊乃に『体育館に篠原さんたち来てるで』と深刻な顔で言われ
ついて来てみれば柏木が勝手に応援団に指導を始めている。

特徴あるキャラクターだったワリに見せ場が少なかった
柏木刑事のワンマンショーと言ってよいシーンである。

『アレ?内山どこ行った?』

ヤンクミに黙って沢田と共に黒崎のところへ向かうウッチー。
応援団長であるとはいえ内山がいない事にすぐに気づくあたり
ヤンクミが自分の生徒を常に良く見ていることが分かる。

『決まってんだろ、全国大会なんかぶっ潰してやる』

内山と慎が黒崎を説得に向かうがあえなく失敗。
黒崎のアジトはお馴染みの倉庫だが1話とも5話とも違う場所。

『ぬるい学生なんかやってるお前らなんかになぁ
 俺の気持ちなんかわかんねぇんだよ!!』

ヤンクミと仲良くしている沢田と内山に黒崎が吐き捨てた言葉。

黒崎が自主退学したのならこう言うのも分からないでもないが
学校を辞めさせられた事をいつまでも根に持っているくせに
沢田や内山の事を『ぬるい学生』呼ばわりするのはどうか?

『黒崎は無理やりガッコウ辞めさせられたんだよ』

実は2年生の頃は黒崎と仲良しだったという沢田と内山。
内山の口からヤンクミに黒崎事件の真相が語られる事になる。

『ホントだったら停学処分くらいで済んだのに顧問の岩本は
 大会出場停止にしたくないから黒崎を辞めさせたんだよ』

確かにそうだったのかもしれないが処分の程度を決めるのは
あくまで学校なので、別に不当な処分ではない。

というか黒崎のおかげで大会出場停止になっていたら
他のバレー部員が黙って黒崎を許していたとは思えない。

『うっちー・・確かに学校のやり方には問題あるけど元々は
 その・・・黒崎ってヤツが暴力事件起こしたのが原因だろ?』

ヤンクミの言ってる事ももっともだが、ここではなぜか
内山の事を「うっちー」と呼んでいることに注目したい。

『黒崎裕次(くろさきゆうじ)』

今回のゲストである逆恨み生徒・黒崎を演じているのは塚本高史。
1982年10月27日生まれ東京都八王子市出身。サンミュージック所属。
1997年『職員室』(TBS)でドラマデビュー以来「サイコメトラーEIJI2」
「SummerSnow」などに出演してきたが、なんといっても本作の直前
TBS系列で放送された「木更津キャッツアイ」のアニ役が有名。

モデルもこなす二枚目ながら演技の幅は広く、どんな役柄にも対応。
「ごくせん」以降は「マンハッタンラブストーリー」(2003年TBS)や
「タイガー&ドラゴン」(2005年TBS)「菊次郎とさき」(2005年EX)など
着実にキャリアを積み重ね、将来の嘱望される若手俳優の一人。

『俺ら・・もともと結構ツルんでたんだよ』

ハッキリと内山の口から黒崎と仲間だったことが語られるが
原作の工藤は当然、沢田たちと友達でもなんでもない。

『ご活躍じゃないか・・今度は全国大会に出るんだって?
 いい気なもんだよなぁ、俺はお前に将来潰されたってのに』

岩本に黒崎が言った言葉だが、タイトルどおり
『人のせいにすんな!!』と言ってやりたい。

岩 本 『そんな無理じゃって・・・理事会もPTAも敵に回して
      ワシ一人でいったい何が出来たって言うんよ?』

久美子 『だけど、少なくとも先生が動いていたら黒崎は
      誰かが自分のために必死になってくれたって
      思えたかもしれないんですよ?』

岩 本 『そんな事をしても納得する相手じゃないんよ
      いまさら謝っても意味はない!!』

内 山 『・・・なんだよ、その言い方はよぉ!!』

沢 田 『うっちー!!』

岩本、ヤンクミ、沢田、内山の沢田のマンションでの会話。

岩本の発言にウッチーと同じくらい頭に来ているはずの
沢田が、激昂するウッチーを制止しているところに
二人のキャラクターの違いが上手く表現されていると思う。

久美子 『アタシは・・教師だろうが警察だろうが大人だろうが
      子供だろうが、間違った時にはキチンと謝るのが
      スジってモンだと思ってます。
      そういう事・・ちゃんと見せてやるのも
      教師の仕事なんじゃないですか?』

