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2007年1月20日 君子さん
【エラ嫁・第2話】

というワケで、好調なスタートを切った「エラ嫁」も2話まで終了。
2話の視聴率も14.8%と「渡鬼」の17.5%には及ばなかったものの
「みなさんのおかげでした」の14.3%を上回り目下のところ大健闘。

さすがに超大作「華麗なる一族」にはダブルスコアで負けてるけど
まだ平均では「ハケンの品格」に次ぐ4位という好ポジションだし
テレ朝のドラマではトップを独走中!!と言いたかったのですが

なぜか「相棒〜SeasonV」が18.1%と大爆発中(笑)

まぁワタシも前期から見始めて「こんなに面白かったんだ〜」と
今まで見なかった事を後悔したりしましたが、これほど強いとは。
目下のところ「渡鬼」をしのぐ勢いでテレ朝の首位を爆走中なので
「エラ嫁」はテレ朝の首位を目指して頑張って欲しいところです。

さて、「エラ嫁」は2話になってどう変るか?がポイントでしたが
今回は地域色の色濃い”しきたり”の太いネタ元、冠婚葬祭の
「葬」をテーマに、様々なトラブルを面白おかしく描きながら
最後に人情を絡めてホロリとさせる。という1話とほぼ同じ展開。

トラブルメーカーなのに憎めない磯次郎や志摩子も相変わらずで
今回も理不尽なトラブルに巻き込まれながら嫌な後味は残らない。

しかし、今週から憎まれキャラが小姑:由美(濱田マリ)一人に
兄嫁:理恵(眞野優子)も加わって、さらにパワーアップしたため
来週からどうなってしまうのか、そこらヘンがちょっと心配なところ。
この人たちは磯次郎や志摩子と違って単純に”揉ませ屋”なので
ストーリーにあまり関わってくるとドラマの印象が変ってしまいそう。

というか「渡鬼」と変らなくなってしまいそう。

「渡鬼」の裏でB級感あふれる気軽に見られるコメディという狙いは
正しいと思うので、村社会のややこしい人間関係などは軽く流して
あくまで地方の珍しい面白いしきたりの紹介とかトラブルを中心に
「トリック」っぽく肩の凝らない作風を続けた方が良いような?

個人的に、このドラマに仲間さんの涙は期待してないです。
磯さんやお義母さんのイノセントな微笑みでかき回して欲しい。

【1月期のドラマ続報】

とりあえず、各局の連ドラの第1〜2話がひと通り出揃いました。
前回の日記は事前情報で、ある程度の印象を書いてみましたが
実際に放送を見て印象が変ったものを中心に続報を書きます。

月9 「東京タワー オカンと、僕と、時々オトン」(CX)

事前に”連ドラは恋愛メインで”という情報を聞いていたのですが
たしかに原作のオカンの人となりやオカンとのエピソードなどより
主人公の挫折や恋愛といったほろ苦い青春時代を中心に据えて
いるものの、原作のダイジェスト版のような内容だった昨年末の
2時間スペシャルより、原作の雰囲気を丁寧に再現しています。
倍賞さんはやや骨太過ぎるし泉谷さんは老け過ぎな気もしますが
今のところ良い意味で予想を裏切る良作に仕上がっています。

火9 「今週妻が浮気します」(CX)

元ネタは「教えて!goo」という掲示板に投稿された書き込みとか。
とりあえず、元ネタのログの方にもざっと目を通してみましたが
わずか1週間の出来事であり、掲示板の書き込みという事もあり
投稿者の個人情報もほとんどない事からドラマの人物像などは
かなりドラマのオリジナル設定で膨らませてありますね。

少なくともドラマの妻(石田ゆり子)は浮気をしそうに見えないし
ダンナ(ユースケ)もアレじゃ浮気されてもしょうがない気がする。

火10 「ヒミツの花園」(KTV)

演技力には定評のある釈ちゃんの連ドラ初コメディですが
ちゃんと取材してるんでしょうか?花園ゆり子のキャラといい
仕事場といい編集部のセットといい、どこをとっても中途半端。
安室ちゃんの主題歌だけイイ。クリスタル・ケイかと思った。

水10 「ハケンの品格」(NTV)

「ごくせん」の後、ふたたび低迷期に戻った日テレ水10枠を
「光とともに」で再生しただけでなく「anego」でヒット枠に変えた
篠原涼子さんの主演作で今回も20%近い視聴率を稼いでます。

しかし初回の放送を見終った段階では「なんだこりゃ?」でした。
コメディにしては笑えないし、シリアスにしては誇張が酷すぎて
ナニが作りたいのか、よく分からないという印象でした。

OPナレーションに「プロジェクトX」の田口トモロヲを起用したり
格差社会だとか雇用不安だとか増加の一途を辿る派遣採用とか
企業のエゴだとかいった社会派テーマをチラつかせているものの
春子(篠原涼子)はスーパーすぎて、とても感情移入できないし
逆に美雪(加藤あい)はダメすぎて同情する気にもなれない。

そのうえ東海林主任(大泉洋)や黒岩社員(板谷由夏)といった
正社員はロコツに派遣を差別し公然と罵詈雑言を浴びせるという
ハケンとか正社員とかいう以前に”人間としてオカシイ人たち”と。

