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2007年6月30日         I BELIEVE
さて『島根の弁護士』の放送までいよいよ2週間ほどとなりました。
テレビ誌、一般誌でのインタビュー記事も続々登場しはじめてますし
7月6日にはフジテレビ系の音楽番組「僕らの音楽」でアルフィーの
高見沢サンとの対談などもあり、楽しみは盛りだくさん。

なにより『島弁』のオフィシャルHPがたった1度のSPドラマのためのモノとは
とうてい思えないほど、しっかりとした作りになっているのが心強いですな。
ひまわり」のHPも同じぐらい立派な物になってくれると良いのですが(笑)

【4月期ドラマの感想】

というワケで、民放各局ともに比較的好成績を挙げ(テレビ朝日を除く)
いよいよドラマ冬の時代も終わりを告げたかと思われた1〜3月期でしたが
この4〜6月期の連ドラの視聴率は平均どころか、1度でも視聴率20%を
越えたのが「プロポーズ大作戦」の最終回のみ。平均15%を越えた作品も
同番組が17.3%を記録してなんとか月9の面目を保ったという壊滅状態。

特に前期「華麗なる一族」(23.6%)「花より男子2」(21.7%)「渡鬼」(17.0%)と
圧勝を決めたTBSは「冗談じゃない!」(13.4%)「特急田中三号」(8.8%)
「孤独の賭け」(7.0%)というジェットコースターなみの急降下となりました。

平均視聴率10%未満が5本というのは、最近ではそう珍しくは無いものの
15作品中で14本(深夜2作品を除く)が15%未満というのはちょっと珍しく
しかも、その14本の中で深夜ドラマの「帰ってきた時効警察」(12.0%)や
「ライアーゲーム」(11.4%)を下回ったプライムタイムのドラマが半数の7本。
というのは”視聴習慣の変化”なんて理由では説明できないでしょうねぇ。

そして、実際に視聴率に現れた結果だけでなく内容的に見てみても
新味の無いストーリーにキャスティング、企画だおれの新機軸といった
「送りバント失敗でゲッツー」的なドラマが多かったような気がします。

さてそんな中、ワタクシをワクワクさせてくれたドラマは以下の3本。

1位 「エリートヤンキー三郎」(TX) 金曜深夜 0:12〜0:53
    出演:石黒英雄、板倉俊之、倉科カナ、橋本じゅん、池田鉄洋

正直さんが出演していたからってのもありますが(笑)
原作以上にバカバカしくお下劣な作品を、連ドラ初主演の石黒英雄君が
実に見事な演技でまとめ上げ、テンポの良いコメディになっていました。

毎週毎週、顔をゆがめ鼻の下を伸ばし内股で手足をバタつかせながら
奇声を発して大暴れする三郎の演技は笑いのプロである板倉さんなら
別に驚く事でもありませんが、JUNONスーパーボーイ・グランプリという
輝かしい実績を持つ石黒君がアレをできるというのは凄い才能でしょう。

大体、JUNONスーパーボーイのグランプリに選ばれるようなレベルの男子は
自分がイケメンである事はもちろん自覚し、カッコよく見える角度を研究したり
楽器を習ったりスポーツをしたりと、自分のイケメンぶりに磨きをかける事は
怠らないでしょうが、三郎みたいな変な顔を作る努力なんかしないハズ。

というか、本来はまったく必要ないものですからねぇ(笑)

とにかく、あのコントといってもいいレベルのスピード感あるバリエーションの
多彩な動きは、監督にやれと言われたからといって、すぐに出来るような
シロモノではなく彼が自分で研究して、すでに身につけていたモノと思われ
それが普段の彼のキャラクターによるものなのか、役者としての研究熱心さ
ゆえのものなのかは判りませんが、末恐ろしい18歳と言えましょう。

むろん、イケメンの彼に二の線の演技が出来ないとは思えませんから
三枚目も充分以上のレベルでこなせるという武器を持っている石黒君は
次の作品しだいでは大ブレイクも期待できる逸材だと思います。
いっそ日本のジョニー・デップとかジム・キャリーを目指して欲しいですな。

2位 「ライアーゲーム」(CX) 土曜深夜 23:10〜
   出演:戸田恵梨香、松田翔太、渡辺いっけい、吉瀬美智子ほか

フジテレビが満を持して乗り込んだ週末深夜・連ドラ枠の第1作目。
スポーツ・バラエティ枠として定着していた土曜深夜枠で初の連ドラでしたが
結果的には「帰って来た時効警察」にも迫る平均視聴率を記録しましたし
ブログやSNSでの取り上げられ方を見ても成功したと言ってよいでしょう。

原作がまだ連載中という事で一部ストーリーや設定の変更もありましたが
基本的には原作のスリリングなゲームやストーリーを忠実になぞる事で
非常に緊迫感のあるミステリーとして、上手くまとまっていたと思います。

最終回が実質2時間の再放送と本編1時間だったのは残念でしたが
主演の松田翔太、戸田恵梨香と吉瀬美智子、鈴木浩介は良かった。

3位 「帰ってきた時効警察」(EX) 金曜深夜 23:15〜
   出演:オダギリジョー、麻生久美子、豊原功補、ふせえり、岩松了

今回も安定して面白かったのですが、続編という事でちょっと割引。
そうは言ってもケラさんやオダギリさんが脚本・演出を担当した回は
目に見えて異彩を放っていたり、三日月さんの暴走に拍車がかかってたり
見ている方も肩が凝らない自由奔放な作りは相変わらず心地よい。

【7月スタートの連続ドラマ】

月9 『ファースト・キス』(CX系) 21:00〜21:54
プロデュース:若松央樹、鹿内植 脚本:井上由美子 音楽:本間勇輔
演出:武内英樹、川村秦祐、高木健太郎 主題歌:小田和正
出演:井上真央、伊藤英明、平岡裕太、阿部サダヲ、竹中直人ほか

『キッズウォー』『花より男子1,2』とTBS完全お抱え状態でU21女優代表に
名乗りを上げた井上真央ちゃんがついにCXの看板枠月9の主演に挑戦。
正直なところ月9にしてはキャスティングが少々弱いような気はしますが
ま、旬の女優さんだし恋愛モノだし余程の事が無い限りはハズさないでしょう。

火9 『花ざかりの君たちへ』(CX系)21:00〜21:54
企画:後藤博幸 プロデュース:森安彩 原作:中条比紗也
脚本:武藤将吾 演出:松田秀知、都築淳一、佐藤源太
出演:堀北真希、小栗旬、岩佐真悠子、生田斗真、上川隆也ほか

「電車男」「野ブタをプロデュース」で好スタートを飾った堀北真希さんですが
最近「鉄板少女アカネ」「クロサギ」「生徒諸君!」と作品に恵まれてない感じ。
その堀北さんが久しぶりにフジテレビのドラマで挑むのは、性別を偽って
イケメン揃いの男子校に通う女子高生という、いかにも少女漫画的なモノ。

