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2006年8月20日 「大奥」製作発表会
ハーイ!!皆さん1ヶ月以上のご無沙汰でしたー!!

てなワケで、もう閉鎖したんじゃないかと言うくらいテキトウ更新ですが
本日は来年のお正月映画大奥の製作発表会があったという事で
まだ大した情報はありませんが言い訳がてらに日記を書いちゃいます。

監督、脚本等、とくに当初の発表から変更は無いようですが
とりあえず、20日の発表で判明した出演者は以下の通り。

絵(江)島・・・・・・ 仲間由紀恵

??・・・・・・・ 浅野ゆう子

??・・・・・・・ 高島礼子

??・・・・・・・ 松下由樹

??・・・・・・・ 杉田かおる

??・・・・・・・ 井川 遥

間部詮房・・・・・及川光博

??・・・・・・・・ 西島秀俊

(Special thanks サッチーさん、柚香子さん)

ワタクシ絵島と間部詮房以外は誰が誰なのか知りません。
しかし、気になるのは、天英院は誰なのか?月光院は誰なのか?

そして生島新五郎は誰なのよ?

という事ですな。

ま明日のワイドショーやスポーツ新聞見れば分かっちゃうんでしょうが
せっかくのネタなので、キャスティング予想しちゃおうと思います(笑)

【キャスティング予想】

絵(江)島(大奥御年寄) ・・・・・・ 仲間由紀恵 (確定)

瑞春院(五代将軍綱吉側室) ・・・・・・ 浅野ゆう子(予想)

寿光院(五代将軍綱吉側室) ・・・・・・・ 松下由樹(予想)

天英院(六代将軍家宣正室) ・・・・・・・ 高島礼子(予想)

奥女中A ・・・・・・・ 杉田かおる(予想)

月光院(六代将軍家宣側室) ・・・・・・・ 井川 遥(予想)

間部詮房(幕臣) ・・・・・及川光博 (確定)

徳川家宣(六代将軍) ・・・・・・・・ 西島秀俊(予想)

順性院(家宣の祖母) ・・・・・ 岸田今日子(妄想)

というワケで、全然根拠の無いテキトーな予想なワケですが。

主人公が大奥御年寄・江島(仲間さん)、そしてもう一本の物語の柱が
月光院と間部詮房(ミッチー)の許されぬ恋。という事になりそうなので
そうなると、月光院のキャスティングもそれなりに華のある人でないと。

と、考えると、正直、浅野さんや杉田さんではトウが立ちすぎているし
史実によると、月光院は江島より4つ年下という事になるようなので
高島さんや松下さんも無いだろう。という事で消去法で井川さんに。

月光院は及川ミッチーとのラブシーンがある事も予想されるため
高島さんや松下さんである可能性も捨て切れない気はしますが。

で、井川さんを月光院という事にしちゃうと、あとはライバル天英院と
その他の奥女中てな事になるワケですが、井川さんのライバルという
ポジションを考えると浅野さんは年齢的に無さそうだし、杉田さんは
キャラ的に無さそう。という事で松下さんと高島さんが残ったんですが
なんとなく極妻のイメージで高島礼子さんにしてみました。

あとはテレビシリーズで準主役級の役柄を演じた松下さん、浅野さんが
一奥女中みたいな役とは思えないので、いちおう年代的に被ってそうな
大奥と関係ありそうで偉そうな人の名前を適当に当てはめてみました。

実際のところ製作が決定した段階では藤原紀香さんや菅野美穂さんの
名前も挙がってたので詳細が発表されたら月光院が菅野さんだったり
天英院が紀香さんだったり。なんて事は充分ありそうな気がしますね。

で、肝心の江島の相手役・生島新五郎のキャスティングなんですが。

今のところ名前が挙がってて配役が分かって無いのは西島秀俊さん。
演技力には定評のある役者さんなので生島役でも不思議ないですが
正直なところ歌舞伎の人気役者ってイメージではないんですよねー。
んで、テレビシリーズに出演している関係でゲスト的な役柄かな?と
思ったので、家宣役で最初の方にチラッと出演と考えてみました。

ま、これもフタを開けてみれば生島役はアッサリ西島さんだったりする
可能性もなくは無いんですが、総製作費20億以上かける大作映画で
江島の相手役としては正直ちょっと弱いかな?という気がします。

しかし、だとすると生島新五郎役は誰になるのか?誰が適役なのか?
とりあえずパッと浮かんだ名前を挙げてみますが皆様はどうでしょう?

生島新五郎・・・・中村獅童

または

生島新五郎・・・・藤木直人

はたまた

生島新五郎・・・・オダギリ・ジョー

意外と

生島新五郎・・・北村一輝

そして

生島新五郎・・・和田聡宏

さて、アナタの考える新五郎はダレ!?(笑)


2006年8月21日 「大奥」続報
昨日ひさしぶりに更新したもののネタが持たなかったので続報です(笑)
昨日発表された「大奥」出演者のキャスティングが新聞、ニュース等で
少しずつ見えてきたので、かる〜く続報をお届けしようと思います。

【大奥キャスティング続報】

絵(江)島・・・・・・ 仲間由紀恵 (大奥御年寄)

??・・・・・・・ 浅野ゆう子

天英院(熈子)・・・・・・・ 高島礼子(六代将軍家宣正室)

蓮浄院(お須免) ・・・・・・・ 松下由樹(六代将軍家宣側室)

法心院(お古牟)?・・・・・・・ 杉田かおる(六代将軍家宣側室)

月光院(お喜世)・・・・・・・ 井川 遥(七代将軍家継生母)

間部詮房・・・・・及川光博 (幕臣)

生島新五郎・・・・・・・・ 西島秀俊(歌舞伎役者)

葛 岡 ・・・・・・・ 鷲尾真知子(奥女中)

吉 野 ・・・・・・・・山口香緒里(奥女中)

浦 尾 ・・・・・・・久保田 麻希(奥女中)

(以下たぶん出る人)

後藤縫殿之助 ・・・・・ ???(呉服商)

徳川吉宗 ・・・・・・・  ???(8代将軍)

新井白石 ・・・・・・・  ???(学者)

宮路 ・・・・・・・ ????(奥女中)

てなワケで太字にした部分が昨日から変ったところなワケですが
生島新五郎役が西島さんである事はスポーツ新聞の記事で判明。
奥女中の3人はテレビで記者会見に出席していた事を知りました。

松下さんのキャスティングは記者発表での発言内容から推測しました。
「公家の出身で」「幼い子供を亡くし」「月光院と対立」というのは
月光院との世継ぎ争いに敗れた蓮浄院の事だろうと思われます。

杉田さんは”功名が辻ドタキャン”の話しかしていなかったようなので
役柄に関するヒントはありませんでしたが家宣の側室の一人だとすると
法心院ぐらいしか残っていない。というのが唯一の選考ポイント。
奥女中だとするとデッチ上げの工作員として暗躍する宮路あたりか?

ま、今回は”記者会見だけでなく映画にもちゃんと出ます”との事なので
杉田さんに関しては今後の情報に期待する事にしたいと思います(笑)

一方、他が徐々に見えてくる中で分からなくなったのが浅野ゆう子さん。
メインキャストがこういう感じの配役になるとすると将軍家継誕生後の
お話が物語の中心になるだろうと思われるので(家宣が登場するなら
記者会見にも出席してるだろうと思うので)そうなると、どの役なのか?
とりあえず家宣の側室グループにはハマリそうな役がないのですが。

昨日予想したように五代将軍綱吉ゆかりの人物として登場するのか
瀧山とか荻島とかいう名前の実在したのかどうか分からないような
お局さまとして登場するのか、ワタクシにはまったく分かりません。

あと、20日の記者会見では浅野さんと高島さんがインタビューに答えて

浅野 「仲間由紀恵さんと井川遥さんの20代に嫉妬します。
     40代の執念で頑張ります。」

高島 「同感ですね・・・遠慮なく(二人を)苛めたいと思います。」

と、撮影前から早くも若い二人に「女の戦い」を仕掛けたとの事。

そして、この挑発に対して月光院役の井川遥さんも黙っていません。

井川 「あの・・浅野さん、私も6月で30になりました・・・・」

浅野 「・・・おめでとうございます」

井川 「・・・・・私も仲間さんの20代に嫉妬します。

仲間 絶句&苦笑

早くも頼りない月光院

撮影前から早くも孤立無援になった江島の運命やいかに!?(笑)


2006年10月8日  来てます着てますっ!!
【長浜に千代あらわる!】

まずは大河ドラマ関連の情報をひとつ。
山内一豊が城持ち大名になって最初の居城となったという長浜の地で
29日に地元観光協会が主催する「長浜きもの大園遊会」てな催しが
あるとかないとか。そしてそこに仲間さんがトークショーのゲストとして
登場されるとかされないとか。という事だそうです。

すでに撮影の方は先月でオールアップとの事ですが、大河ともなると
撮影以外にも、こういう地域振興的なお仕事が派生してくるんですね。
そろそろ「大奥」の撮影にも入っているだけに仲間さんがトークショーで
着物についてどんな事を語られるのか気になるやらならないやら。

すでに参加申し込みは締め切られているような雰囲気ではありますが
近隣にお住まいの方はちょいと足を運んでみたりしてもよいのかも?