エクセルも使えないダメハケンがバックアップも取らずにデータを
家に持ち帰ったあげく、データの入った手提袋をタクシーに忘れ
タクシーの運転手は座席の忘れ物を確認もせず発車、おまけに
その日のうちに事故に遭ってタクシーは即スクラップ工場へ・・・と
フツーにありえないバカOLが、ありえないバカなミスを起こして
起こるはずのない事態になって、考えられない解決をするという
要するに”何から何までありえなさすぎ”という第一印象でした。

しかし2話は大泉洋のいつもの軽妙な演技を中心にコメディ色が
強くなっていて、初回と較べてずっと見やすくなっていましたし
単なる憎まれ役で終わりそうにない東海林主任の今後にも期待。
というか、とりあえず大泉洋を見ているだけで笑えるドラマ。

春子と美雪の師弟関係は「女王の教室」のようでもありますし
東海林と春子のライバル関係は「ごくせん」のヤンクミと猿渡風で
春子に感情移入しつつ、美雪のダメぶりは同僚に重ねたりして
春子のようなスーパーハケンさんも、美雪のようなダメハケンも
一緒になってストレス解消にしていそうなドラマであります。

木22 「きらきら研修医」(TBS)

小西さんのショートカットの評判の良さに比して、初回の評判が
かなり悪かったので、とりあえず第2話から見てみました。
たしかに小西さんのショートカットは、とてもよく似合ってますね。
あとイケメン強面の加藤雅也さんをあんな役で起用するとは(笑)
内容的には「研修医ななこ」と似たような感じのお仕事モノですね。

金9 「わるいやつら」(ABC、EX)

主演:米倉涼子、原作:松本清張シリーズの完結篇といいながら
放送枠は木9から金9へ、制作もABC、EXの共同制作に変わり
制作会社も共同テレビからザ・ワークスへ・・とガラリと様変わり。
でも、作品自体の陰鬱で重苦しいテイストは、これまでの2作品
「黒革の手帳」「けものみち」とあまり変ってないですね。

上川隆也さんが「功名が辻」とは打って変った極悪人の役。
一年間も同じ役をやった後だけに良いリハビリになるのかも。

金10 「花より男子(リターンズ)」(TBS)

期待された通り1,2話ともに20%前後の視聴率を挙げ好調な出足。
イケメンぞろいのF4メンバーだけでなく、フィギュア界の浅田さん
ドラマ界の井上さんと、絶好調な「真央」さんが全国の中高生から
絶大な支持を得ているとのウワサであります。良く知りませんが。

いちおう1話は見てみましたけど中高生に人気なのも納得ですね。
世の中に「恋」以上に大切な物などない!!といった雰囲気で 
ヌガーバーのように歯がきしむほど極甘な世界に目がくらむ。

金23 「特命係長 只野仁」(EX)

相変わらずプライムタイムの連ドラを喰う勢いで今回も出足好調。
エビちゃんOLの中の人が出世したおかげで出番が激増中(笑)

金24 「Xenos(クセノス)」(TX) 原作:村尾ミオ
出演:海東健、一戸奈美、後藤理沙、小林且弥、西岡徳馬

お馴染みテレ東・深夜のホラータッチのサスペンスドラマ。
時間帯的にキャスティングやセットのチープさは否めない物の
クレッシェンド風の画作りで、この時間帯にしては見ごたえあり。

土9 「演歌の女王」(NTV)

比較的ドラマをよく見ているワタクシですが、放送前の情報で
見続ける連ドラかどうかの8割がたは決めてしまいます。

たとえば前期の「14才の母」の場合”14才の少女の妊娠”という
テーマが分かった段階で”中絶して全て無かった事に”なんていう
展開はない事や「母子ともに危険な状態です!」なんて状況が
登場する事や、結局ぶじに生まれちゃう事。いのちの大切さを
声高に訴えつつ軽はずみなSEXは愛のひと言で済ませちゃう事。
結局、一番大変な育児は一切まともに表現されないことなどが
見る前にだいたい想像がついてしまうので(合ってるかは不明)
こういうドラマは1話が概ね想像通りの展開なら次は見ません。

で、この「演歌の女王」なんですが、ぜんぜん想像がつきません。

この世の不幸を一身に背負ったような演歌歌手ひまわり(天海)が
他人におせっかいを焼くうちに、演歌の女王になっていくという
サクセスストーリーなのか、突き抜けた不幸ぶりから巻き起こる
トラブルの数々を「やっぱお金なんかより人情の方が大切だよね」
てな事を言いながら面白おかしく人情味タップリに描いていくのが
目的のドラマなのか、今のところどちらもありそうな雰囲気です。

「女王の教室」のスタッフで、予想を裏切るコメディというのは
面白いのですが、いかんせんヒトシ(原田)のキャラクターの
ろくでなしぶりが「エラ嫁」の磯次郎をはるかに上回るレベルで
ひまわりに降りかかる不幸も、ただ”運がない”という理不尽な
シロモノなので、現段階では見た後にうっすら不快感が残る。

というか日テレ土9枠は学園ドラマじゃないと厳しいのかも?