どう見ても「花より男子」のヒットを眺めて立てた企画っぽい作品ですが
またまた新顔のイケメン.Jrを「これでもか!」と言うほど揃えているので
女子中学生あたりには、やっぱりまた受けちゃったりするのかも。

火10 『探偵学園Q』(NTV系) 22:00〜22:54
プロデュース:桑原丈弥、秋元孝之 原作:天樹征丸、さとうふみや
脚本:大石哲也 演出:大塚恭司、位部将人、猪股隆一、石尾純
出演:神木隆之介、志田未来、山田涼介、若葉克実、要潤ほか

漫画「金田一少年の事件簿」のコンビが手がける漫画が原作の探偵モノ。
主演の神木君と志田未来ちゃんが初々しい可愛らしさでなかなかに良い。
二人とも子供っぽい輪郭がまだ残っているのがまさに今しか見られない感じ。

去年の夏に放送された2時間SPの時と較べても一段と大人っぽくなっており
2年後にまったく同じキャストでやったとしても、全く違う印象になるであろう
そんなはかなさも、こういう子役主演ドラマの魅力のひとつと言えるでしょう。

ただ、なんで放送時間が火10なのかなぁ?これは土9でやるべきでしょ。

火10 『牛に願いを』(KTV)22:00〜22:54
プロデュース:重松圭一、豊福陽子 脚本:金子ありさ 音楽:住友紀人
演出:三宅喜重、本橋圭太 主題歌:槇原敬之 制作:関西テレビ
出演:玉山鉄二、相武紗季、小出恵介、香里奈、戸田恵梨香ほか

番組HPを見てビックリしたのはスタッフ項目の人数の少なさ。
もしかして『例の事件』の影響で制作子会社を使ってないのだろうか?

農学部の学生を描いたのん気な青春群像モノなのかなー?と思ったら
オフィシャルHPには「財政破綻」とか「市町村合併」なんて文字が(笑)
田舎の分校のほのぼのドラマだと思っていたら「産廃問題」とか出てきた
「みんな昔は子供だった」と似てると思ったらプロデューサーと演出が同じ人。
正直なところ「またかよ」といった印象で、今のところまったく見る気なし。

水10 『ホタルノヒカリ』(NTV) 22:00〜22:54
プロデュース:櫨山裕子、三上絵里子、内山雅博 原作:ひうらさとる
脚本:水橋文美江 演出:吉野洋、南雲聖一、茂山佳則 音楽:菅野祐悟
出演:綾瀬はるか、藤木直人、国仲涼子、加藤和樹、武田真治ほか

「anego」「ハケンの品格」と篠原涼子枠ともいえる水10枠は今回もOLもの。
原作は160万部も売れているOLさんに大人気の漫画だそうで、役柄的にも
何事も適当な恋愛を放棄した女という、今までの綾瀬さんには無い役柄。
「たったひとつの恋」で完全にケチがついた格好の彼女の挽回が見モノ。

木9 『地獄の沙汰もヨメ次第』(TBS) 21:00〜21:54
プロデュース:植田博樹 脚本:西荻弓絵 音楽:長谷部徹、吉田兄弟
演出:吉田秋生、加藤新、森一弘 主題歌:絢香 制作:TBSテレビ
出演:江角マキコ、野際陽子、沢村一樹、片瀬那奈、佐野史郎ほか

昨年夏に放送された「トリプル・キッチン」の続きと見て良いのでしょうか?
キャリアウーマンの嫁と厳格な姑との嫁姑バトル物ってヤツですな。

木9 『菊次郎とさき』(EX) 21:00〜21:54
チーフプロデューサー:五十嵐文郎 原作:ビートたけし
プロデュース:中込卓也、里内英司、井上博己
脚本:與水泰弘、吉本昌弘 監修:石橋冠 音楽:坂田晃一
演出:阿部雄一、中山秀一、池添博、谷川功 制作:5年D組、テレ朝
出演:陣内孝則、室井滋、塚本高史、黒川智花、荒川良々、大杉連ほか

テレ朝の人気シリーズ『菊次郎とさき』の3作目。
前回のシリーズで菊次郎は死んでしまったので時間を戻すみたいです。
しかし「牛に願いを」と較べるとスタッフの項目がやたらに多いなぁ。

木10 『肩越しの恋人』(TBS)22:00〜22:54
プロデュース:貴島誠一郎、橋本孝 原作:唯川恵 脚本:後藤法子
演出:酒井聖博、竹村謙太郎、山本剛義 制作:ドリマックス・テレビジョン
出演:米倉涼子、高岡早紀、田辺誠一、永井大、若村麻由美ほか

30代女性の幸せってナニ?というテーマを三角関係を通して考えるという
ワタシにとって最も興味のないテーマとストーリーでキャストもアレな感じ。

木10 『山おんな壁おんな』(CX系)22:00〜22:54
プロデュース:保原賢一郎、塚田洋子 協力プロデュース:長坂淳子
原作:高倉あつこ 脚本:前川洋一 脚本協力:立見千香、五十嵐暁美
演出:林 徹、葉山浩樹 音楽:石田勝範 主題歌:EXILE
出演:伊東美咲、深田恭子、及川光博、三浦理恵子、谷原章介ほか

『大奥』スタッフがお送りするラブコメディ?という感じになるんでしょうか。
画期的なインパクトを期待できそうにはありませんが、なかなか面白そう。

金9 『女帝』(ABC) 21:00〜21:54
プロデュース:横地郁英、奈良井正巳、伊藤達哉 原作:倉科遼
脚本:旺季志ずか、高山直也 演出:小松隆志、片山修 音楽:仲西匡
出演:加藤ローサ、松田翔太、酒井彩名、斉藤祥太、小沢真珠ほか

『夜王』『嬢王』といった夜の繁華街に生きる男女をテーマにした作品では
独壇場の倉科遼作品をドラマ化。しかし主演:加藤ローサってどうなんだろ?
苦しい時期なんでしょうが上手く乗り切って欲しいですな、仲間さんのように。

金10 『山田太郎ものがたり』(TBS)22:00〜22:54
チーフプロデューサー:瀬戸口克陽 プロデュース:高橋正尚、下山潤
原作:森永あい 脚本:マギー 音楽:平沢敦士 主題歌:嵐
出演:二宮和也、櫻井翔、多部未華子、忍成修吾、大塚ちひろ、ほか

二宮君が演じるのはセレブと勘違いされている貧乏一家の山田太郎。
上手く説教臭くないコメディに仕上がれば面白いかもしれませんな。

金23 『スシ王子!』(EX) 23:15〜
チーフプロデューサー:桑田潔 プロデュース:藤本一彦、中沢晋
脚本:佃典彦 演出:堤幸彦 制作:テレビ朝日、オフィスクレッシェンド
出演:堂本光一、加藤夏希、平良とみ、篠井英介、山下真治ほか

堤カントクと光一君が仕事をするのは実質『ハルモニア』以来でしょうか?
それがテレ朝の深夜枠のコメディというのは、なんともシャレてますな。
すでに映画化も決まっているそうですが堤カントクの切れ味に注目ですネ。