【秋の新CM収穫祭】

てなワケで、9月から新CMのオンエアが目白押しな仲間さんですが
この秋から、初の自動車メーカーCMに出演される事となりました。

ダイハツ・ムーヴ

内容の方はワンピース姿の仲間さんと母親役の加賀まり子さん演じる
セレブな親子の「広さにびっくり」篇と、そのまんまの役柄で登場する
Mr.マリックと仲間さんの「みんなでハンドパワー」篇といった感じで

ま、どちらもいつも通りコミカルな内容(笑)

ちなみに、仲間さんと同じくこの秋から「ムーヴCustom」のCMに
起用される事になった柴咲コウさんのCMの方はどんな感じかと言うと

ジェット戦闘機のパイロットに扮した柴咲コウさん。道路に着陸したと
思ったら、ムーヴカスタムに乗る男性に「となり空いてる?」と一言。
というなにやらカッチョいい内容のわざわざオーストラリアに行って
ハイウェイを封鎖してまで撮影したという大掛かりなシロモノでして。

正直、同時にCMに起用されたとは言いながら
いろんな意味で差をつけられてる感がありますが(笑)

しかし、まぁ今回起用された「ムーヴ」のような軽自動車のCMは
調べてみるとヒジョーに女性タレントの起用率が高くなってまして
今回のスポンサー「ダイハツ」さんだけでも↓のような感じになります。

【ダイハツ軽自動車CM出演タレント】 2006年10月現在

MOVE 仲間由紀恵 (女優)

MOVE Custom 柴咲コウ (女優)

MOVE Latte 大貫亜美、吉村由美 (女性シンガー) 

COO  篠原涼子 (女優)

BE→GO 堂本剛 (俳優?)

SONICA 上戸彩 (女優)

ESSE 黒木瞳 (女優)

Tanto 工藤静香 (女優?)

Tanto Custom 速水もこみち (俳優)

なんとサンプル9車種中で7台までが女性という圧倒的多数。
しかもどちらかというと男性より女性の好感度が高そうな人が多い。

実際、他社の最近オンエアされたCMを見てもスバルR1の木村カエラ
三菱ekワゴンの江角マキコ、ホンダLIFEの井川遥、トヨタベルタの
鈴木京香、日産MOCOの汐見由香里、トヨタPassoの吹石一恵など
コンパクトカークラスまでは、だいたい同じような傾向がありまして
国内・海外の大御所俳優や外人モデルが起用されるケースが多い
中・大型ファミリーカーや高級セダンのCMとは一線を画しています。

しかし、考えてみれば高級セダンやワンボックスカーなどとは違い
商用以外では免許取り立てのお兄ちゃんとかお母さんやお姉さんの
通勤や買い物の足として使用・購入される事が多いという軽自動車や
コンパクトカーの用途を考えると、この傾向はしごく当然の事でして

主に女性が使う=女性が決定権を握っているクルマだからこそ
良いイメージを伝えつつ、自分が運転している姿をイメージしやすい
女性の好感度が高い女性タレントがCMに起用される。というワケで
黒木瞳さんやパフィーの二人や篠原涼子さんや工藤静香さんなんて
そう考えてみると「コレしかいない!」という感じの人選であります。

そういう意味では、今回、仲間さんが軽自動車・ムーヴのCMに
起用されたのは、CMギョーカイ的にも仲間由紀恵というタレントが
女性から見た好感度の高い女性タレントであるという事なワケです。

ちなみに車名に「カスタム」とか「スポーツ」とか「R」なんてのがつく
スポーティータイプの車種になりますと軽自動車・コンパクトカーでも
男性タレントがCMに起用されているケースが多くなっております。

これは、やはり軽自動車でも走行性を重視するスポーツタイプとなると
主婦やOLさんよりは、若いお兄ちゃんがターゲットになると考えられ
Tantoに工藤静香さんTantoカスタムには速水もこみち君が起用されて
いるように、新たに柴咲コウさんが起用されたムーヴカスタムの場合も
初代から先代CMまでは一貫して男性タレントが起用されておりまして
どちらかというと今回、柴咲さんが起用されたのが異例中の異例。

同時に起用されながら、仲間さんがムーヴ、柴咲さんがカスタムに
起用されたのは二人のパブリックイメージの違いが影響してるハズで
少なくとも柴咲コウさんには軽自動車にスポーツ性を求める消費者に
アピールするなんらかの要素があるという事なのでしょうね。

ま、仲間さんがジェット戦闘機に乗って「となり空いてる?」ってのも
柴咲さんがヒラヒラのワンピース着て「来てます来てます!」ってのも
たしかにどちらも想像しにくい絵ヅラではありますが(笑)


2006年10月9日 とりあえず7月期ドラマの感想
【7月期ドラマの感想】

ハーイ、というワケで夏のドラマも終わり、もう今週から秋ドラマ開幕。
今年の夏のドラマは例年に無いちょっと異様な状況になっておりまして
阿部寛さんの「結婚できない男」長瀬君の「マイボス☆マイヒーロー」が
何度も20%を越える夏ドラマとしては異例と言ってもいい高視聴率。
リメイクものの「不信のとき」は関東では平凡な視聴率だったものの
東海・関西では最終回でなんと「功名が辻」を越える視聴率をマークと
夏のドラマとしては異例に高い視聴率を記録する作品が現れました。

しかし、一方で平均視聴率10%を切る作品が今期だけで6本も登場。
その6本中4本を占めるという不名誉な結果となったテレビ朝日では
「新・桃太郎侍」「下北サンデーズ」「レガッタ」が一話放送短縮になり
ドラマ全般としては好調なのか不調なのか良く分からないクールでした。

ま、今期はドラマの方も格差社会といった感じで数字の取れる作品と
数字の取れない作品がハッキリ分かれたといったところでしょうか?
なんつってワタシちょっとうまい事いっちゃったかしら?どうかしら?
そんな中で、とりあえず7月期のベスト5を挙げてみると↓こんな感じ。

1位 「結婚できない男」 主演:阿部寛 (CX)

きめ細かい設定、脚本、そして演技と完成度の高さが光った作品。
30代男性という最もドラマを見ないと言われる層を敢えて主役に据え
当たり前すぎて印象に残らないようなエピソードを丹念に積み重ねて
笑いを誘った脚本と、その主人公の奇妙な人物像にリアリティを与えた
阿部さんの演技は見事としか言いようが無く、最後のまとめ方も完璧。

2位 「マイ☆ボス・マイ☆ヒーロー」 主演:長瀬智也 (NTV)

「結婚できない男」とくらべると良い意味でパワーで押し切った印象。
「ごくせん」とほぼ同じく毎回強引とも言える力技の展開でしたが
バカバカしくて面白く、つい最終回まで引っ張られて見てしまいました。
チマチマいじくり回すより、勢いで見せた方が良い事もあるという好例。
長瀬君は言うまでも無く、田中聖、新垣結衣、香椎由宇も良かった。

3位 「下北サンデーズ」 主演:上戸彩 (EX)

残念ながら打ち切りになった作品ですが、小劇団という題材といい
ストーリーといい、個人的には大変面白く興味も持てた作品でした。
しかし、劇的なロマンスも無く、大きな事件もない、小劇団の日常を
淡々と描くドラマでは主演が上戸彩ちゃんでも厳しかったようですね。

金曜ナイトドラマ枠でも同程度の視聴率は取れたと思われるだけに
もし放送枠が『黒い太陽』と逆だったら、評価も変っていたでしょう。
小ネタのオマケがドラマのような堤監督の演出は相変わらずでしたが
丸毛監督が担当したエピソードの割とオーソドックスな演出も好印象。

4位 「ダンドリ。〜Dance☆Drill〜」 主演:榮倉奈々 (CX)

主人公の女の子達の明るいキャラクター付けが非常に良かったので
前半まではこのテの青春ファンタジーとしては充分楽しめたのですが
「この展開で全米選手権に間に合うんだろうか?」と思ったら案の定。
全米大会で優勝どころか、国内大会で初ダンスを披露して終了って
実話を基にしたドラマで実話よりスケールダウンするってどういう事?