日9 「華麗なる一族」(TBS)

とにかく「金かかってるなー!!」というのが第一印象でした。
冒頭の神戸市街のシーンはオープンセットだと思ってたので
「製作費、何十億かかってるんだ!?」と度肝を抜かれましたが
実際は上海の市街を利用して撮影が行われたのだそうで(笑)

言われてみれば建物が古すぎるとか自動車が外車ばっかりとか
変なところもチラチラありますが、全体的にはさすがキムタク様。
キャスティングだけでなくあらゆる面で豪華なドラマになってます。

実話をモデルにした原作というだけあって物語のディティールも
非常にリアリティがあって、しっかりした構成になっておりますが
肖像画とか将軍様とか思わぬ落とし穴でややスケールダウン(笑)


2007年1月27日 僕にまかせておいてよ!!
【エラ嫁・第3話】

というワケで、好調なスタートを切った「エラ嫁」も3話まで終了。
しかし3話の視聴率は12.7%で初回16.1からジワジワと低下中。
初回の勢いでそこそこ良いセンまで張り合えるかと思われた
この時間帯の強敵「渡鬼」は19.0%と完全に持ち直してしまい
現状はフジの「みなおか」と浮動層を奪い合っている状態です。

視聴率の上下する要因には様々なファクターがありますので
一概に「その話が面白くなかった」のが原因とは言えませんが
下がっているのには”なんらかの理由”がある事だけは確か。

というワケで今回はちょっとキビシめの内容になりますが
そんなところも含めて第3話の感想を書いてみます。

・はじめに。

3話の演出は片山修監督から森田空海監督にバトンタッチ。
森田監督は、正直あまり聞き覚えのない監督さんですが
TV制作からフリーになってドラマや舞台やPVの演出で活躍。
「Pure Soul」や「劇団演技者。−勝手にノスタルジー」を手がけ
2005年に「日ノ丸レストラン」という短編映画を発表してます。

リンク先のストリーミング再生で全編視聴する事が出来ますが
奇抜な設定を20分の短編に纏め上げる力量はそうとうなモノ。
奥歯に物の挟まったような笑いも「エラ嫁」と通じる部分あり。

・今回も同じ

3話は1話の「結婚」2話の「葬式」のような一般的な習慣にある
地方の変った風習ではなく「女正月」「子宝祈願」というような
特定の地域にある独特の行事、風習を扱ったモノでした。

お義父さんが初めて喋ったり、お義兄さんとじっくり話したり
いちおう、1,2話と違う新しい要素らしきモノはありましたが
またまた磯次郎のホラ話のおかげでトラブルに巻き込まれ
義姉と近所のオバサン連中にネチネチと意地悪を言われ
君子がガックリ落ち込んだところへ磯次郎が来てフォロー。

という展開は基本的に1,2話とまったく変らず正直食傷ぎみ。
ついでに、秘湯につられてノコノコついて来てヒドイ目にあう
という展開は「トリック2」の第一話とも同じ展開です(笑)

ここまで見てきた限り、このドラマのポイントはストーリー展開の
面白さではなく「トラブルをいかに面白おかしく描くか?」であり
寧ろストーリー展開はあえて同じにしてあるようですらあります。

しかし、毎度紹介される”変った風習”も番組公式HPを見れば
実在する良く似た風習が詳しく紹介されたりしてはいるものの
番組を見ているだけだと、特にそういった説明等はないので
適当にでっち上げた架空の風習」と区別がつきません。

特に今回の「女正月」などはまったく馴染みのない風習なので
なんだかワケのわからない事がドタバタと起きているうちに
前半が通り過ぎていってしまったような印象を受けました。

・最大の難点?

いろんな意見があると思いますが、制作側の立場で考えると
これまでも、そして最近も2クール続けて惨敗を喫している枠で
固定客をガッチリ掴んでいる「渡鬼」に真っ向勝負を挑むのは
得策ではない事は明らかなので「渡鬼」と競合しないマーケット。

つまり、理屈の上では80%前後いるはずの「渡鬼」を見ない人を
ターゲットにして「渡鬼」とは全然ちがうタイプのホームドラマを 
打ち出したのは戦略的に間違っていないとワタシは思います。

桑田Pが、この作品を原作(というか原案)として採用したのは
「賢婦の鏡」後に「ズボラ嫁」という芸能ニュースの見出しとして
とてもキャッチーなフレーズである事が最大の理由でしょうし
初回で16.1%という視聴率を稼いだのも期待の現われでしょう。

結果的に第一話は、悪意と重苦しさの渦巻く「渡鬼」とは違う
軽くて、笑える、後味の良いドラマに仕上がっていましたし。

ところが、なぜでしょう?

なぜか2話→3話と義姉とご近所の嫁イビリが前面に出てきて
「渡鬼か!?」とツッコミたくなるようなギスギスした空気全開。
おかげで、お義母さんの醸し出す”癒し感”もかすみまくり。

由美と近所のババァ氏ね!!ついでに磯次郎も氏ね!!

という視聴者の怒りの声があちこちから聞こえています(笑)

しかしどうでしょう?