土9 『受験の神様』(NTV) 21:00〜21:54
プロデュース:西憲彦、鈴木聡、渡辺浩仁 脚本:福間正浩 音楽:池頼広
演出:岩本仁、大谷太郎 主題歌:TOKIO 制作協力:日本アレックスオン
出演:山口達也、成海璃子、長島弘宣、大倉孝二、西村雅彦ほか

「マイボス」「ごくせん」系か「女王」「瑠璃の島」系かっていうと『女王』系?
どんな風になるのか、まだ良く分かりませんがあまり面白くも無さそう。

土23 『ライフ』(CX系)23:10〜24:00
プロデュース:中野利幸 原作:すえのぶけいこ 脚本:根津理香
演出:谷村政樹、加藤裕将 主題歌:中島美嘉
出演:北乃きい、福田沙紀、織田よしひこ、関めぐみ、真矢みき

4月期の『わたしたちの教科書』などと較べると、もっとエンタメ寄りというか
サスペンス的な要素を盛り込んでいて野島伸司的な作風も感じさせますが
正直、こういうテーマは重すぎて食指が動きませんなぁ。

土24 『おじいさん先生』(NTV) 24:50〜25:20
脚本:細川徹 主題歌・音楽:SAKEROCK 総合演出:大宮エリー
演出:大宮エリー、拓彦、小林正樹、河合勇人、細川徹 企画:大人計画
出演:ピエール瀧、松本莉緒、松岡俊介、荒川良々、川村陽介ほか

ミュージシャンながら役者としても存在感を高く評価されるピエール瀧主演作。
いまいちピンと来ないものが多い中で今期もっとも期待しているドラマです。
体がでかくて〜朴訥フェイス〜〜〜緑のジャージのぉ〜聖人君主〜♪

日9 『パパとムスメの7日間』(TBS)21:00〜21:54
プロデュース:那須田淳、津留正明 原作:五十嵐貴久 音楽:山下康介
脚本:荒井修子、渡辺千穂 演出:高成麻畝子、吉田健 主題歌:YUKI
出演:舘ひろし、新垣結衣、加藤成亮、佐田真由美、高田延彦ほか

要するに名作「転校生」「秘密」あたりと同じ人格入れ替わりモノですが
”女の子が入ってしまった男性”つまり舘さんの演技力で決まりますね。
ダンディな舘さんが、どこまで女子高生になりきれるか見ものデス。


2007年10月13日 もうすぐジョシデカ
ハイ、早いもので前回の日記から3ヶ月が過ぎ4ヶ月になろうかというアレですが
その間に「島根の弁護士」が派手にズッコケ、「ひまわり」がフツーに放送され
映画「私は貝になりたい」に出演する事が発表され、「ジョシデカ!」の放送も
「ナツひとり」の開幕もいつのまにか目前に迫ってまいりました。

というワケで第1回がすでに放送された秋の新ドラマもポツポツ出てますので
久しぶりに秋の連ドラの第一印象も含めて日記を書いてみたいと思います。

【島根の弁護士−続編はナシよ?】

さて、もう3ヶ月前になりますがファンだけでなくフジテレビもビックリするほどの
9.6%という低視聴率に終わってしまった「島根の弁護士」なわけです。
まぁ、当初から裏で「アラ」の「家政婦は見た」があるので視聴率については
危惧されていたワケですが10%を切るってのは内容がどうこうというよりも
「世間的にあまり興味を持たれていなかった。」って事だったんでしょうから
ここらヘンは番宣や編成も含めて、なんらかのミスがあったんでしょう。
最初に視聴率が20%あったら平均で9.6%なんて事はまずないでしょうしね。

ただワタシとしても「仲間さんのシリアスドラマの軸になるようなシリーズものに
成長してくれればいいなー。」なんて期待を込めて当日放送を観たわけですが
法律モノとしては「カバチタレ」や「離婚弁護士」あたりのような法律トリビア的な
楽しみが少なく「最後の弁護人」や「HERO」のように法廷の弁護人と検察官の
バトルやミステリーを見せるでもなく、人情劇としてもドラマとしてはありがちな
親子愛、夫婦愛、そして先の見える展開と、全般的にもちょっと疑問符な内容。

おまけに一応単発のSPドラマなのにラストで最大の謎をブチ挙げたあげく
ほったらかしのままエンディングを迎えるという構成はあまりにもどうでしょう?
いかにも「続く」って感じの展開といい、それまでのエエ話ムードをぶち壊すような
内容といい、てっきり放送の最後に連ドラや続編の予告が入ると思ってました。

原作をチラッと読んだ限り物語的には原作にほぼ沿った内容だったようですが
逆に原作どおりでアノ内容なら、続編はだいぶ見直しが必要でしょうなぁ。

ま、たぶんないだろうけど。

【ひまわり−さすがに丁寧なつくり・・・でも?】

まぁ、正直なところ20年前の事とはいえ、まだ関係者のほとんどが存命中で
当時不治の病・白血病で27歳という若さでこの世を去った美人女優の生涯を
実の母親の回想を元にして映像化するという事になれば、必然的に内容が
「本当に惜しい人を亡くしましたネェ」というドラマにしかならないであろう事は
判っていた訳ですが、逆に言うと関係者がいないのをイイ事にいい加減な事は
描けないワケで、とにかくストーリーから小道具に至るまで丁寧な作りでしたネ。

仲間さんの「なめたらいかんぜよ!」は、夏目雅子さんご本人の迫力には
さすがに及ばないモノでしたが、夏目さんご本人はあれでブルーリボン賞を
受賞されたワケですし、そう簡単に同じような演技が出来るモンでもないでしょう。
仲間さんには夏目さんが得られなかった”今後の人生”があるワケですから
これからもいろいろな経験をして、役者として成長していけばいいと思います。

まぁ、こちらも視聴率は13.6%と期待したほどではありませんでしたが
内容的には「これ以外には作りようがないだろうなぁ。」という印象でした。

唯一、残念だったのは弟役で出演した石黒英雄君が
エリートヤンキー三郎のまんまだった事ぐらいかしら?(笑)

【10月期のドラマ一覧】

まず夏のドラマですが月9ドラマ「ファーストキス」が平均視聴率15%を切るなど
全般的に相変わらず連ドラの視聴率は低調なシーズンになりましたネー。
ほかには、4月期から始まったCX土曜23時枠の「ライフ」が平均視聴率で
早くも木曜22時枠の「山おんな壁おんな」を1ポイント上回ってしまったのが
なんとも象徴的というか印象的な出来事でした。

夏のドラマでは早めに終わってしまったので印象はイマイチ薄いですが
「パパとムスメの7日間」だけ最後まで見ました。舘さんの熱演が見事でした。
あとドラマと言ってよいのかどうかビミョーな作品ですが「おじいさん先生」は
リアリティもなく、感動もなく、コントみたいなドラマでしたが面白かったです。