これだったら石橋先生の実家の話とか商店街の話なんて全部なくして
後半急に増えたメイフィッシュのメンバーのエピソードをもっと丹念に
かつ、せめて全米選手権に行くまでを描いた方が良かったのでは?
ストーリー的にも焦点をぼかしただけで必然性が無い部分だったし。

また、ファンタジーとは言いながら教頭(斉藤洋介)がチアダンス部を
潰す事に異様な執念を燃やしていたり、スポーツ新聞の飛ばし記事で
主人公たちが窮地に陥ったりと、安易に型どおりの展開に走りすぎ。

5位 「黒い太陽」 主演:永井大 (EX)

他の作品から2週ほど遅れたうえに23時15分からの放送という悪条件
だったにもかかわらず、テレ朝の7月期ドラマの中では2番目に高い。
ついでに言うと「誰ママ」よりも「タイヨウ」よりも「ダンドリ。」よりも高い
平均視聴率を稼いでしまったというある意味「只野仁」的な問題作(笑

原作つきのドラマだけに舞台となる夜の世界の描写はリアリティがあり
キャバクラのキャストと黒服の関係とか、夜の世界独特のルールとか
大変興味深く面白い部分もありましたが、いかんせん主人公がバカ。

一口に言うと身の程知らずのバカが身の丈に合わない野望を抱いて
周りの人間を傷つけ放題傷つけながら、うまく行かない世の中に対して
怨みつらみをわめき続ける。という不愉快極まりない展開にイライラ。

この枠としては好視聴率だったので、たぶん局としては金10枠あたりで
パート2とか考えてるんでしょうが「2」をやってもたぶん見ないと思う。

番外 「アキハバラ@DEEP」 主演:誰? (TBS)

同じクレッシェンドの「下北」と較べると、いかにもクレッシェンドな演出。
DVD販売を前提として制作された作品だけに作りもかなり自由な感じ。
一人一人の登場人物のキャラクターは作りこんでる感じがするものの
たぶん原作もそうなんだろうと思うけど舞台が秋葉原になってるだけで
全般的な構造は「池袋ウェストゲートパーク」とあまり変っていないナァ。

ヲタクってあんなに熱血集団じゃないしあんな風に団結もしないと思う。
各キャラクターの設定も表層的というか、聞きかじり感が否めない。
メイドでレイヤーでカラテカって設定なんかも欲張りすぎな気がするし。

「下北」と較べると「池袋」とあまり変り映えが無いのは物足りないが
「電車男SP」にも全く同じ演技で登場した北村一輝の怪演は見もの。
一所懸命役作りしてる共演者が多い中この人だけはホンモノっぽい。

相方のような強烈な個性はないけど、このまま「踊る大捜査線」とかに
刑事として出演してても全く違和感が無さそうな設楽君(バナナマン)は
ヘンなクセが無いだけに加藤浩次よりも役者としては使いやすそう。

といったような結果になりましたが皆さんはいかがだったでしょうか?
実のところワタクシ、これ以外の作品は全部最後まで見てません(笑)
てなワケで明日は10月期のドラマの展望を書きマース。


2006年10月10日  今日は目の日
【10月期ドラマの展望】

てなワケで、今日は10〜12月期のドラマの展望を書いていきます。

今年は4〜6月期にワールドカップなどが重なったせいか7〜9月期に
例年に無く豪華なキャストが揃っていたような気さえしていましたが
さすがに10〜12月期は各局とも企画・キャストに気合が入ってる感じ。

個人的には堀北真希、長澤まさみという二大アイドル女優を看板に据え
本気で「ドラマのTBS」の復権に勝負を賭けてきた感のあるTBSだとか
7月期メタメタになったドラマ枠をテレビ朝日がどう立て直すのか?とか
NTV土9枠で久々のラブストーリーが吉と出るか凶と出るか?といった
あたりに興味がありますが、皆さんは果たしていかがでしょうか?

月9 CX 「のだめカンタービレ」 初回15分拡大 原作:二ノ宮知子
P:若松央樹、清水一幸 脚本:衛藤凛 演出:武内英樹ほか
出演:上野樹理、玉木宏、瑛太、氷川あさみ、小出恵介、上原美佐
遠藤雄弥、サエコ、伊武雅刀、竹中直人、豊原功補、西村雅彦ほか

ちょうど1年前にTBSでウワサのあったドラマ化が実現した格好ですが
このテの漫画原作モノは原作ファンとどう折り合いをつけるかがカギ。
特にこの漫画のように「現実にありそうで無い」内容は非常に難しく
原作に近づけようとするほど離れてしまったりする事もしばしば。

原作が人気の高い話題作であればあるほどドラマ化も検討されますが
人気が高ければ高いほど原作ファンのイメージは頭の中で肥大化しており
ドラマ化された作品が原作ファンを満足させられる事は滅多にありません。
だから「ぎゃぼー!」はあんな言い方じゃない!なんて事は言っちゃダメ。

そんなワケで原作も読んだ者として、そこらヘンは全く期待してませんが
かつて「マエストロ」に出演してた西村雅彦さんがキャスティングされてたり
伊武さん、竹中さんといった個性派が何をしでかしてくれるのかは楽しみ。

火9 CX 「役者魂!」 21:00〜 初回15分拡大
P:船津浩一 脚本:君塚良一 企画:高井一郎 音楽:森英治
演出:若松節朗、木下高男、村谷嘉則 制作:CX、共同テレビ
出演:松たか子、藤田まこと、森山未來、加藤ローサ、香川照之
川島海荷、吉川史樹、濱田マリ、富岡晃一郎、前川泰之ほか

脚本に「踊る大捜査線」シリーズを手がける君塚良一、演出に「熟年離婚」
「真夜中の雨」の若松節朗、村谷嘉則「お見合い結婚」の木下高男を起用。
と、よほどの事が無い限り「ツマンネー」って事は無さそうな布陣ですな。
主演も出演作でほぼハズレを引いた事が無い松たか子なので期待大。

火10 KTV 「僕の歩く道」 22:00〜 初回15分拡大
アソシエイトP:石原隆 P:重松圭一、岩田祐二 脚本:橋部敦子
演出:星 護、河野圭太、三宅喜重 音楽:本間勇輔
出演:くさなぎ剛、香里奈、本仮屋ユイカ、小日向文世、大杉連
長山藍子、佐々木蔵之介、森口瑤子、MEGUMI、須賀健太ほか

「僕の生きる道」「僕と彼女と彼女の生きる道」に続くシリーズ作ですが
この作品もスタッフ・キャストともに凄いメンバーが揃ってますなぁ。
シリーズ全部に出演してそうな小日向さん、大杉さん、長山さんに加えて
ヒロインも矢田亜希子さん小雪さんと来て、今回は香里奈さんですか?
番宣も凄い事になりそうだし、視聴率も固い数字を稼ぎそうですなぁ。
でも、コッチは内容が重そうなのでワタシは見ないと思います。

水9 EX 「相棒−seasonV」 21:00〜 初回のみ2時間SP
P:松本基弘、香月純一(テレビ朝日)須藤泰司、西平敦郎(東映)
脚本:輿水泰弘、林誠人?ほか 演出:和泉聖治、長谷部安春?
出演:水谷豊、寺脇康文、鈴木砂羽、高樹沙耶、岸辺一徳ほか

正直、加齢臭ただよう主役のキャスティングに拒否反応をおこしてまして
今までほとんどまともにストーリーを通して見た事がなかったんですが
最近、お昼の再放送を見たらあまりにも脚本がイイのでビックリしました。

「トリック」でも脚本を書いてる林誠人さんも何度か脚本で参加されてますが
謎解きもしっかり練られているし組織と人物の関係もキチンと描かれていて
あの「千里眼の男」的なシニカルさが好きな人なら確実にお勧めできます。

水10 NTV 「14才の母」 22:00〜 初回15分拡大
P:村瀬健、浅井千端 脚本:井上由美子 主題歌:Mr.children
演出:佐藤東弥、佐久間紀佳 音楽:沢田完、高見優
出演:志田未来、田中美佐子、生瀬勝久、山口沙弥加、海東健
三浦春馬、高畑淳子、河本準一(次長課長)北村一輝、室井滋ほか