例えば3話の温泉のくだりなどは、義姉の立場から見てみると
君子が早く子宝に恵まれるよう”良かれと思って”しただけで
その”善意”を踏みにじった君子に対して怒っただけの話。

2話の葬儀の後の陰口大会もストーリーの流れを辿ってみると
けっきょくあの場で悪口を言われる原因を作ってしまったのは
どう考えてもムリなスケジュールなのに葬儀も仕事も断れず
仕事の事をなぜか山本家には内緒にして不信感を抱かせ
書いた事もない追悼文を安易に引き受けてしまった君子であり
手遅れになってからやっとホントの事を言う磯次郎であります。

一話でお義母さんに「嫁のアラ捜しが大好き」と言われていた
地域の主婦にしてみれば、葬儀の仕度中にダイエット体操をし
お供えの料理を食い散らし、暴露本のような追悼文を書いた
非常識”な嫁を肴に悪口言うのはある意味当然の流れ。

そもそも地域住民にしてみれば「赤飯」にしろ「女正月」にしろ
「子宝の湯」にしろ彼ら彼女らにとっては”当たり前のこと”で
むしろ、それを自分が知らないというだけで「おかしな風習」と
断じてしまう君子や兄嫁のような都会人の傲慢さの方が問題。

「郷に入りては郷に従え」のことわざの通り、地域に入れば
都会の常識が地域の非常識でも、それはやむを得ないこと。

視点を変えれば一方的に君子が苛められているワケでもなく
よく見れば異なる文化、価値観がぶつかっているだけの事で
そもそも、どちらが間違っているというような話ではありません。

ではなにがいけないのか?

あらゆる意味で、出来ないと分かっていながら断れない君子と
八方美人でホラ吹きな磯次郎が最大のトラブルメーカーであり
全てのトラブルや苦労の原因である事は明白です(笑)

が、断れない嫁と八方美人な夫とおせっかいな姑がトラブルを
巻き起こすというのは「エラ嫁」のストーリーの基本構造であり
それがなければ面白おかしいエピソードすら成立しません。

では、どうすればいいのか?

少なくとも「渡鬼」を観る気が無く「エラ嫁」を観ているワタシは
うざったい親戚づきあいや嫁姑のトラブルなどに興味は無いし
何より見た後にイヤな後味の残らないドラマを求めています。

恐らく演出意図としては義姉・由美や近所のオバサンたちは
「エラ嫁」を「渡鬼」の世界に引っ張ろうとして、お義母さんや
磯次郎にひっくり返される役割を与えられているのでしょうが
少なくとも3話に関しては思惑通りになっていない気がします。

君子は嫌々ながらも村の風習に一所懸命あわせようとしたり
磯が招いた誤解から悪口を言われても一切反論しなかったり
言い過ぎた事を反省してみたり、我慢や努力をしているのに
義姉や近所のババァどもは反省もしなきゃ我慢もしていない。

お義母さんにいたってはそんな努力や我慢を知りもしない(笑)

実際は君子が自分で招いた苦境だとしてもドラマである以上
視聴者が主人公に感情移入してしまうのは当然のことなので
君子が言われっぱなしでは何か割り切れない感じも残ります。

いろいろ失敗があって、君子が責められる展開になるのは
構造上避けられないのだとしても、君子がバシッと言い返して
義姉たちを凹ませるか、同じ嫁として苦労をしてきたはずの
お義母さんが最後には君子をかばってくれたりしない事には
なんとなくスッキリしないものが残るのは避けられないでしょう。

今回は初めて君子が義姉たちに自分の価値観を叩きつける
シーンが登場しましたがけっきょく凹まされたのは君子の方で
おまけに、お義母さんは「気分が悪くて聞いてなかったわ」では
視聴者が「そりゃ無いぜ!!」と感じてもやむを得ないところ。

今回は「実家で味方は磯次郎一人だけ」という君子の台詞を
お義父さんやお義兄さんと会話をさせる事で否定することで
少なくとも義姉・由美以外は君子を山本家の家族の一員として
心配したり気にかけたりしている事も表現していたのでしょうが

散々「大した仕事じゃない」とか「ヒドイ嫁」だとか言いたい放題
一方的に言われた後で代りのマフラーなんかもらったところで
全治3ヶ月の重傷患者に絆創膏を持ってきて「お大事に♪」と
言ってるようなものでバランスが取れていない気がするのです。

そして、それで騙されてしまう君子もどうかと思うのですが(笑)

たとえワザとらしくても、あそこで磯次郎が無くしたマフラーを
探し出して川から登場するとか、そのせいで風邪ひいたとか
もうすこし君子に対する強い愛情を感じさせる表現があれば
だいぶ印象も違ったんじゃないかと思うんですけどねぇ。

・なんのために出てきたのか?兄嫁と義妹。

さて、裏で特別なにか特番などがあったワケでもないのに
視聴率がジリジリ下がり続けているのは気になりますが
そうは言っても初回の好視聴率からみて、やり方次第では
まだいくらでも挽回の余地はあると思われる「エラ嫁」です。

そこで、ここからは四話以降の展開に対する期待も含めて
気になっている人物についてちょっと書いてみたいと思います。

君子を敵視する排他的な地域社会の象徴である義姉・由美は
3話までいろんな意味でストーリーを転がす役割を演じましたが
まだ登場しただけで、大した活躍をしていない人物がいます。

それは兄嫁・理恵と義妹・奈緒の事なのですが、この二人は
後半のストーリーで重要な役割を与えられそうな気がします。

兄嫁・理恵は君子と磯次郎の披露宴にも参加せず、葬儀では
顔だけ見せてロクに手伝いもせずにさっさと帰り、女正月では
その日の内に東京に帰ってしまったという君子以上のツワモノ。

君子と違い、山本家のしきたりに歩み寄る努力も理解もせず
そのくせ長男の嫁としてもてなされる事だけは要求するという
言ってみれば兄嫁・理恵は利己的で打算的な都会人の象徴で
義理やしきたりにこだわる義姉とは真逆の位置にいる人です。

で、同じ都会人の兄嫁が君子の味方になってくれそうかというと
どうも今のところそうでもなさそう。というか今後の展開次第で
君子の敵になりそうな気配もあり、そうなると長男の嫁・理恵と
山本家の嫁として対決する君子なんていう展開もあるのかも?