逆に初回を見てあまりにつまらないのでビックリしたのは「スシ王子」。
堤カントクは「あえて滑ってる」ニュアンスが以前は面白かったんですが
「スシ王子」ではフツーに滑ってるので、奇怪な設定が輪をかけて痛々しく
このあと控えている劇場版の公開が老婆心ながら心配になりました。

月 「浅草ふくまる旅館」(TBS)20:00〜20:54
P:森下和清 脚本:横田与志・水谷龍二・土屋保文ほか 音楽:本多俊之
演出:脇田時三・村田忍・池澤辰也 制作:テレパック、TBS
出演:西田敏行、木野花、石垣祐磨、黒川智花、北川弘美、大滝秀治ほか

フツーに考えれば”好評につき続編”ってほどのヒットでもないハズですが続編。
時代劇枠だけに下町を舞台にした人情劇ってのは枠には馴染むんでしょうな。
しかし「渡鬼」や「本池上署」といいこのドラマといいTBSのこの手のドラマでは
キャストに今時の連ドラではマズ見ない顔ぶれがズラット並ぶモンですナァ。
明治座とか新宿コマ劇場的な時間の流れに沿ってるような印象です。

月 「ガリレオ」(CX系) 21:00〜21:54(初回15分拡大)
P:鈴木吉弘、牧野正、菊地裕幸 脚本:福田靖 原作:東野圭吾
演出:西谷弘、成田岳、西坂端城 音楽:福山雅治、菅野祐悟
出演:福山雅治、柴咲コウ、北村一輝、渡辺いっけい、真矢みき

いわゆる”安楽椅子探偵”ってスタイルのミステリーなんでしょうか。
原作の東野圭吾さんといえば仲間ファンにとっては「g@me.」ですが
予告を見る限り「TRICK」系のかなり面白いドラマになりそうな印象です。
月9ドラマらしからぬ作風でけっこうなヒット作になりそうな予感がしますネ。
柴咲コウさんって麻雀やトランプ強いんだろうナァ。と毎回思います、ハイ。

火 「暴れん坊ママ」(CX系)21:00〜21:54(初回10分拡大)
企画:大辻健一郎 P:永井麗子 脚本:大石静 音楽:服部隆之
演出:佐藤祐市、石川淳一 制作:フジテレビ、共同テレビ
出演:上戸彩、大泉洋、ともさかりえ、片瀬那奈、山口紗弥加、日村勇紀

どういうドラマなのかと思ったら、ふとしたきっかけでセレブ幼稚園に
子供を通わせる事になった新米ママの悪戦苦闘ぶりを描くコメディらしく
どうやら上戸彩さんの最近のヒット作「アテンションプリーズ」を新米ママ版で
やろうっていうコンセプトのようですな。企画も同じ人だし。

火 「有閑倶楽部」(NTV)22:00〜22:54(初回15分拡大)
P:荻野哲弘、国本雅広 原作:一条ゆかり 脚本:江頭美智留、山浦雄大
演出:大谷太郎、池田健司、高橋秀明 音楽:山下康介
出演:赤西仁、横山裕、田口淳之介、香椎由宇、半海一晃、鹿賀丈史ほか

突然のグループ脱退→留学→復帰と怒涛の展開の一年だった赤西君ですが
ドラマの方にも、この度めでたく主演で復帰という運びになったようですな。
しかし「なぜ今、一条ゆかりなのか?」という意味も含めて「ごくせん」「花男」
そして「花ざかりの君たちへ-イケメンパラダイス」と、最近ヒットが続いている
学園モノですが「とにかくイケメン出しときゃイインダヨ!」的な安直さを感じマス。

火 「スワンの馬鹿」(KTV)22:00〜22:54(初回のみ22:10〜23:14)
P:吉條英希、高橋萬彦、中岡多津子 脚本:旺季志ずか、他
演出:河野圭太、小林義則 音楽:佐藤俊彦 制作:KTV、共同テレビ
出演:上川隆也、成宮寛貴、劇団ひとり、梶原善、芦名星、美山加恋

番組HPを見ても「こんな地味なテーマで大丈夫かいな?」という印象ですが
関テレのドラマというと「アットホームダッド」とか「結婚できない男」といった
ごく普通の一般人の日常を面白おかしく描いた傑作ドラマがありますので
あんな感じのドラマになれば意外なダークホースになるかも。

火 「キューティーハニーTHE LIVE」(TX系)25:00〜
総監督:横山誠 シリーズ構成・脚本:井上敏樹 原作:永井豪
アクション監督:横山誠、大橋明、AAC STUNTS 音楽:渡辺剛
キャラクターデザイン:出渕裕 企画・製作:ハニー製作委員会
出演:原幹恵、水崎綾女、竹田真恋人、山本匠馬、小松愛、なぎら健壱

テレビ東京系・深夜のエッチドラマ枠に直球ど真ん中のドラマが登場!!(笑)
しかし、意外とアクションも頑張ってるし、衣装のデザインもなかなか。
なにより、ハニー役の原幹恵ちゃんが映画版のハニーを演じたのアノ人より
体型的にも顔立ち的にも原作のイメージに近いような気がします。

水 「相棒〜Season6」(EX)20:00〜20:54
P:松本基弘、香川純一、須藤泰司、西平敦郎 音楽:池頼広
脚本:輿水泰弘、櫻井武晴、砂本量 演出:和泉聖治、麻生学、大井利夫
出演:水谷豊、寺脇康文、鈴木砂羽、高樹沙耶、六角精児、岸辺一徳

人気シリーズの第6シーズン。今回もたぶん面白いでしょう。

水 「働きマン」(NTV)22:00〜22:54
P:加藤正俊、難波利昭 原作:安野モヨコ 脚本:吉田智子
演出:南雲聖一、佐久間紀佳 音楽:森英治 制作協力:AXON
出演:菅野美穂、速水もこみち、平山あや、佐田真由美、荒川良々ほか

まだ録画した一話を見てませんが、CMを見る限り主演の菅野美穂さんは
いつもより目元を強調したメイクで原作の安野さんの絵柄に近づけてます。
ただ原作と較べるとイメージ身長が10cmほど足りない気がしてしょうがない。
CXでやるはずだったという稲森いずみさんの方がイメージ的には近いッス。

木 「3年B組 金八先生 第8シリーズ」(TBS)21:00〜21:54
企画:小山内美江子 P:柳井満 脚本:清水有生 音楽:城之内ミサ
演出:今井夏木、加藤新、生野慈朗、大岡進 制作・製作:TBS
出演:武田鉄矢、星野真里、金田明夫、高畑淳子、3−B生徒の皆さん 

今年で28年目らしいですが、まだ第8シリーズだったんですねー。
第一弾から時代を少し先取りした話題を取り上げたドラマでしたが
最近は「先取りしすぎて逆にリアリティがない」という状態だったとか。
今回はニュースで話題の「学園裏サイト」とやらが出てくるそうですが果たして?