「女王の教室」で高い評価を集めた名子役・志田未来を主役に据えて
14才の少女の妊娠・出産というショッキングなテーマを描くそうです。
難役に挑む厳しさといい将来性も考えて志田未来には頑張って欲しいが
今回はいかにも「狙ってる」って感じがハナについてイマイチ見る気しない。

木9 EX 「だめんず・うぉ〜か〜」 21:00〜原作:倉田真由美
チーフプロデューサー:五十嵐文郎 P:川島保男、横地郁英
脚本:田辺満、吉田玲子ほか 演出:片山修、小松隆志ほか
出演:藤原紀香、山田優、青木さやか、宮迫博之、三浦理恵子
島谷ひとみ、レッド吉田、眞野裕子、柳沢慎吾、西岡徳馬ほか

原作はOLさんなんかに人気の実話系マンガとでも言うんでしょうか?
扶桑社から出てるのに、なぜフジテレビがドラマ化しないのか不思議。
藤原紀香さんや山田優さんがキャスティングされているにもかかわらず
番宣CMから漂う「そこはかとない金曜ナイトドラマ感」は一体?(笑)

しかし、妙に肩に力を入れない方が良い結果が出たりしますからね。
どうしたってコメディタッチの作品になると思うので気楽に観られそうだし
テレ朝の連ドラは深夜ドラマっぽいチープな物の方が面白い事多いし。

木10 CX 「Dr.コトー診療所2006」 22:00〜 初回30分拡大
原作:山田貴敏 P:中江功、増本淳、塚田洋子 脚本:吉田紀子
演出:中江功、平井秀樹、高木健太郎 主題歌:中島みゆき
出演:吉岡秀隆、柴咲コウ、時任三郎、大塚寧々、蒼井優、筧利夫
桜井幸子、大森南朋、富岡涼、堺雅人、泉谷しげる、小林薫ほか

もう2年前になりますか?大好評を博した作品の続編であります。
あの”純くん”を主役にして「南の島から2006」ってとこでしょうか?
しかし吉岡君って、いつまでたっても名子役って印象ですなぁ。

木10 TBS 「嫌われ松子の一生」 22:00〜 原作:山田宗樹
P:貴島誠一郎 脚本:成瀬活雄 演出:酒井聖博、堀英樹ほか
出演:内山理名、要潤、小池栄子、鈴木えみ、塩見三省、根岸季依
萩原聖人、谷原章介、北村一輝、吹越満、なすび、羽賀研二ほか

映画版のデキが素晴らしすぎたので大きなハンデを負っている事は明らか。
中途半端に映画版に近づけようとしたら大ヤケドする事は間違いない。
いっそ陰惨なストーリーを見事に笑いに昇華させた映画版とは真逆な
方向で真っ黒でドロドロなドラマにしちゃった方が良いような気がしますな。

金8 TX 「逃亡者 おりん」 20:00〜20:54
チーフP:佐々木彰(TX) 監督:矢田清己 ナレーター:津嘉山正種
P:瀧川治水、山鹿達也、本間信行、小池敏子、須藤安芸子、進藤盛延
出演者:青山倫子、榎木孝明、宅麻伸、梶芽衣子、あおい輝彦、田中健

徳川九代将軍・家重の時代。暗殺集団「手鎖人」の一員として生きる
「おりん」は自分が頭首・植村道悦(榎木)の野望の手先だったと気づく。
そして、死産だったはずの我が子が生きていると知った時、おりんは
まだ見ぬ我が子と再開を果たすため「逃亡者」(のがれもの)になる。
道悦の放つ刺客に追われながら、おりんの修羅の道が始まった・・・

殺人マシンとして育てられた「おりん」が旅先で出会う人々との触れ合いで
人の心を取り戻していく、という筋書きは「アレ」そのまんまで「おりん」が
勝負どころでは時代劇なのにキャッツアイみたいなレオタードに着替えて
悩ましいボディラインを露にするセクシー路線は「水戸黄門」のお銀と同じ。

そんなワケで、主演の青山倫子は最近の時代劇女優としては異例に若く
グラマー美女でテレビドラマの時代劇としちゃ悪くは無いと思うんですけど
テレビ東京が満を持して再開した連続ドラマにしちゃオリジナリティもない。

金9 ABC 「家族〜妻の不在・夫の存在〜」 22:00〜
チーフP:五十嵐文郎(テレビ朝日) P:中込卓也(テレビ朝日)
深沢義啓(朝日放送) 里内英司(5年D組) 脚本:清水有生
演出:唐木希浩、池添 博(5年D組) 高橋伸之(テレビ朝日)
制作協力:5年D組 制作:テレビ朝日、朝日放送 主題歌:EXILE
出演:渡哲也、竹野内豊、石田ゆり子、劇団ひとり、さくら、宇都秀星
中田喜子、金子昇、木村多江ほか

7月期は「レガッタ」で予想外の壊滅的な惨状になった金10枠は昨年同期
予想外のヒットを記録した「熟年離婚」の渡哲也さんで再びホームドラマ。
制作・演出・脚本と、製作体制が「熟年離婚」とは全く違うのは気になるが
竹野内さんも出演する事だし、少なくとも7月期よりは持ち直すかも。

金10 TBS 「セーラー服と機関銃」 22:00〜 原作:赤川次郎
企画:伊與田英徳 P:石丸彰彦 脚本:いずみ吉紘 音楽:河野伸
演出:平川雄一朗・加藤新 音楽プロデュース:志田博英
出演:長澤まさみ、堤真一、小泉今日子、中尾明慶、田口浩正
山本龍二、福井博章、井澤健、本田博太郎、橋爪淳、緒形拳ほか

当時の薬師丸ひろ子の絶大な人気を象徴する25年前の映画のリメイク版。
ついでに原田知世のテレビ版も存在するという敷居の高そうな作品ですが
「セカチュー」「タッチ」「ラフ」と、大人気青春ドラマのヒロインを片っ端から
制覇してきた東宝シンデレラ・長澤まさみちゃんが満を持して大役に挑戦。

・・・ってほどのドラマでもないと思うのですが内容的にはどうなんだろう?
原作は1クール(10〜11話)も使うほどボリュームのある話だったかなぁ?
なんだかんだ言っても原作が書かれてから相当年数が経ってるので
どう現代風の味付けをするのか?しないのか?がポイントでしょうね。
正直なところ事前に話題になってるほど面白いドラマにはならないと思う。

金 深夜 EX 「アンナさんのおまめ」 23:15〜 原作:鈴木由美子
CP:桑田潔 P:三輪祐見子 脚本:高山直也 演出:常廣丈太ほか
出演:ベッキー、杏さゆり、柏原収史、徳井義実(チュートリアル)
滝沢沙織、草刈正雄、高橋ひとみ、大東俊介、渡邉紘平

原作は松雪泰子、鈴木保奈美の主演で何度かドラマ化された人気作
「白鳥麗子でございます!」と同じ、鈴木由美子さんの作品だそうな。
いかにも金曜ナイトドラマ枠という感じで、安心して見られそうな印象。

金 深夜 TX 「クピドの悪戯〜虹玉」 24:12〜 原作:北崎拓
P:岡部紳二 森田 昇 高橋萬彦 佐藤源太 脚本:遠藤彩見
演出:佐藤源太 音楽:伊藤絢美 企画協力:オスカープロモーション
出演:北川弘美、高橋良輔、秋山梨奈、小川奈那、川島なお美、他

テレビ東京、金曜深夜といえば、もう恒例になった感のあるエロドラマ。
予告CMから飛ばしている感じですが、主演はまたもや「嬢王」と同じ人。
この女優さんは、いつかこの枠から抜け出す事が出来るんでしょうか?