そして医者を目指している事ぐらいしか情報がない妹・奈緒も
一度ぐらい彼女にスポットを当てた話がありそうなものなので
「親に反対される恋」とか「お義母さんとケンカして家出」とか
思いもよらず君子が説得役にまわるような展開がありそう。

少なくともこの二人は君子の山本家に対するスタンスの変化を
描くうえで非常に重要な役割を果たしてくれそうな気がします。

いずれにしても、今後は義姉や主婦達との対立構造だけでなく
兄嫁や義妹との関係性などに面白おかしいエピソードと絡めた
心あたたまるストーリーなんかも期待してみたいですね。


2007年2月3日 これも・・・しきたりですか?
【エラ嫁・第4話】

というワケで、好調なスタートを切った「エラ嫁」も4話まで終了。
先週は12.7%まで視聴率を落とし、今後を危ぶむ声も出ましたが
今週は粘り腰を見せて14.1%まで持ち直しワタクシ達も一安心。
おかげで平均視聴率もなんとか14.4%まで盛り返した模様です。

3話平均で24.3%という圧倒的な高視聴率を誇る「華麗なる一族」
先週は、その「華麗なる一族」の視聴率に0.4%差にまで迫った
絶好調の「花より男子」、そして4話までの平均視聴率が18.9%で
先週はついに視聴率が20%を突破した「ハケンの品格」などの
強力なライバルにはすでに視聴率では遠く及びませんが(笑)

その他の「ヒミツの花園」「拝啓、父上様」「今週妻が浮気します」
「きらきら研修医」「わるいやつら」「演歌の女王」といった今期の
新作連ドラには、まだわずかにリードを保っており、現時点では
「渡鬼」(17.1%)「相棒V」(16.6%)に次ぐ連ドラ7位のポジション。

現在、視聴率で並んでいる「只野」の今週の視聴率であるとか
月9にしては珍しく一話からジワジワと視聴率を上げて来ている
「東京タワー」が、今後どこまで伸ばして来るかにもよりますが
まだ6位あたりまでは充分可能性がありそうな気配であります。

【エラ嫁・4話の感想】

かつて、東京パフォーマンスドールというアイドルグループで
結成当時から中心メンバーとして活躍していた篠原涼子さん。
そして、解散直前に正式メンバーになった仲間由紀恵さん。
そんな二人が、この2月1日からauのCMで共演しています。

東京パフォーマンスドールでは接点のなかった二人ですが
卒業後、女優として同じ道を歩き出した二人は大きく成長し
今期もそれぞれ主演女優として立派に役目を果たしています。

「ハケン」「エラ嫁」と、どちらもコメディながら現時点で視聴率は
篠原さんの圧勝。そして今のところ内容的にも「ハケン」の方が
残念ながら「エラ嫁」よりも一枚上を行っているように感じます。

正直どちらも1話を見た段階では「エラ嫁」の方が素直に楽しめ
心地の良い作品に感じられたのですが、2話、3話と進むうちに
東海林主任(大泉洋)の春子(篠原)に対する気持ちの変化や
少しづつ明らかになる春子の意外なパーソナリティであるとか
美雪の成長ぶりであるとか、エピソードが進むごとに変化があり
3〜4話では次回の展開を匂わせるヒキでエンディングを迎えた
「ハケン」には”次回が気になる”という魅力がありました。

これまでの全般の構成で言うと1,2話を導入部、3〜4話を
続きのエピソードにして変化を見せた「ハケン」とくらべると
1〜3話まで、ほぼ同じスタイルの1話完結だった「エラ嫁」は
ジャンケンで言うと3回続けてグーを出していたようなもので
変化に乏しく、飽きられやすい面があったのかもしれません。

さらに「ハケン」のコメディとしての骨格を一身に背負っている
大泉洋の軽妙な語り口と奇妙な動きから湧き出る存在感は
残念ながら「エラ嫁」3話までのマリ義姉さんにはまったく無く
同じようなライバル的ポジションのキャラクターでありながら
意地悪なだけで面白くもないのがマリ義姉さんの弱点でした。

さて、そんなワケでエラ嫁・4話ですが。
掲示板にも皆さんが書かれている通り、4話は2話、3話とは
明らかに違うテイストのストーリー・演出になっていましたね。

お義母さんから電話が来て、磯次郎が安請け合いしてしまい
君子がエラい目に遭う。という基本的な流れは変ってませんが
「これもしきたりですか?」「うふふ・・まさか(笑)」というやり取りも
あったように、4話では「地方のしきたりを巡るドタバタ」ではなく
「地方選挙にまつわるドタバタ」をテーマに描かれていました。

しかし、たしかに「地方のしきたり」メインではありませんでしたが
人的関係が希薄でイメージ重視になりがちな都市部とは違い
血縁、地縁の繋がりが濃厚で、時には地域を真っ二つに分ける
泥沼の争いに発展する事もあると言われる町村部の選挙戦は
カルチャーショックという意味では近いものがあるのかも。

それに、テーマが田舎の「しきたり」ではなく「選挙」に変った事で
これまでずっと「君子VS磯次郎の実家」だった対立の構造が
共通の敵を持つと人は団結する”という法則にしたがって
自動的に「山本家(君子含む)VS対立候補・谷村(石橋)」になり
外部に明白な敵を登場させる事で、君子が山本家の一員として
ふるまう事も自然な流れとして受け止める事が出来ました。