木 「おいしいごはん」(EX)21:00〜21:54
企画:小林正彦 P:西河喜美子、大川武宏、山崎智広 脚本:古沢良太
演出:吉田啓一郎ほか 制作:テレビ朝日、石原プロモーション
出演:渡哲也、藤原紀香、余喜美子、徳重聡、水川あさみ、塚地武雅

「マグロ」「おいしいごはん」と来たら次は「味噌」か「漬物」でしょうか?
今回は企画・制作から石原プロモーションが絡んでいるという事で
「熟年離婚」「家族」といった作品とは違ったテイストのドラマになりそう。
番組HPのあらすじを読む限り往年の久世光彦ドラマの臭いがします。

木 「医龍2」(CX系) 22:00〜22:54 (初回2時間SP)
P:長部聡介、三竿玲子 原作:乃木坂太郎 音楽:澤野弘之、河野伸
脚本:林宏司 演出:水田成英、葉山浩樹 制作:フジテレビ
出演:坂口憲二、小池徹平、佐々木蔵之介、岸辺一徳、夏木マリほか

正直言って前作も「続編作るほどヒット作だったかぁ?」という印象でしたが
調べてみたら平均視聴率14.8%と続編が出来るほどじゃありませんでした。
ところが先週放送された2時間SPの第一話の視聴率が21.0%ですって。
再放送を見てみても漫画原作モノだけあってストーリーはしっかりしてるし
「ジョシデカ!」の真裏なのに、ちょっと困ったナァ。という感じですかね。

木 「ジョシデカ!−女子刑事」(TBS)22:00〜22:54
P:鈴木早苗、武藤淳 脚本:秦健日子 演出:平野俊一、清弘誠
出演:泉ピン子、仲間由紀恵、リュ・シウォン、益岡徹、大倉孝二ほか

大御所・ピン子ちゃんと初共演という事で仲間さんが橋田ファミリー独特の
”かわいがり”の洗礼でも受けるのかと思いきや、どうやらホントにピン子さんに
可愛がってもらってるようで、番宣なんかを見ると11月の座長公演に向けて
ピン子さんからマンツーマンで舞台女優の心得を伝授してもらってるご様子。

しかし、いかにも韓流スターを出すためのムリヤリ感あふれる人物関係。
リアリティのない派手な衣装や簡単に拳銃を撃っちゃいそうな人物設定。
これに、ピン子&由紀恵の凸凹コンビが展開するコメディタッチのやりとりと
シリアルキラーの登場するサスペンス展開をミックスすると言うんですから
グズグズの軟弱地盤の上に超高層ビルをおっ建てようってなモンでしょう。

正直言ってドラマとしての完成度や面白さはあまり期待できないと思いますが
女優・仲間由紀恵にとってピン子さんと共演するメリットは大きいでしょうネ。

金 「オトコの子育て」(ABC) 22:00〜22:54
企画:黒田徹也、東條祐司 P:柴田聡、秋山圭一郎、浅井千端
脚本:尾崎将也 演出:塚本連平、小松隆志、植田尚 制作:MMJほか
出演:高橋克典、国仲涼子、小泉孝太郎、滝沢沙織、田山涼成ほか

テレビ朝日の救世主、特命係長・克典アニィがついにプライムタイムに進出!
物語は非常識男の主人公が妻の死により子供たちの面倒を見る事になり
世間の常識と戦いながらオレ流のユニークな教育論で子供達とぶつかり合い
やがて親子の絆が固まっていくという全く新しいタイプのホームコメディだとか。
しかし、全く新しいタイプのワリにはデジャヴ感バリバリなのはナゼ?(笑)

金 「歌姫」(TBS) 22:00〜22:54
P:磯山晶 脚本:サタケミキオ 演出:坪井敏雄、金子文紀、木村政和
音楽プロデューサー:志田博英 音楽:福島祐子、高見優
出演:長瀬智也、相武紗季、佐藤隆太、斉藤由貴、風吹ジュンほか

もともとは脚本のサタケミキオさんが主催する東京セレソンデラックスが
2004年に公演した舞台をドラマ化した作品なんだそうです。
ココ何年かブームになっている昭和30年代を舞台にしたところといい
「ツボ押さえてます!」って感じですが、逆に磯山Pの作品らしくない印象。

金 「モップガール」(EX) 23:15〜24:15
チーフP:桑田潔 P:中川慎子、神戸明、佐藤善広 原作:加藤実秋
脚本:真柴あずさ、荒川修子 演出:片山修、常廣丈太
出演:北川景子、谷原章介、堀まゆみ、浅見れいな、佐藤二郎、マギーほか

ワタシにとっては「セーラームーン」とDocomoのCM意外は全く記憶にない
北川景子さんですがハリウッドに行ったり映画に出たりとビッグになって
若手女優の登竜門・金曜ナイトドラマの主演女優として戻ってまいりました。

SFタッチの軽いコメディっぽいので初主演作としてはちょうど良さそうですが
あとはスタッフがどれだけ新しい魅力を引き出せるかってとこでしょうかね。

土 「ドリーム☆アゲイン」(NTV系)21:00〜21:54
P:次屋 尚 脚本:渡邊睦月 演出:中嶋悟、長沼誠ほか 協力:巨人軍
出演:反町隆史、加藤あい、児玉清、志田未来、渡辺哲、瀬川瑛子ほか

天国省?の手違いで、死んでしまった元巨人軍のプロ野球選手が
全然別人のやり手ファンド会社社長としてよみがえってしまう!!
という「世にも奇妙な物語」あたりに良くありそうなお話ですがどうでしょう?
正直、反町さんのドラマはほとんど見てませんがこれはちょっと面白そう。

土 「SP-警視庁警備部警護課第四係」(CX系)23:10〜23:55
P:高井一郎 総監督:本広克行 原案/脚本:金城一紀
出演:岡田准一、真木よう子、堤真一ほか

「ライアーゲーム」「ライフ」と完全に成功したCX土23時枠の第3弾。
高井一郎Pと本広カントクといえば「踊る大捜査線」のスタッフですから
こちらは「ジョシデカ!」と違ってリアリティを追求していく作風になりそう。
番組HPの出演者欄には、ほとんどキャストの名前が書いてありませんが
エピソードごとに登場する要人が相当豪華なメンバーになりそうですな。

土 「ハリ系」(NTV) 24:50〜25:20(初回のみ25:05から放送)
P:山本由緒、長坂淳子、小泉守 原作:オイカワショータロー/伊津野果地
脚本:中津留章仁、及川章太郎、根本ノンジ 音楽:森英治
演出:河原雅彦、田中峰弥、狩山俊輔 企画制作:日本テレビ
出演:中川友也、村川絵梨、松澤傑、皆川猿時、田口トモロヲ、吹越満ほか

「おじいさん先生」枠の新作ですが、おじいさん先生以上にナゾな雰囲気。

日 「ハタチの恋人」 (TBS)21:00〜21:54(初回15分拡大)
P:八木康夫、清水雅哉 脚本:吉田紀子 演出:清水誠、竹園元、山室大輔
出演:明石家さんま、長澤まさみ、市村正親、森下愛子、小泉今日子ほか