土9 NTV 「たったひとつの恋」 21:00〜 初回20分拡大
P:西憲彦 脚本:北川悦吏子 演出:岩本仁志 音楽:池頼広
出演:亀梨和也(KAT-TUN)、綾瀬はるか、田中聖(KAT-TUN)
平岡祐太、戸田恵梨香、要潤、田中好子、財津和夫、余貴美子

昨年1〜3月期の「ごくせん」で奇跡的に勢いを盛り返して以来
ここのところ「野ブタ」「女王」「喰いタン」「ギャルサー」「マイボス」と
どっちかっつーと学園ドラマを中心に放送して来たNTV土9枠ですが
今期は久しぶりに直球ど真ん中のラブストーリーになるみたいですね。

しかし、NTVの土9枠の脚本に「北川悦吏子」って聞くと
正直なところ「あの北川悦吏子がついに!!」というより
「あの北川悦吏子もとうとう!!」って印象だナァ。失礼ながら。

土 深夜 EX 「もういちど地下鉄に乗って」 25:25〜(全4回)
CP:桑田潔 P:樽井勝弘、小久保聡(TV朝日)平部隆明(ホリプロ)
脚本:立見千香、谷口純一郎 演出:森田空海、木内麻由子
出演:岩田さゆり、小松みゆき、橋本さとし(1話)

7月期は「快感職人」なんて意外と面白いドラマをやってましたが
今期は映画「地下鉄(メトロ)に乗って」との連動企画みたいです。
コレも見てみると意外と面白いんじゃないかなー?という気がします。

日8 NHK 「功名が辻」 20:00〜20:45 原作:司馬遼太郎
脚本:大石静 P:大加章雅 音楽:小六禮次郎 演出:尾崎充信
出演:仲間由紀恵、上川隆也、西田敏行、前田吟、香川照之、玉木宏
篠井英介、浅野ゆう子、生瀬勝久、永作博美、長谷川京子、田村淳

大河もいよいよ終盤。現状の視聴率をキープできるとイイですね、ハイ。

日9 TBS 「鉄板少女アカネ!!」 原作:青木健生、ありがひとし
P:橋本 孝、倉貫健二郎、齋藤頼照 脚本:松田知子、小川みづき
脚本監修:秦健日子 演出:倉貫健二郎、竹村謙太郎、森嶋正也
音楽:山下康介 製作:ドリマックステレビジョン・TBS 制作協力:TSP
出演:堀北真希、塚本高史、片瀬奈々、デビット伊東、大友みなみ
奈津子、亜希子、飯田基祐、猫ひろし、竜雷太、陣内孝則ほか

主演は「野ブタ」「クロサギ」でもヒロインを演じた若手有望株の堀北真希。
脚本は「ドラゴン桜」「アンフェア」の秦健日子とTBSの本気を感じる布陣。
制作会社TSPは初めて聞く名前ですが「ドラゴン桜」や「花より男子」など
マンガ原作モノでは手堅いヒットを飛ばしているTBSだけに期待できそう。

しかし、良く見ると民放キー局の連ドラの原作モノ率はフジが2/4本。
テレ朝は金曜ナイトドラマ、土曜ミッドナイトドラマを含めても3/5本。
日テレはドラマ自体が2本しかないとは言いながら原作モノは一本も無し。
それに対してTBSは、なんと今期のドラマ3本中3本がすべて原作モノで
極上の素材を集めているワリに、企画力に対して疑問符も残る印象。

そういえば、最近TBSのドラマオリジナル脚本でヒットした作品って
記憶に無いし、むしろ原作モノでもずっこけてる事が多いような?

日 深夜 TX 「ライオン丸G」 原作:うしおそうじ(ビープロダクション)
企画:鷲巣富雄、大月俊倫 企画協力:雨宮慶太(クラウド)佐藤大
P:浅野太(テレビ東京)小川智弘、赤羽智比呂 脚本・演出:大根仁
脚本協力:中津留章仁、川崎ヒロユキ 特技監修:原口智生
特殊造形:JAP工房 製作:ビープロダクションG製作委員会 
出演:浪岡一喜、大田恭臣、小林恵美、小田あさ美、遠藤憲二ほか

これも30年ほど前に放送された特撮ヒーローモノのリメイク作品ですが
制作がお馴染み(株)オフィスクレッシェンドで脚本・演出は大根仁監督。
主人公の獅子丸(浪岡一喜)はカネもチカラもない売れないホストで
初回からライオン丸の正体はヒロインたちにバレまくりという意外な展開。

特撮モノとは言いながら、深夜ドラマらしいチープな作りは否めないものの
企画協力に雨宮慶太、助演にベテラン遠藤憲二、石橋蓮司を配するなど
特撮ヒーローモノとして要所要所のポイントはしっかり押さえてある印象で
2話まで終了した時点では、特撮ヒーローモノというよりコメディに近く
特撮ヒーローモノにあるまじき主人公の人物像と展開は期待が出来そう。


2006年10月21日 10月期連ドラ初見印象
【映画「大奥」東映京都撮影所でボヤ騒ぎも・・・・撮影は順調】

10月14日映画「大奥」を撮影中の東映京都撮影所で火災が発生しました。
出火は同日、午後零時20分頃、出火場所は撮影所内の第一スタジオ。
エキストラの出演シーンを撮影中で50人ほどの人間がいたが怪我人はなく
天井から吊り下げられた照明調節用のビニールシートなどが燃えた模様。

当日は消防車も10台出動し一時騒然となったそうですが負傷者はなく
翌15日にはフジテレビ系女子アナ31人が撮影に参加する事を発表。
さらに2日後(16日)には主演の仲間由紀恵さんが京都府庁を表敬訪問。
そして、その2日後(18日)には姫路城でメイン女優6人が揃ってロケ。と
撮影自体は順調に進行している様で、20日には主題歌(倖田來未)発表。
10月28日からは早くも劇場で予告篇の上映が開始される予定との事です。

【10月期の連ドラ初見の印象】

さて、そんなワケでいよいよ出揃いました10〜12月期の連続ドラマ。
期待の続編から深夜ドラマまで今期の新作も概ね1〜2話の放送が終了し
期待のワリに「アレ?」って感じだったり予想以上に「お?」って感じだったり
いろんなモノがありましたので初見の印象をざっと書いてみたいと思います。

月9 CX 「のだめカンタービレ」 初回15分拡大 原作:二ノ宮知子
P:若松央樹、清水一幸 脚本:衛藤凛 演出:武内英樹ほか
出演:上野樹理、玉木宏、瑛太、氷川あさみ、小出恵介、上原美佐
遠藤雄弥、サエコ、伊武雅刀、竹中直人、豊原功補、西村雅彦ほか

正直、そんなに期待はしてなかったんですが、かなり頑張ってますネ。
特に上野樹理サンと小出恵介クンのなりきりぶりはちょっと見ものデス。
一方、千秋役の玉木君はまだマンガを見たまんま再現しようとしていて
キャラクーのニュアンスを掴みきれていないような雰囲気がありましたが
ま、今後どんどんこなれて行くんじゃないかと思いますので楽しみです。

ドイツ人指揮者フランツ・シュトレーゼマン役に竹中直人さんと聞いた時は
さすがに「いくらなんでもムリがありすぎじゃねぇの?」と思ったのですが

まさか銀髪のヅラにモリっ鼻とは(笑)

もう、このモリっ鼻で細かい事はドーデも良くなった感はありましたが
演出やセットも原作のテイストをかなり忠実に再現しようと頑張っていて
「さすが電車男のスタッフ」という感じ。BGMの選曲もかなり凝っていて
クラシックに詳しい人でも充分楽しめるデキになっているそうです。

火9 CX 「役者魂!」 21:00〜 初回15分拡大
P:船津浩一 脚本:君塚良一 企画:高井一郎 音楽:森英治
演出:若松節朗、木下高男、村谷嘉則 制作:CX、共同テレビ
出演:松たか子、藤田まこと、森山未來、加藤ローサ、香川照之
川島海荷、吉川史樹、濱田マリ、富岡晃一郎、前川泰之ほか

本能寺海造(藤田まこと)は古典と舞台に命を懸ける大物ベテラン俳優。
気難しくて口うるさい、この大御所の担当にされてしまったマネージャー
鳥山瞳美(松たか子)が悪戦苦闘しながら職業意識に目覚めていく。
ってな感じの第一話でしたが、ちょっと地味かもしれません。面白いけど。
ついでに、こっちの大御所も舞台俳優役だけにヅラと盛大なモリっ鼻(笑)

火10 KTV 「僕の歩く道」 22:00〜 初回15分拡大
アソシエイトP:石原隆 P:重松圭一、岩田祐二 脚本:橋部敦子
演出:星 護、河野圭太、三宅喜重 音楽:本間勇輔
出演:くさなぎ剛、香里奈、本仮屋ユイカ、小日向文世、大杉連
長山藍子、佐々木蔵之介、森口瑤子、MEGUMI、須賀健太ほか

相変わらず手堅い。っつーか丁寧な脚本、演出で安心して見られる作品。
クサナギ君の演技は「レインマン」のダスティン・ホフマンそのまんまですが
主人公を一番心配してる母親(長山)が実は一番分かってなさそうだったり
職場の動物園が障害者の採用をイメージアップぐらいにしか思ってないとか
周辺の人たちの心の動き、ストーリー展開はイチイチ説得力があるので
観てしまうとグッと引き込まれる力がありますネ。観たくないのに(笑)