相変わらず人は良いが察しの悪い義母・志摩子であるとか
お調子者で八方美人・その場しのぎのホラばかり言う磯次郎は
大まかには今まで通りでしたが、怪文書に対した時に発揮した
志摩子の意外な強さや逞しさ、なども表現されていましたし
磯次郎のバカぶりは可愛くさえ感じられる域にまで達しました。

捕まった磯次郎を救出するために口から出まかせを言ったり
「帰る」と騒いでいたのに予想外に磯次郎が引き止めなかったら
自分で残ると言い出してしまう君子のダメな面も表現されていて
これまでのように「一方的に磯次郎に苦しめられる君子」という
印象からは少し変化が感じられる演出もありました。

先週までと同じ展開ならさんざん寿司やカニを我慢させられた
あげくイヤミを言われて泣かされていたところだったでしょうが
今週はウナギを食べられて、こちらも思わずガッツポーズ(笑)
小さな事ですが、こういった部分も爽快感に繋がっています。

そして変化は君子だけでなく、これまで最大の敵であった義姉
由美にも現れ、先週まで君子に意地悪するのが仕事だったのが
ウソのように今週の由美は食事を勧めてくれたり君子の苦労を
ねぎらってみたり、まるで別人のような人格になっていました。

結果は今までと大して変ってはいませんでしたが(笑)

設定上は”3人目が出来て嫁に構ってるどころではなくなった”と
いったところでしょうし、由美のイジメは不快の原因だったので
この変化は歓迎ですが、このままでは由美というキャラクターの
存在意義が希薄になってしまったのもたしかなので、今後は
別の方向性で小姑・由美の存在が生かされれば良いですね。

「エラ嫁」に関しては2,3話のフラストレーションの溜まる展開は
4話から一気に展開を変えるための伏線とも考えられますが
今週は先週までネックだった義姉のイジメが消えただけでなく
山本家に君子が歩み寄っていく気持ちの変化が描かれていたり
反対に山本家の人々が君子を受け入れ始めた様子も描かれて
全般にストーリーが一歩進んだ・動いた。という事が実感できる
中盤のエピソードに相応しい話だったのではないかと思います。


2007年2月10日 源ちゃん
【エラ嫁・第5話】

というワケで、好調なスタートを切った「エラ嫁」も・・・
って、いい加減飽きましたね。この書き出し(笑)

仲間さんが潜在視聴率女王なるものに輝いたとの情報もある中
今週の第5話視聴率は11.3%と、ド派手な下がりっぷりを記録。
先週の14.4%から3.1%も下げて同週放送の連ドラで12位に低迷。
平均視聴率の方も14.4%から0.6ポイント低下して8位に後退。

先週見えた「東京タワー」の背中は遠くなり「浅草ふくまる旅館」と
同率の8位まで平均視聴率ランキングは後退してしまいました。

まぁ、毎度20%を越える「華麗なる一族」が2%や3%下げたところで
大勢に影響はありませんが、1話以降は12%〜14%あたりを
ウロウロしてる「エラ嫁」にはちょいと深刻な痛手となりました。

【エラ嫁・5話の感想】

さて、そんなワケで「エラ嫁」の感想なワケですが。
個人的に、今週は視聴率こそ派手に下がってしまったものの
内容的には今までで一番安心して観られたような気がします。

志摩子&磯次郎親子のトボけた味もうまく生かされていたし
お義姉さんや山本家一同の使い方も嫌味なくホドホドな感じ。
一回限りかと思われた源ちゃんがまた出てきたのも良かった。

実の両親とのトラブルをこれまで君子にとって厄介者同然だった
志摩子と磯次郎のサポートで解決する事ができたというのも
作品全体としての大きなストーリーの流れを感じる事ができたし
この作品の方向がハッキリと分かる演出で良かったと思います。

「エラ嫁」は「華麗なる一族」のような大作でもないし「花より男子」
のような恋の鞘当てもなく「東京タワー」のような感動物語でもなく
「ハケンの品格」のようなダイナミックな展開も出て来ませんが
ドラマを見ている間だけでも、嫌な事を忘れてスカッと笑えて
後には興奮の汗も、感動の涙も、嫌な後味も何にも残らない。
そんなドラマが一本あっても良いのではないかと思うのです。

そんなワケで、今週はあまり書く事がありませんでした。


2007月2月17日 オフホワイト
【エラ嫁・第6話】

さて、順調に視聴率が低下している「エラ嫁」も6話放送を終了し
いよいよ折り返し地点を越えて後半戦に突入したワケですが
後半戦アタマとなる今週の視聴率は10.8%と過去最低を記録。

今週放送分では「拝啓、父上様」「ヒミツの花園」あたりだけでなく
「新・京都迷宮案内」にまで抜かれ、なんと週間11位にまで転落。
下には「きらきら研修医」「演歌の女王」「今週妻が浮気します」
「わるいやつら」といった、いつものメンバーしかいない始末。

平均視聴率のランキング自体は8位に踏み止まっているものの
数字自体は一気に13.3%と1,1ポイントも下落してしまいました。
今週も14.0%と安定した視聴率を稼いだ7位の「特命係長」とは
平均で0.7ポイント差となり、ついに「拝啓」「ふくまる」に並ばれて
3番組が同率の7、8、9位。6位の「東京タワー」を越えるには
後半で相当頑張らないとキビシそうな状況になってきました。