番宣などで「さんまさんの熱烈なラブコールに応えて長澤さんを起用!!」と
なにかっつーとアナウンサーが言ってますが逆効果じゃないですかネェ。
さんまさんの「長澤まさみちゃんと結婚したい!」なんてトーク番組の発言を
あらかじめ聞いてると50代のオジサンがハタチの娘に恋をした!なんていう
ドラマの設定もミョーに生々しい感じがして、正直気持ち悪いんですが。


2007年10月21日 トリックなメール
先日たまたま見ていたバラエティ番組で、お笑い芸人のなだぎ武さんが
持ちネタであるアメリカの人気テレビドラマ「ビバリーヒルズ青春白書」の
ディラン・マッケイのモノマネについて「実は本物のディラン・マッケイは
ドラマ中で一回も自転車に乗って登場した事が無い」と語っているのを
聞いて芸道の奥深さに軽いショックを覚えているミラクル次郎です(笑)

さて、そんな話とは全く関係なく、ついに「ジョシデカ!」の放送は始まり
「ナツひとり」の開演は間近に迫り、と、思ったら今年の年末公開予定の
東映時代劇映画「茶々−天涯の貴妃」に出演するなんていうニュースが
飛び込んできちゃったり「トリック」方面でなにやら新しい動きがあったり
相変わらずあわただしい仲間由紀恵さんの周辺事情なワケですが
とりあえず「ジョシデカ!」の簡単な感想を書いてみたいと思います。

【ジョシデカ!第一話放送】

というワケで一足お先に放送が始まった「医龍2」が結構な高視聴率を
取ってしまったので、視聴率の方が心配された「ジョシデカ!」でしたが
初回の視聴率は13.4%と、お世辞にも高視聴率とは言えないものの
「花嫁は厄年!」以来、平均視聴率が10%を超えた事のないこの枠では
とりあえず合格点は取れたのではないか?という結果を残しました。

今回の仲間さんの役柄は、視力が7.0もあって射撃だけは得意だけど
他は全くダメな女刑事という事で衣装の方もアクティブなパンツルック。
座る時にも意識して膝を開けて座るなど天然ボケキャラとはいいながら
よくあるお花畑系の天然ボケではなく、どちらかというと脳ミソ筋肉系の
男性だと長瀬智也クンあたりがハマりそうな印象のキャラクターでした。

パンツルックの刑事役というと、たぶん「溺れる魚」以来になりますが
あの時とはまた全く違う役柄ですし、若手女優の中ではコメディには
ワリと慣れている仲間さんながら、最近のこの手のドラマでは珍しく
原作モノではないので徐々にキャラクターが完成していく過程を見る
という楽しみ方もあるのではないかと思ったり思わなかったり。

仲間さんとしても今までのコメディのパターンを持ち込んでしまえば
なんとなく慣れで出来てしまうような部分もあるキャラクターだけに
危険でもあり、やりがいもある役柄なんじゃないかと思います。

番宣などではリュさんとのロマンスを匂わせるシーンもありましたが
1話を見た感じでは、来実という人物はあまりロマンスとは馴染まない
キャラクターのように思われましたので果たしてどうなるでしょうか?
いずれにしても、アクションやミステリーを物語の主軸に据えるなら
ロマンスまで手を広げると全般的に散漫になりそうな気もします。

また、この作品は個性の違う二人のぶつかり合いを描きながら物語を
転がして行く、いわゆる”バディ物”というスタイルのドラマになっており
海外の刑事ドラマや堤幸彦監督の手がけた作品ではお馴染みですが
仲間さんの作品としては「TRICK」以外ではたぶん初めてのスタイル。

衣装もベテラン刑事・桜華子は上から下まで黒づくめ、対する新人刑事
畑山来実は上から下まで白一色とヒジョーに分かりやすいコントラストで
二人の主人公の個性の違いを見た目からも演出しておりますネ。

ストーリーに謎の連続殺人事件が絡んでくるという事で映画「セブン」の
モーガン・フリーマンとブラッド・ピットの関係との類似性を挙げる声も
ありますが、若さと正義感で突っ走る新人刑事をベテラン老刑事が
時に叱りつけ、時に見守りながら後継者に育てていくというパターンは
「踊る大捜査線」のいかりやさんと織田さんにも通じる部分があります。

ま、一話の来実と華子のやり取りを見る限りは
そんなカッコイイものにはなりそうもありませんが(笑)

同じバディ物でも今期第6シーズンに突入する「相棒」あたりと較べると
ベテラン刑事の桜華子が決してエリートではない叩き上げの現場主義で
とても一人で難事件を解決してしまうようなタイプでは無さそうなだけに
ストーリーは必然的に”ぶつかり合い&協力しながら事件を解決”という
スタイルで最終話付近まで進めて行ってというパターンになるのでしょう。

謎解きの方はすでに撮影を終えた出演者でも最終回の台本を読むまで
犯人が判らなかったという話なので現時点でどうこう言ってもアレですが

金子賢、田中哲司、益岡徹

のうち誰かでなければ良いナァと思っています(笑)


12月1日 楽日?落日?
似ているようで全く違う(笑)

【初の座長公演「ナツひとり」無事千秋楽を迎える】

けっきょく「トリック」の続編については、いつも通りの肩スカシな情報に終わり(笑)
仲間さんが「茶々−天涯の貴妃」に出演するという情報は誤報だったようですが
仲間由紀恵さんが1ヶ月に渡って新橋演舞場で初の座長公演を務めた舞台劇
「ナツひとり〜届かなかった手紙」は先日、大好評のうちに千秋楽を迎えました。

実質、プロとしての本格的な舞台劇はミュージカル「スター誕生」しかない仲間さんの
座長公演を危ぶむ声も無かったわけではないようですが、いざフタを開けてみれば
新聞や雑誌の舞台評では、その主演女優としての堂々たる演技を絶賛する声ばかり。
掲示板に寄せられたファンの皆さんからも「想像以上に素晴らしかった!」の声しきり。

まぁ、ファンだったら当然っつーご意見もありましょうが(笑)

感動の舞台は2008年1月1日夜10時からNHK教育で放送されるそうなので
未見の人は、女優・仲間由紀恵の成長ぶりを実感してはいかがでしょうか!?

ワタシも含めて!!