岩 本 『ボカァ・・・・ボカァ・・そこまでアツうはなれん。』

たとえやっても結果の分かっていることではあるが
何もせずに諦めた岩本の態度には確かに問題がある。

しかし都合のいい時だけ子供になって『守ってくれなかった』
などと不満を言うような連中と真面目に付き合わなければ
いけないのだとすると教師というのはシンドイ仕事である。

『ウチの学校にはヤンクミみたいな先生がいない。』なんていう
中高生からの嘆きの声が番組公式HPにも多数寄せられたようだが
ヤンクミみたいな先生が現実にいるワケがない。

『体育館でサーブの練習をしている黒崎』

この学校の警備体制は一体どうなっているのか?

『黒崎の回想シーン』

まだ白金の生徒だった頃の黒崎と沢田、内山の友情を
感じさせるシーンで、中高生視聴者に特に好評を博した。
が、この回想シーンの直後に黒崎は前田と仙石をタコ殴り。

どこまでも同情できないバカヤロウである。

『ヤンクミ変身』

黒崎が『全国大会をぶっ潰す』といきまいていたと聞いて飛び出した
岩本を沢田と内山も追いかけていった事を知ったヤンクミ。

いつものように髪を解いてメガネをはずしているが
今回は走りながらの変身シーンで今までにないパターン。

『今頃なに言ってんだよ?』

ヤンクミにキツく言われた事で心を入れ替えて
黒崎に謝罪した岩本に黒崎が吐き捨てた言葉。

ハッキリ言って黒崎は同情の余地のない最低のクズ野郎であり
ここまで黒崎がクズ野郎なのも、黒崎がすでに退学しているのも
殴り込みのシーンで心置きなくヤンクミに殴らせるためである。

ここまでしないとヤンクミの大暴れを映像化できないあたりに
テレビにおける暴力表現の難しさをつくづく感じさせられる。

「ごくせん」でシリーズを通して主張してきた『ケンカと暴力は違う』
というテーマが人権屋や投書マニアの耳に届く事はないのだろう。

『ヤンクミのジャージ38』

黒崎のアジトに乗り込んできたヤンクミが着ている
グレーに黒ラインのジャージはウィルソンの製品。

『あたし?・・・あたしはそいつらの担任の先生だよ』

2話以来、久しぶりのヤンクミのキメ台詞だが
久しぶりすぎてキメ台詞の機能を果たしていない。

『ヤンクミ大暴れ』

結構長くて大変そうな殺陣だが仲間さんは頑張っている。
「ごくせん」のシリーズ中でいちばんカッコイイ乱闘シーンだと思う。
ヤンクミにぶっ飛ばされる黒崎のお友達は小山裕達、金原泰成、他。

黒 崎 『オレは先公に将来台無しにされたんだよ!!』

久美子 『終わった事いつまでもウダウダ言ってんじゃねぇよ!
      いいわけばっかり作って他人のせいにしてる
      暇があったらなぁ、ちゃんと前見て
      これから先の事考えたらどうなんだい?!』

甘ったれた事ばかり言ってるのでヤンクミに叩かれる黒崎。

久美子 『誰だってなぁ、ずっと順風満帆でいける
      人間なんていやしねぇんだよ!
      自分で挫折乗り越える力がなかったらなぁ
      転んで躓いただけで人生終わっちまうんだよ!!』

アイドル→声優→女優と、流転の芸能人生を歩んで来ながらも
クサる事なく、こつこつキャリアを重ね、デビュー7年目になって
大ブレイクした仲間さんご本人の事を語っているようでもある。

黒崎 『もっと早く、こんな先公に会ってたら・・・
    オレも学校やめずに済んでたかもしれねぇよな。』

お約束過ぎるセリフで聞いてて恥ずかしくなるが
演じる方はもっと恥ずかしかった事だろう。

『バレー部を見送る応援団一同』

試合に向かうバレー部員にエールを送る3−D応援団だが
試合の会場で応援しないなら何のための応援団なのか?

『お前ら、いい加減学習しろよ(笑)』

チアリーダーの写真がインチキだった事にようやく気づいた
3−D生徒たちに追い掛け回されるヤンクミの姿を見ながら
3−Dの仲間たちに、沢田が微笑みながらつぶやいた一言。

番組開始当初からは想像できない沢田の変貌ぶり。

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