さて、このような事態になったらワタシに言える事はただひとつ。

ま、このさい視聴率はいいじゃん(笑)

視聴率を話題にしてきて「それはないよ!」って話ではありますが
まぁ、残すはせいぜい4話程度でしょうから今回が視聴率的には
”になりそうな気がしますし、これまでの貯金もありますから
平均が「下北」「だめんず」を下回るという事も、もうないでしょう。

正直、今のところ”仲間由紀恵主演作”としては視聴率的には
期待はずれなドラマという評価になるのだろうとは思いますし
目新しくもなく画期的でもなく、大した盛り上がりもありませんが
かと言ってまったく笑えないワケでもなければ不快な訳でもなく
ドラマとして「失敗作」と言い切ってしまえる作品でもないでしょう。

まぁ、言う人は言うでしょうけどネ。

視聴率を見る限り現時点では「渡鬼」の固定客は動いておらず
残念ながら「渡鬼」の牙城を崩すという野望はかないそうもなく
結果的に浮動層を仲間パワーでチョット引き寄せた程度ですが

昨年は、大河ドラマ「功名が辻」の主役という大役を勤め上げ
今年の11月からは壽賀子チャン原作の座長公演も控えている
という現状でこういう軽いドラマを挟んだのも悪くはないでしょう。

ま、これで4月期「ごくせん3」なんてウワサがホントになったら
本当に「う〜〜ん」って首を捻ってしまうワケですが(苦笑)

【エラ嫁・6話の感想】

さて、そんなワケで6話の感想です。

正直言って、今回も視聴率は今まででイチバン悪かったものの
内容的にはやっと安定してきたというか固まってきた気がします。

ま、展開が読めたとか意外性がないという人も当然いるでしょうが
今回のエピソードは義姉・由美(濱田)が、これまで君子に対して
冷たく当たってきた理由が分かるストーリー上重要なポイントで
作劇上も、これまで張ってきた伏線がようやく活かされました。

展開的にも義母・志摩子(松坂)と君子が協力して由美夫婦を
仲直りさせようとしたり由美と君子が初めてホンネで話し合ったり
前半戦のイラつく展開とは違う、微笑ましいエピソードでした。

志摩子役の松坂さんの決して上手くはないけど柔らかい演技は
この作品の温かい雰囲気づくりに重要な役割を果たしているし
大河ドラマ「風林火山」では知将・今川義元を演じつつ本作では
突き抜けたバカ、磯次郎を演じる谷原さんも欠かせない存在。

また「同じテがいつまでも通用すると思うなよ」とも思いますが
「呪い」「古井戸」だけで、もうピンとくるいつもの小ネタも満載(笑)
源之介と磯次郎の「オレ社長、お前店長」コントの繰り返しも
二人の関係性が見えつつも磯次郎のバカぶりが良くわかって
このドラマのテイストに合った呑気で可笑しい演出でした。

しかし「最初からこうだったら、もっと良かったのに」と思いつつも
「初めからこの調子だったら何のフックもないドラマだな」と思った
のも事実でして、安心して観られるホームコメディではあるけど
それ以上でもない。というのは悩ましいところであります。

そうは言っても、これから後半に向けてドラマを盛り上げるために
ムリヤリ嫁と姑の対立構造を作り出してイラつく展開にされても
困ってしまいますし、正直なところ後半戦で視聴率が伸びなくても
ドラマとしてはこのままダラダラ続くのがこの作品らしい感もあり

まぁ、そういう意味でも「もう、このさい視聴率はいいじゃん」という
感じがしない事もない。という第6話を観た感想なのであります。

しかし、こと仲間さんに関して言えば、この「エラ嫁」という作品。

たしかに大河ドラマや「大奥」の後で軽いコメディ作品というのは
流れのバランス的には良かったものの、誰かが言っていたように
役柄的に「エラ嫁」君子の「男言葉」で「ガサツ」なキャラクターと
これまでコメディでやってきた役柄はどこか似通ったところがあり

見たところ、これまでと違う役作りをしているようには見えない。
という意味では「もう少し違う作品でも良かった」という気もします。

例えば今週の「エラ嫁」のように仲間さんだから「リング」ネタとか
「演歌の女王」のように天海さんだから「女王の教室」ネタだとか
過去のヒット作に寄りかかったアプローチの役柄ではなくて

今期絶好調の篠原涼子さんで言えば「僕の魔法使い」のような
別に視聴率が良いワケではないけど見た事がない役柄というか。
同じコメディでも違うアプローチがあって良かったのではないか?