【仲間由紀恵視聴率女王から陥落!?って何回目?(笑)】

週刊文春12月6日号の記事(仲間由紀恵急落で最新視聴率女王は?)について
掲示板の方でちょっと話題になっていたので、いったん掲示板に書き込んだんですが
案の定というかいつものクセで長くなりすぎたので日記に書き直すことにしました(笑)

視聴率調査のためのサンプル世帯が少な過ぎる。というのは良く聞く話ではありますが
統計学的に関東地区の人口に対して600世帯なら充分という説も読んだ事があります。

ただ、完全に無作為にサンプル世帯を抽出する事自体が現実的には不可能なのも
実態とは3%程度の誤差が常にありうる。というのもまぎれもない事実のようですから
実際、視聴率ってのは視聴者の動向の大まかな傾向を掴むぐらいの事は出来ても
そのプログラムの質を測れるワケでも面白さを測れるワケでも無いのは確かです。

だから視聴率が悪い→だからダメなドラマっていう論法は完全に順番が逆ですが
実際に高視聴率ドラマってのを見て「なんでこんなのが高視聴率なの?」と思う事は
タマにあっても、本当にヒドイ視聴率のドラマを見て「ナゼこんな良作が!?」と
思ったことは個人的にほとんど無いので信頼性がゼロって事もないでしょうが(笑)

視聴率が多少上下したからといって視聴者が一喜一憂するような事でもないけれど
テレビマンが作品の評価を探る具体的な指標が今のところ視聴率しかないってのも
事実なので、少なくとも制作側の人にとって絶大な意味があるのは間違いありません。

要は一般の視聴者にとって視聴率なんて全く関係がないっちゃーないモノなんですが
視聴率の話題は最近、特にオジサマ系の雑誌では季節の定番商品になっていますし
一度上げておいて突き落とすってやり口は芸能マスコミの常套手段でもありますので
主演女優の看板を背負う限りこの手の記事の餌食にされるのも避けられないでしょう。

連続ドラマや映画の主演俳優ってのは、野球で言うとピッチャーみたいなもんですから
自分一人だけが頑張っても勝てないし、調子が悪くてもバックに救われる事もあるので
たしかに負けた試合の全責任を一人で負わされるのはちょっと酷だナァとは思いますが
試合を任されてマウンドに上がっている以上、ソコはある程度は仕方が無いのかなと。

「電車男」で白石美帆さんの陣釜さんがどんなに良くても主演女優は伊東美咲さんだし
「サプリ」の視聴率が悪ければやっぱり叩かれるのは主演の伊東美咲さんなワケです。
ホマキこと堀北真希ちゃんや上戸彩ちゃんでさえ「花ざかり」や「アテンションプリーズ」が
大当たりするまではこの手の記事で「低視聴率クイーン」呼ばわりされてたワケですから
主役を張る以上、チャンスもあればリスクもあるのは覚悟しなくちゃいけないでしょう。

仲間さんにしても「トリック」「ごくせん」をステップにして「功名」の主役をもぎ取ったのは
まず間違いないワケですから「手柄はコチラ、責任はアチラ」というワケにもいかないし。

世の中にはそういう船場人が沢山いるのも事実ですが。

ま、マスコミも負け試合なら負け試合で敗因を正しく分析してくれるならイイんですけど
大体この手の記事は人気者を面白おかしくクサすのが最大の目的ですからね(苦笑)
結局いつも「○○が次にするべき事は何か?ズバリ脱ぐ事である!」なんて事しか
書いてないような記事について口角泡を飛ばして論争するのもアホらしいっつーか。

個人的には視聴率が悪いのには必ず”なんらかの理由”があるワケですから
それについてアレコレ考えるのは別に悪い事でもなんでもないと思いますし
そんな事で真のファンかどうかなんて事まで決められたらタマラン気分ですが
この手の記事そのものについてはスルーで良いんじゃないかと思ってます。

でも実際にドラマの視聴率が良くないなら、それは事実なのだから仕方のない事ですし
「仲間さんが悲しむからそんな事は書いちゃいかん!」というのもどうでしょうネ?
まぁ、ロクに知りもしないのにスタッフのせいにしたり共演者の悪口書いたりするのは
万が一、その人が掲示板を見てたりすると仲間さんに害が及ぶ恐れはありますが(笑)
逆にその「なぜ?」を一番知りたがっているのは制作スタッフなんじゃないでしょうか。

スポーツの世界では「勝負に勝って試合に負けた」なんて事をよく言いますが
マスコミがキチンと内容を評価していないならそれを掲示板に書けば良いでしょう。
それが単なる主観だったり、説得力のない思い込みや妄言の類だったりすれば
ロクに取材もしないでテキトーに書いた雑誌の記事と大差ないワケですが。

少なくともワタクシはアンチの書く誹謗中傷とファンの書く贔屓の引き倒しは
ほとんど同じレベルで読む価値のない不毛なシロモノだと思っています。


12月24日 クリスマス・イヴ
【第31回日本アカデミー賞優秀主演女優賞獲得】

というワケで「大奥」で仲間由紀恵さんが優秀主演女優賞だそうです。
最優秀主演女優賞は2008年2月15日に発表だそうでライバルになるのは・・

樹木希林 「東京タワー オカンとボクと、時々オトン」

寺島しのぶ 「愛の流刑地」

宮沢りえ 「オリヲン座からの招待状」

中谷美紀 「自虐の詩」

といった皆々様ですが実はなんと!!、宮沢さんは2003年「たそがれ清兵衛」で
寺島さんは2004年に「赤目四十八瀧心中未遂」で、まだ記憶に新しい中谷さんは
昨年「嫌われ松子の一生」で、すでに最優秀主演女優賞を受賞されております!!

これは仲間さん最優秀主演女優賞受賞のチャンスかも!?

昨年受賞の中谷さんは今年は進行役でもありますし、宮沢さんの「オリヲン座」は
興行的にアレだったし、寺島さんに「アイルケ」でまた最優秀賞なんかあげたら
なんだよ!!オッパイ出したら最優秀かよ!!」てな事になりかねません!!

ハイ、なんかワタシ失礼な事を書いてますか?スイマセン先に謝っときますね。

ま、とは言ってみたもののやはり今年の最有力候補は樹木希林さんでしょうねー。
調べてみたら、あれだけ演技派、大女優と言われる女優さんなのに過去30回中
最優秀主演女優賞どころか最優秀助演女優賞すら一度も取った事がナイ!!

おまけに数年前に目を患われてるので今後どのぐらい映画女優を続けられるのか
全く分からない!!主演女優としてノミネートされるチャンスも今後あるかどうか!?
しかも「東京タワー」は興行的にもヒットしたし、演技力にはもちろん問題ない!!
むしろ日本アカデミー賞に箔がつく!!てか「東京タワー」日テレが出資してるし!!

と、なったら「今年、樹木希林にせずにいつする?」って感じすらしてきませんか?