水9 EX 「相棒−seasonV」 21:00〜 初回のみ2時間SP
P:松本基弘、香月純一(テレビ朝日)須藤泰司、西平敦郎(東映)
脚本:輿水泰弘、林誠人?ほか 演出:和泉聖治、長谷部安春?
出演:水谷豊、寺脇康文、鈴木砂羽、高樹沙耶、岸辺一徳ほか

旧家で発生した22年前の強盗殺人に端を発する未解決事件を扱った
初回のSP版に続く2話は「金田一少年の事件簿」みたいな館モノでしたが
こうまでテイストの違うエピソードが普通に続くのも長寿のヒケツなのかも?
「トリック」も続編やるなら、こんな感じにすればいいんじゃないですかネ。

水10 NTV 「14才の母」 22:00〜 初回15分拡大
P:村瀬健、浅井千端 脚本:井上由美子 主題歌:Mr.children
演出:佐藤東弥、佐久間紀佳 音楽:沢田完、高見優
出演:志田未来、田中美佐子、生瀬勝久、山口沙弥加、海東健
三浦春馬、高畑淳子、河本準一(次長課長)北村一輝、室井滋ほか

正直、ワタシは一話しか見てませんが事前の注目度は高かったようで
1、2話ともに今期の連ドラでは「Dr.コトー診療所」に次ぐ高視聴率を記録。
ただ、やっぱり印象は「高校教師」とか「魔女の条件」とか「人間・失格」とか
「未成年」とか「聖者の行進」といった10年ほど前にTBSでやたらとやってた
社会派きどりの出歯亀ドラマとあんまり変ってない気がする。

木9 EX 「だめんず・うぉ〜か〜」 21:00〜原作:倉田真由美
チーフプロデューサー:五十嵐文郎 P:川島保男、横地郁英
脚本:田辺満、吉田玲子ほか 演出:片山修、小松隆志ほか
出演:藤原紀香、山田優、青木さやか、宮迫博之、三浦理恵子
島谷ひとみ、レッド吉田、眞野裕子、柳沢慎吾、西岡徳馬ほか

マンガ原作だけにネタも豊富だし、コメディとしても充分成立している。
どうやら、まりあ(藤原)と一ツ橋(宮迫)が最終的にはくっつきそうだとか
2話にして先の展開が見えてしまった感じはするものの、そこはそれ。
このテの作品としては及第点のデキだと思うんですが視聴率はイマイチ。
藤原さんは、そんなに言われるほど悪くはないと思うんですけどネェ。

木10 CX 「Dr.コトー診療所2006」 22:00〜 初回30分拡大
原作:山田貴敏 P:中江功、増本淳、塚田洋子 脚本:吉田紀子
演出:中江功、平井秀樹、高木健太郎 主題歌:中島みゆき
出演:吉岡秀隆、柴咲コウ、時任三郎、大塚寧々、蒼井優、筧利夫
桜井幸子、大森南朋、富岡涼、堺雅人、泉谷しげる、小林薫ほか

今期連ドラで唯一20%を越える視聴率を叩き出した作品。でも見てません。
こういうのが当たると来期あたり、また「瑠璃の島」みたいなドラマやりそう。
つか、ウワサでは来年の1月期にやるんですよね「ちゅらさん4」を(笑)

木10 TBS 「嫌われ松子の一生」 22:00〜 原作:山田宗樹
P:貴島誠一郎 脚本:成瀬活雄 演出:酒井聖博、堀英樹ほか
出演:内山理名、要潤、小池栄子、鈴木えみ、塩見三省、根岸季依
萩原聖人、谷原章介、北村一輝、吹越満、なすび、羽賀研二ほか

昭和48年ごろの話のテーマソングがグレンミラーってどういうセンス?
おまけに松子の赴任先の中学校は、いくら地方とはいえ木造校舎。
これは終戦直後か?「三丁目の夕日」ブームに乗っかろうってハラか?
と思ったら、2話の冒頭、喫茶店のシーンではペドロ&カプリシャスの
1973年(昭和48年)のヒット曲「ジョニィへの伝言」がかかったりしている。
・・・とまぁ、全体的にもそんな感じでチグハグな部分が多いのが気になる。

金9 ABC 「家族〜妻の不在・夫の存在〜」 22:00〜
チーフP:五十嵐文郎(テレビ朝日) P:中込卓也(テレビ朝日)
深沢義啓(朝日放送) 里内英司(5年D組) 脚本:清水有生
演出:唐木希浩、池添 博(5年D組) 高橋伸之(テレビ朝日)
制作協力:5年D組 制作:テレビ朝日、朝日放送 主題歌:EXILE
出演:渡哲也、竹野内豊、石田ゆり子、劇団ひとり、さくら、宇都秀星
中田喜子、金子昇、木村多江ほか

これもあまり期待していませんでしたが、しっかりした作りで好印象。
家庭とは?仕事とは?夫婦とは?と、ありがちなテーマではありますが
地味ながら丁寧にエピソードを積み重ねていく構成は説得力アリマスね。

子供と夫(竹野内)をほったらかして自分探しみたいなことをおっぱじめる
妻・理美(石田ゆり子)はあまりにも類型的に描かれている気はしますが
昔の「TBS東芝日曜劇場」ってこんな感じだったような印象があります。

スタッフ的には「電池が切れるまで」とか「レガッタ」あたりとほぼ同じだと
思いますが、これだったら来週も見てもいいかな?という気がしています。

金10 TBS 「セーラー服と機関銃」 22:00〜 原作:赤川次郎
企画:伊與田英徳 P:石丸彰彦 脚本:いずみ吉紘 音楽:河野伸
演出:平川雄一朗・加藤新 音楽プロデュース:志田博英
出演:長澤まさみ、堤真一、小泉今日子、中尾明慶、田口浩正
山本龍二、福井博章、井澤健、本田博太郎、橋爪淳、緒形拳ほか

正直、目高組若頭・佐久間役の堤真一さんはミスキャストだと思います。
見るからにイイ人っぽくて、ヤクザ者には見えません。嫌いじゃないけど。
一方、長澤さんは見かけによらず、かなりキャラクターを作ってますね。
あんなにテンパった喋り方をするのを見たのは初めてのような気がします。

パッと見、人気絶頂の頃の広末涼子さんとイメージがダブる所もありますが
個人的には過去に演じられた、どの作品よりコミカルな星泉像が好印象。
来週も長澤さんを見るためにチャンネルを合わせてもいい気がしました。

金 深夜 EX 「アンナさんのおまめ」 23:15〜 原作:鈴木由美子
CP:桑田潔 P:三輪祐見子 脚本:高山直也 演出:常廣丈太ほか
出演:ベッキー、杏さゆり、柏原収史、徳井義実(チュートリアル)
滝沢沙織、草刈正雄、高橋ひとみ、大東俊介、渡邉紘平

予想通り、手軽で馬鹿らしい深夜ドラマ向きの楽しいラブコメディですな。
ベッキーの暴走ぶりはなかなかですがヘタに顔立ちが整っているだけに
本来マドンナ役であるべき杏さゆりとの差別化が難しい事になってます。

金 深夜 TX 「クピドの悪戯〜虹玉」 24:12〜 原作:北崎拓
P:岡部紳二 森田 昇 高橋萬彦 佐藤源太 脚本:遠藤彩見
演出:佐藤源太 音楽:伊藤絢美 企画協力:オスカープロモーション
出演:北川弘美、高橋良輔、秋山梨奈、小川奈那、川島なお美、他

なかなか真面目なところもあったりして単なるエロドラマではないです。
そんなに面白いというワケでもないですが、暇つぶしにはなります。

土9 NTV 「たったひとつの恋」 21:00〜 初回20分拡大
P:西憲彦 脚本:北川悦吏子 演出:岩本仁志 音楽:池頼広
出演:亀梨和也(KAT-TUN)、綾瀬はるか、田中聖(KAT-TUN)
平岡祐太、戸田恵梨香、要潤、田中好子、財津和夫、余貴美子

第一話の放送前日にKAT-TUNの相棒、赤西くんが長期休養を発表し
話題性だけはバッチリだったハズですが、視聴率的にはイマイチ低調。
平成日本版ロミオとジュリエットなんて事も言われてるみたいですが
あんまり東京湾不吉な事を言わない方がいいんじゃないかナァ(笑)

障碍のある弟とか偶然ぶつかる出会いとか難病とかベタ丸出しですが
ヒロト(亀梨)の住んでるのが”下町だけどベイエリア”という舞台設定とか
最終話近くまで引っ張るのかと思ったウソが一話でもうバレちゃったり
ハロウィンとかヨットとかパーティとか女子のツボを押さえた脚本とかは
今後の展開が気になったり、なるほどナァと納得したりはしました。

