ぼくたちの映画シリーズ−友子の場合
1996年8月10日公開作品 制作 フジテレビジョン

【主な出演者】

田村友子 ・・・・・・・・・・・・ ともさかりえ

高木美江 ・・・・・・・・・・・ 藤村ちか

五十嵐理沙 ・・・・・・・・ 新山千春

嶋田咲子 ・・・・・・・・・・・ 仲間由紀恵

小林太郎 ・・・・・・・・・・・・ 木村剛

岡田時雄 ・・・・・・・・・・・・ 高橋一生

小笠原誠 ・・・・・・・・・・・・ 松山幸次

山田慎次 ・・・・・・・・・・・・ 越野鉄也

田村道広 ・・・・・・・・・・・・ 西村雅彦

橋田駅員・芝 ・・・・・・・・・ 布川敏和

ロープウェイのおじさん ・・  きたろう

橋田駅員・三ツ沢 ・・・・・・・ 伊藤俊人

キザな車掌 ・・・・・・・・・・・・ 高杉 亘

田村真知子 ・・・・・・・・・・・・ 布施絵里

丸木駅員・星野 ・・・・・・・・・ 長江英和

車内販売員 ・・・・・・・・・・・・ 萩原聖人

丸木駅長・島巡 ・・・・・・・・・ 小木茂光

漁船のオジサン ・・・・・・・・ 六平直政

松葉屋・若女将 ・・・・・・・・・・・ 美保 純 

【原作】

藤野美奈子『友子の場合』 ビッグコミックスピリッツ

【脚本】 青柳祐美子

【音楽】 大島ミチル

【主題歌】 ともさかりえ「くしゃみ」

【監督】 本広克行

【ストーリー】

高校生活の思い出づくりのためにクラスの男子と
1泊2日の旅行に行く事になった友子(ともさか)。

鬼の段取りで準備を整え、ひそかに憧れている
太郎くん(小林)と甘いロマンスの夢を見ていたが
行きの列車を途中下車して買い物をしていると
列車は無常にもホームに友子を残したまま発車。

仲間とはぐれた友子は、何とかして合流しようと
するのだが、運命のいたずらは友子と仲間たちを
事あるごとにすれ違わせる。

友子が帰ったと思い込んで旅行を満喫する仲間たちと
合流するために友子の悪戦苦闘の旅が始まる。

【感想】

まぁ、ぶっちゃけ「ともさかりえザムービー」なので
仲間さんは分かってて見ないと気づかないような役。

仲間さんが演じた、嶋田咲子という女の子は
オカルト好きというキャラクターなので、冒頭の
『コックリさん』のシーンでは結構セリフがありますが
中盤〜後半にかけては、ほとんどセリフもありません。

外見的にも銀縁メガネをかけているので非常に地味で
彼女の造作の美しさはメガネに隠されている感じです。

しかし、セリフ自体は少ないものの、映像的には
仲間さんを手前に置いて撮られているシーンも多く
画面には、新山千春さんより頻繁に登場しています。

別に、どう撮影しても良いようなシーンで、セリフのない
仲間さんの横顔をフレームに入れている事を考えると
本広監督も、新人・仲間由紀恵の造形の美しさには
当時から惹かれるものがあったのかもしれません。

この映画での仲間さんの演技に関しては、正直
どうこう言うほど特徴のある役でもないんですが

言葉の演技の頼りなさは、この当時から健在で
これ以降しばらくの間は、演技力に関して言えば
あまり進歩がなかった事がうかがえます。

まぁ、あの頼りない感じの甲高い声も桜小夜子だとか
山村貞子みたいな役をやる時はハマッてるんですが。

この作品が映画初監督作品だった本広克行さんとは
『世にも奇妙な物語’96冬の特別編』の『追っかけ』で
一緒に仕事をし『踊る大捜査線歳末特別警戒SP』で
再び一緒に仕事をする事になるわけですが

本広監督が演出を手がけた、仲間由紀恵さんが
メインの作品と言うのはこれまで一度もないので

コミカルな作品を得意とする、若手の注目株でもあり
意外とオタク系の文化にも造詣の深い本広監督と
アニメ、ゲーム系の仕事もこなして来た仲間さんが
正面から取り組んだ作品をぜひ見てみたい物です。

モドル

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