仲間さんは今回が初のノミネートだしノミネート作品もフジサンケイグループ制作だし
オッパイも出してないので、かなり不利な材料が揃っていると言わざるを得ません。

(ワタシは不利だと思っています)

まぁ、唯一希望があるとすれば1999年以降は前年の最優秀主演女優賞受賞者が
翌年の女性司会を務めるのが慣例になっている事で、たとえ今年受賞したとして

来年、樹木希林がドレス着て日本アカデミー賞の司会をするとは思えネェ。

といったところぐらいですが、まぁ意外とアッサリやっちゃうかもしれませんし
「東京タワー」みたいにそこは娘さんが代役を務めちゃったりするかもしれません。

ま、正直ワタシにとっては日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞なんつっても
小柳ルミ子さんが「白蛇抄」で取ってたり黒木瞳さんが「失楽園」で取ってたり
30回中で吉永小百合さんが4回、松坂慶子さんが3回、大竹しのぶさんが2回も
受賞しているような映画業界のお手盛りイベントという印象でしかないですが。

【ジョシデカ終了のお知らせ】

仲間由紀恵さんの2007年を締めくくる連ドラ「ジョシデカ」が21日最終回を迎えました。
まぁ、皆様ご存知の通り、出演者の意気込みも空しく視聴率は低迷の一途をたどり
最終回の視聴率も8.8%(平均9.1%)という惨憺たる有り様となりました。

「渡る世間は鬼ばかり」で中高年層に圧倒的支持を誇るベテラン泉ピン子!!

「ごくせん」「功名が辻」の実績と好感度NO.1若手女優・仲間由紀恵!!の

ダブル主演という、いま考えられる最も贅沢なキャステング!!

脚本は「アンフェア」などで若者に人気を誇るサスペンスの鬼才・秦建日子!!

事件の重要なカギを握る役柄に韓流期待の新鋭、リュ・シウォンを起用!!

なんて書くと企画書としてはとても通りが良さそうですよね。

TBS木10枠の固定客である中高年層に強いピン子ちゃんとドラマ成否のカギを握る
F1層への訴求力の高い好感度女優・仲間由紀恵を起用して鉄壁の守備固め。
さらに韓流ファンも取り込んでしまおうという食いしん坊ぶりには感服するばかりです。

まぁ、実際このドラマもこんなキーワードを盾に企画を進めたに違いありません。
たしかにウソは書いてませんし、コレだけ見ると15%は固そうな気さえしてきます。
ワタシがスポンサーでも思わず財布の紐が緩んでしまいそうな魅惑のフレーズ。
まるでSH●NOB●ファンドのパンフレットを読んでいるような錯覚さえ感じます。

サスペンス、ミステリー、コメディ、ロマンスの要素を存分に詰め込んだ物語と
知的好奇心を刺激する先の読めないトリックは観る者の心を掴んで離さない!

なんて事まで書いちゃうと、もう20%越えも夢じゃないような気さえしてきますね。
興行収入100億円突破&ファンド償還率150%も軽く越えちゃいそうな勢いです。

ま、どっちもそんな事は全然なかったワケですが・・・・

今期・・・というか4月期以降、TBSの連ドラはずーっと不振が続いているワケですが
(実際は1月期だけが良かったとも言えますが)今期は5本の連ドラの平均視聴率で
テレ朝の深夜ドラマ「モップガール」より上だったのが「浅草ふくまる旅館」だけという
無残な有様で、なんかもう根本的に連ドラ作りの何かが間違ってるような気がします。

企画の段階では夢のような作品になるはずだったモノが実際に出来上がってみたら
見るも無残な継接ぎ細工になってしまった。なんて事はどこの世界でもある事ですが
「ジョシデカ」にしろ「ハタチの恋人」にしろ最近のTBSのドラマは「綺麗な企画書」を
作った時点で終わってるような作品が多い気がしてならないですな。

まぁ、最終的にも平均10%を下回る”失敗作”と言っていい視聴率に落ち着きましたし
初回も13.4%と良くはありませんでしたが、裏で医龍が16.8%も取ってた事を考えれば
それなりに期待はされていたようなので、第二話以降の展開次第ではもう少しマシな
結果が残せたのではないかと思われますが、肝心の内容の方がアレではネェ。

主人公の二人が外見、経歴からしてかなり現実離れしているのに、二人を取り巻く
警察関係者がどれもコレもチョビ髭だったりボサボサ頭だったりコント芝居だったり
輪をかけて現実離れしていて真面目に見せる気があるのかという舞台装置の中で
なぜかドシリアスな殺人事件が進行し、やっすいサイコ漫画のような謎解きを展開。

そんなTBSでカルト人気を博したミステリードラマ「ケイゾク」の再現でも
狙ったのかと疑いたくなるような構図もチラホラと見え隠れしてましたが
それを狙ったのなら、ピン子さんが出ている時点で間違いだと思います。

あげく警察関係者に犯人がいるなんていうありきたりな”意外な犯人像”だとか
謎解きが始まるまで犯人のヒントを出さないなんていうアンフェアなやり口は
まさか二度はないだろうと思ったらなんだよ今回も同じパターンかYO!!

なんつーんでしょうね。

ワタシ達の偉大なる将軍様の素晴らしさを世界中の人々に知らせてあげようという
むしろボランティア精神で、英知を結集して制作された大感動スペクタクル巨編の
プロパガンダ映画がなぜか世界中で嘲笑の対象にしかならない物悲しさでもなく
「この女優だれ?」とか突っ込まれないように減点要素の少ない物だけ集めたものの
気づいてみたら自分の手には負えないまとまりのつかないシロモノになっちゃって
もう後は「誰のせいにするか?」「とにかく早く終わってくれ!」しか考えてないような
末期の旧ソ連のような。有り体に言うと減点主義社会の弊害とでも言うんですか?

まぁ、こんなドラマでも関わったスタッフやキャストの皆さんには愛着があるでしょうが
最後にあえて市井のドラマファンとしてTBS株主のみなさまにお願いがあります。

今の社長クビにして下さい

TBS井上社長:定例会でドラマ不振について語る

ま、シャッチョサンもスポンサーにどやしつけられてよほどお冠だったんでしょうが
該当する連ドラの放送中に外部に向けてこんな発言するなんて異常事態ですよ。
「事態を調査する」はイイですが「早く終わってくれないかと思っている」はナイだろ。

直訳すると

なんかぁ〜ドラマの数字がちょお悪いらしくってぇ〜
オレらぁ〜全ッ然!!カンケーねーのにぃ〜
クライアントからぁ〜マジ超ぉ〜キレられてぇ〜
ホントマジ意味ワカンないんすよぉ〜!!
つーかぁ、ドラマ班のヤツラ、マジありえないんでぇ
アイツらこれでキるんでぇマジ勘弁してくださいよぉ〜。
あ〜〜〜〜やっべぇ〜ラルク、マジかっけぇよぉ〜

ではないですか!!

なんですか!この代表取締役社長のクセに営業のヒラ社員みたいな言い草は?
代表権者が他人事みたいな顔して現場に責任押し付けてどーすんですか!!

楽天絡みの話題の時だけ
必死になりやがって!!

そんな事よりアンタのところにゃ報道とかスポーツとかバラエティとか
もっと先に終わらせるべき番組があるんじゃねーの!?っつー話ですよ。

報道やスポーツ番組
演出してる場合じゃ
ないっつーの

ドラマの低迷はスタッフの能力云々より、まず局としてのドラマ作りに対する
姿勢になにか致命的な問題があるような気がしてならないんですけど?

まぁ、スタッフにまったく責任がないとも思いませんが。


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