あとヒロトが携帯持って無いという設定は逆に彼が携帯を持つ事によって
携帯が恋の発展のために重要な役割を果たすという伏線なんでしょうね。

なんつっても番組のメインスポンサーがNTTドコモで
ドコモのCMタレントはKAT-TUNなワケですから(笑)

綾瀬はるかちゃんは可愛いし、田中聖クンも相変わらずイイですが
ジャニーズ事務所は亀梨君にキムタクを襲名させようとしてるのかな?
なんか役柄だけじゃなく、演技まで似てきてる気がするんですがネ。

土 深夜 EX 「もういちど地下鉄に乗って」 25:25〜(全4回)
CP:桑田潔 P:樽井勝弘、小久保聡(TV朝日)平部隆明(ホリプロ)
脚本:立見千香、谷口純一郎 演出:森田空海、木内麻由子
出演:岩田さゆり、小松みゆき、橋本さとし(1話)

これは予想通り、見てみると意外と面白いっつー感じになってます。
「世にも奇妙な物語」のエエ話系のエピソードだけを集めたような作品。

日8 NHK 「功名が辻」 20:00〜20:45 原作:司馬遼太郎
脚本:大石静 P:大加章雅 音楽:小六禮次郎 演出:尾崎充信
出演:仲間由紀恵、上川隆也、西田敏行、前田吟、香川照之、玉木宏
篠井英介、浅野ゆう子、生瀬勝久、永作博美、長谷川京子、田村淳

大河もいよいよ終盤。現状の視聴率をキープできるとイイですね、ハイ。
柄本さんの秀吉、西田さんの家康はやはり晩年になるほど良いです。

日9 TBS 「鉄板少女アカネ!!」 原作:青木健生、ありがひとし
P:橋本 孝、倉貫健二郎、齋藤頼照 脚本:松田知子、小川みづき
脚本監修:秦健日子 演出:倉貫健二郎、竹村謙太郎、森嶋正也
音楽:山下康介 製作:ドリマックステレビジョン・TBS 制作協力:TSP
出演:堀北真希、塚本高史、片瀬奈々、デビット伊東、大友みなみ
奈津子、亜希子、飯田基祐、猫ひろし、竜雷太、陣内孝則ほか

片瀬奈々さんのドロンジョ様ぶりはかなり笑えますので一度ご覧下さい。
とりあえず第1話では、完全に主役のアカネより印象に残りました(笑)
全般には「味っ子」みたいな感じでマンガ原作らしいドラマではあります。
土9が最近好調なので日9も学生をターゲットにしてみた感じでしょうか?

仕方ない部分もありますが一話はバタバタとして散漫な印象を受けました。
強力なライバルがつぎつぎ登場するとか、お父さんを探して旅に出るとか
今後の方向性がハッキリすれば面白くなってくるかもしれません。

日 深夜 TX 「ライオン丸G」 原作:うしおそうじ(ビープロダクション)
企画:鷲巣富雄、大月俊倫 企画協力:雨宮慶太(クラウド)佐藤大
P:浅野太(テレビ東京)小川智弘、赤羽智比呂 脚本・演出:大根仁
脚本協力:中津留章仁、川崎ヒロユキ 特技監修:原口智生
特殊造形:JAP工房 製作:ビープロダクションG製作委員会
出演:浪岡一喜、大田恭臣、小林恵美、小田あさ美、遠藤憲二ほか

制作サイドは、この作品をリメイクではなく続編と捉えているそうです。
ま、たしかに原作は時代劇なので、リメイクではないワケですが(笑)


2006年10月26日 イーオン・フラックス
10月29日滋賀県に仲間由紀恵アラワル】

というワケで、10月29日滋賀県は仲間由紀恵デー!!
まず、長浜市の
長浜きもの大園遊会にゲストとして出演。
そして琵琶湖環状線開業記念フェスタにもゲストとして出演。

時間的にどっちのイベントが先になるのかまでは分かりませんが
どちらもトークショーに参加しいろんな事を語られる模様です。

【法務省裁判員制度のキャンペーンガールに起用】

財団法人・省エネルギーセンターの「省エネルギーキャンペーン」
国税局「税を考える週間」「確定申告」のキャンペーンガールに続き
ついに法務省からもキャンペーンガールを依頼された仲間さん。
これで環境庁、国税庁、法務省の3省庁を制覇した仲間さんですが
次はヤンクミで教育改革のキャンペーンガールとかでしょうか?(笑)

【「大奥」主題歌:倖田來未、フジ系女子アナ31人撮影に参加】

「大奥」の主題歌がくぅ〜ちゃん(チワワではない)に決まりました。
イヤー、さすがフジテレビですね。今最も旬なアーティストの起用で
「大奥」の大ヒットは、もはや約束されたも同然であります!!
ちなみに「SHINOBI」の主題歌は浜崎あゆみでしたけどね!!

ついでに「大奥」にフジ系女子アナ31人が絢爛豪華な衣装で参加。
阿倍アナ、千野アナ、平井アナ、遠藤アナも撮影に参加したとかで
撮影所のボヤより大きなニュースとして取り扱われております(苦笑)

【映画を見てきました】

というワケで、不意に出会った友達に誘われて何の因果か
「スケバン刑事 コードーネーム=麻宮サキ」を見てきました。

<スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ>

麻宮 サキ ・・・・・・・・ 松浦 亜弥

秋山レイカ ・・・・・・・ 石川 梨華 《美勇伝》

神田 琴美 ・・・・・・・ 三好 絵梨香 《美勇伝》

今野 多英 ・・・・・・・ 岡田 唯 《美勇伝》

暗闇警視  ・・・・・・ 長門 裕之

騎村 時郎 ・・・・・・・ 窪塚 俊介

吉良 和俊 ・・・・・・・ 竹内 力

サキの母 ・・・・・・・・ 斉藤 由貴 (特別出演)

特命刑事 ・・・・・・・・ 大谷雅恵 《メロン記念日》

原作 和田 慎二

脚本 丸山 昇一

監督 深作 健太

ヨーヨー監修 長谷川 貴彦

アクション監督 横山 誠

企画協力 アップフロントグループ

製作協力 セントラル・アーツ

製作 「スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」製作委員会

配給 東映 ≪オフィシャルHP

【感想】

まず最初に言っちゃいますとアイドル映画としては上々のデキです。
少なくともVFXとアクションシーンに関しては「CAT'S EYE」(1997年)
なんか比べ物になりませんし、ぶっちゃけキャスティングのレベルを
度外視すれば「SHINOBI」より単純に楽しめる作品だと思います。

しかし今回も例によって最寄のワーナーマイカルで見てきましたが
公開3週目にして、観客の数は私たちを入れてもわずかに13人。
来週にはもう「武士の一分」と入れ替わる予定との事だったので
ウワサの通り、興行的に苦戦しているのは間違いなさそうです。

てなワケで、ネタバレとか一切気にしないで書きますので
万が一これから観に行くとかDVDで見るまで我慢している
なんていう方がいる場合は、ここから先は読まないで下さい。

赤い背景に黒いシルエットだけのオープニング映像はカッコ良く
円谷特撮シリーズや往年のスパイ映画や西部劇のようデス。

本編冒頭の赤や緑のネオンサインの光の海に着陸する旅客機を
仰角→後ろから撮った着陸シーンはなかなかに新鮮な映像だし
純白の雨傘とブレザー姿の羊の群れのような生徒たちの真ん中に
射るような眼で正面を見据える麻宮サキの赤い傘とセーラー服が
ポツンと一つ浮いている映像も”いかにもスタイリッシュ”という感じ。

拘束具は「羊たちの沈黙」のレクター博士のオマージュだろうし
充血した片目だけが異様に赤いのは片目だけメカが露出した
アーノルド・シュワルツェネガーの「ターミネーター」を髣髴させますが
まるで野獣のような麻宮サキ描き方には期待を抱かせてくれます。

危険人物=拘束具という表現は今となってはベタの極地ですが
「女囚さそり」か「緋牡丹お竜」かというほど気合の入った表情は
少なくとも「踊る大捜査線」の小泉今日子よりは凄みを感じます。

また冒頭のアクションは香港映画というより「マトリックス」以降の
ワイヤーアクションの系譜もので、それ相応のデキになってますし
ほとんどVFXで処理したヨーヨーアクションも、中途半端にヘタな
アクションをリアルでするよりも、はるかに迫力があっていい感じ。

一方、もちろんアイドル映画としても充分ファンを満足させるデキで
ミニスカバッチリ、生足クッキリとアイドルたちのお宝ショット満載。
助演を務める美勇伝(石川梨華、三好絵梨香、岡田唯)のメンバー
3人のセリフを合わせると完全に主演の松浦亜弥を上回っており
あややというより美勇伝のプロモーション映画の風情すらあります。

また、スーパーアイドル松浦亜弥がスケバン役という事で

タイマン張りてぇなら一人で来な。

とか

テメェら全員ヤキ入れんぞ!!

とか

Fuck!!

とか言っちゃってますが、これが意外というか全然違和感が無く
ギラリと睨みつける目線も強く、巻き舌も堂に入っておりまして

そうとうパンチの効いた少女期を送ってきたか
そうとうパンチの効いた環境で育ってきたか

その、どちらかではないか?という気さえいたします(笑)

正直、テレビシリーズはロクに見てませんが、この野犬のような
獰猛さ、孤立感、クールさは原作の麻宮サキに最も近いのでは?
少なくとも鉄仮面とか忍者を持ち出されるよりは違和感ありません。

でも、そのワリに吉良(力)や多英(岡田)に馴染むのが早すぎ。
しかも、意外と簡単にやられる。あっさり捕まったりしすぎ。
ノコノコ敵について行ってアッサリ倒されたりと、あまりに無用心。

しかも捕まった時の逃れ方が関節外すとか体重で紐をちぎるとか
常に力技で、何のためにピンチを作ったのか全く意味不明。
健太監督が自分で作った見せ場を自分で台無しにしている印象。

また、今回サキの敵になるのはアングラサイト「エノラゲイ」を
主催するナゾの人物:ロメオ(窪塚)という設定なワケですが
なんで映画で描かれる「インターネット」はこうもダサいのか?

思い出すのは、北野武監督のむかしのエッセイに書かれていた
邦画でまともに「パーティ」を描いた作品がほとんど無いという話。

映画で貧乏をこじらせちゃったような映画バカが演出してるから
”金持ち”や”上流”というものが本質的、具体的に分かっておらず
パーティーの場面でテーブルに鶏のモモやサンドイッチを乗せる
なんていうありえない事を平気でしたりしちゃったりする。とかで

たしかに80年代の邦画にもディスコをまともに描いた映画は無く
ディスコと言えば、ほぼ70年代のサタデーナイトフィーバーのノリ。
そして90年代以降この流れにあるのがインターネットではないかと。

「電車男」のように実在の掲示板をモデルにしたモノもありますが
なぜこの手の映画に登場する掲示板はみんなチャット形式なのか?
(この映画では具体的にどっちとは言ってなかった気もしますが)
掲示板システムは意外と権利関係が複雑で映像使用が難しいとか
チャット形式の方がログを流れで見せやすいとかあるんでしょうが

どうもいまだに良く分かって無いんじゃないか?という気がします。

しかも「エノラゲイ」とかいうダサいネーミングのアングラサイトで
交わされる2ちゃんノリ丸出しのログがまた香ばしい内容で

HN:漏れも○○○
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HN:ロメオキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
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HN:ロメオ萌え〜
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HN:(藁)
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HN:氏ね
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HN:○○するダニ!!
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と、こんな感じなんですが

ダニはねぇだろ!!(藁)

ま、さすがにイロイロあるので「ニダ」とは書けなかったんでしょうが
「だったら使わなきゃよかったんじゃね?」と思いますけどネェ。
中途半端に古いうえにちょっとづつ間違ってるので余計に寒いし
「漏れを楽しませてくれよぉ〜」なんていうセリフまで登場しますが

口に出して「漏れ」とか言うな!!

という、見てるコッチがこっぱずかしくなるデキになっちょります。

しかし、さすがに主演の松浦亜弥は魅力的に描かれておりまして
スケバン刑事とは言いながら今風の膝上丈のミニスカートを履き
太腿にヨーヨーホルダーを付け、惜しげもなく生足を見せてくれる
四代目、麻宮サキのセーラー服姿もエロカッコよくていいですが
決戦に挑む麻宮サキの文字通り勝負服は黒のレザースーツ。

肩にパッドが入ったボディーラインのくっきり出るバトルスーツは
これまたエロさとワイルドさが共存した、まさにエロこわ仕様(笑)
さらに、このバトルスーツは、サブマシンガンの銃弾すら弾き返し
日本刀で斬られても死なないという、驚くべきハイテク防具で
赤いスカーフがちょっと仮面ライダーっぽいのはご愛嬌(笑)

というか、どっちかっつーと。

ボディラインを際立たせるタイトなボディスーツの黒尽くめ。

殺気を帯びた強い瞳と黒髪でタラリと垂らした前髪。

というルックスが、むしろコッチにソックリな方が気になります。
そういえば初登校のシーンもこれに似ているようないないような。

そして今回初めて悪役・秋山レイカに挑戦した石川梨華ちゃん。
白いコートのサキに対して赤のコート。サキの黒髪ストレートに対して
茶髪の巻き毛と、悉くサキと正反対の特徴を備える悪役ぶりですが
大のオトナが・・・・ではなく(笑)

てめぇの全存在がうぢぇんだよぉ!!

と、セリフの方はいつものチャーミー節全開
リカちゃんボイスの女王様という
なんともシュールな悪女に仕上がっています(笑)

後半、ついにサキとレイカが対決するクライマックスのバトルでは
CMなどでも公開されたへそ出しボンデージルックで登場しますが

石川さんの生来の人の良さそうなおっとり顔も手伝って
まるでボンデージを着た巻き毛のキューピー人形のよう。

いっそ、あややと一緒に主題歌「Thanks!!」を歌うGAMの片割れ
藤本美貴をレイカ役にしたら良かったのでは?とも考えましたが

それだと、あまりにパンチが効きすぎて
違う路線の映画になってしまいそうなので

レイカ役に石川さんを起用したのはアイドル映画としては正解かも?

しかし、最終的にはサキが勝つものの、続編を作るつもりなのか
レイカの最期に関する描写が一切具体的に描かれていないため
サキVSレイカのバトルはあらゆる意味で消化不良な印象。

1作目がどうなるかも分からないウチに続編の伏線を張るくらいなら
ここはキッチリ死なせておいて続編で蘇生しても良かったのでは?
死人が蘇ってもクレームがつくような内容の映画じゃないんだし。

大げさに登場したワリに、その計画やキャスティングも含めて
敵のスケールが小さすぎてどうにも締まらない。ってのは
この際、アイドル映画だから細かい事は言わないとしても

たとえば四代目・麻宮サキは”ヨーヨーの扱いがヘタ”という設定も
結局ショッピングモールでの自爆ギャグにしか生かされておらず
レイカとのバトルではヘタでも結局勝ってしまうし最後のバトルでは
そんな設定どこへ飛んでしまったのか?という程自在に操っていて
何のための”ヨーヨー下手”設定なのか意味が感じられまへん。

いっそ、ヨーヨーの扱いだけは初代・麻宮サキである母親から
幼い頃から教えられていた。なんて話なら母子の絆も表現できたし
たった3日で急に上手くなるよりも説得力があったんじゃないかと。

ついでに言うと、初代・麻宮サキという大名跡の総本家でありながら
酒と男に溺れてアメリカでとっ捕まるサキの母親(斉藤)の設定は
あまりの落ちぶれぶりに過去の功績と齟齬があるように感じるし
テレビシリーズのファンにしてみれば斉藤由貴を引っ張り出してきて
この扱いでは「正直、出して欲しくなかった」って感じなのでは?

まぁ、ここらヘンは、そもそも脚本の段階からそうなっていたのか
監督がいじくり回して変えてしまったものなのか分からないので
なんとも言えませんがアイドル映画じゃなきゃ致命的な部分でしょう。

全般にVFXとアクションのデキ、動きは良かったように思いますが
全編を通じてカメラアングルが、なんとなく中途半端で気持ちが悪く
シネスコで撮った映画をテレビで見ているような据わりの悪さ。
あとは、ハンディを使った堤カントクばりの手ブレ映像などなど。

ここらへんも演出効果を狙った意図的なカメラワークなのか
たんに深作健太監督のクセなのか分かりませんが気になりました。

そして最後にワタシ的にはある意味今回最大の注目の的であった
吉良和俊役で、なぜか出演したVシネの帝王・竹内力アニィですが
今回は最近まったく見た事の無い普通の演技で、ある意味新境地。


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