毎度、コメディ作品の出演が決まるたびにプロデューサーから
コメディエンヌとしての素質を絶賛されている仲間さんですが
少なくとも「コメディエンヌ」としての振り幅は決して大きくなく

「トリック」にしても「ごくせん」にしても「エラ嫁」にしてみても
その使われ方、期待されている芝居、そして演じている役柄は
どれを観ても同じような座標の上を少しずつズレているだけで
そこから見える像はほぼ同じ。横の軸はほとんど動いていない。
という印象がどうしても拭えないのも事実なのであります。

例えるなら「トリック」はコメディという角度から仲間由紀恵という
立体に光を当てて、それまでとは違う印象の陰影を作り出した。
と言っても良いでしょうが、それ以降の彼女を起用したコメディは
けっきょく「トリック」と同じ角度からしか光を当てようとしていない。

違う方向から光を当てれば違う形が見えるかもしれないのに
毎回ほぼ同じ方向からしか映していないような気がするのです。
実際、角度を変えれば丸にも三角にも見えるかもしれないのに。

ワタシ自身は、仲間さんがコメディに出る事は否定しませんし
文化庁推薦作品とか内閣総理大臣賞てな肩書きがつくような
”お文化”な映画やドラマにばかり出るような、つまらない女優に
なって欲しいとも思いませんが、どうせ映画やドラマに出るのなら

それが感動大作であれ、コメディであれ、ラブストーリーであれ
毎度同じような役柄ばかりでは、見る方も演じる方もつまらない。
そんな風に感じてしまう今日この頃なのであります。


2007年2月24日 楽しみ楽しみふ・ふ・ふ
【エラ嫁・第7話】

さて、順調に視聴率も低下し続けている「エラ嫁」もそろそろ終盤。
いよいよストーリーも総仕上げの段階に入ってきたワケですが
今週の視聴率は12.2%と予想通り微妙に盛り返してまいりました。

しかし「渡鬼」の18.0%には遠く及ばずランキングの方も相変わらず
「浅草ふくまる」の13.1%や「ヒミツの花園」の12.5%をも下回る10位。
ま、今週のゲストが「渡鬼」のオバさん(東てる美)だった「只野」が
ガクンと視聴率を落としてくれれば浮上の可能性もありますが(笑)

平均視聴率のランキングでは「浅草ふくまる旅館」が現状維持で
8位に踏み止まり、今週の視聴率自体は回復したものの平均では
さらに0.2ポイント下落となった「エラ嫁」のランキングは9位に後退。

残る8,9話で現在の平均視聴率を大幅に上回る結果を残せるか
どうかが平均視聴率8位のポジション確保のカギになりそうです。

【エラ嫁・7話の感想】

というワケで7話(演出は森田空海カントク)の感想ですが。
正直、今週も普通に面白かったのであまり書く事はないです。

義妹・奈緒以外のキャラクターは、ほぼ全員が登場していたし
連ドラ終盤のエピソードらしく、それぞれの登場人物がこれまでの
物語の流れの中で決まったポジションで、各々の役割を果たして
ストーリーを構成していたし、特に先週やっと君子と和解した義姉
由美は”他人の不幸とウワサ話が大好物”といった本性を現して
君子に探偵役を押し付けたり、狂言回しとしてコミカルに立ち回り
ようやく本来のポジションで動き出したような印象を受けました。

気になっていた君子のキャラクターも、今週はガサツで男っぽい
部分だけでなく、磯次郎とのやり取りの中で夫婦愛を表現しながら
女性的な面も引き出しつつ、ノリノリで探偵役を演じるお調子者な
側面も描きつつ・・・と「トリック」「ごくせん」とは違う面を引き出そう
という意図が感じられる部分もあり、言葉遣いや表情などからも
わずかながらですが”君子らしさ”を感じる事が出来ました。

どう考えても「華麗なる一族」を意識したイノシシが登場してみたり
ゲストは「絶対当たる占い師」の銀粉蝶さんと、これまたいつも通り
「トリック」ファンを意識したキャスティングでしたが、ストーリーは
いかにもホームドラマらしい”毒にも薬にもならないようなエエ話”で
そこら辺の微妙なアンバランス感がこのドラマらしさとも言えますが

だんだんとドラマのクオリティが安定して来たと思えば思うほどに
同じように毒にも薬にもならないストーリーのホームドラマながら
絶大なインパクトをワタシに与えた「吾輩は主婦である」(TBS)と
較べてしまうと、どうしても小粒感が否めないのも事実であります。

まぁ「吾輩が主婦である」の方は平凡な主婦・みどり(斉藤由貴)に
文豪・夏目漱石(本田博太郎)が憑依するというトンデモナイ設定の
作品ではありましたが、随所に登場する奇妙な造形の登場人物や
普通の真面目な会話のはずなのに、どこか感覚がズレていたり
大事なところは、なぜかいつもミュージカル仕立ての演出だったり
計算された演出だけでなく、どこか素でハミ出している感じが強く
その”ハミ出し”ている感覚こそが、魅力でもあったワケです。

その「吾輩」の”枠に収まりきらないスケール感”のような部分。
視聴者の想像を越える「期待感」や「高揚感」みたいなものが
「エラ嫁」というドラマには欠けているのではないかと思うのです。

それは、奇しくも君子さんの得意とする「コンビニ弁当」のように
「食えない事もないけどビックリするほど美味い事は絶対にない」
という感じで、期待を裏切る事もないけど想像を越える事もなく
あくまでホームドラマという枠の中でキッチリ仕上げている感じ。
「お値ごろ感のある価格でお届けしています」という印象なのです。

まぁ「吾輩」と「エラ嫁」では、ドラマとしての方向性が全く違うので。
と言えばそうなのかもしれないし、鬼才と言われるクドカン脚本と
比べる方が間違ってると言えば間違っているのかもしれませんが
なんか、ここ2話ぐらいでようやく安心して観られる展開になったと
思ったら急にそこらヘンの”お定まり感”が気になってきたもので。

ま、それもこれも「エラ嫁」が並のドラマに見えるから言えることで
並以下だったら、それどころの話じゃないというのも事実ですし

それ以上に、番組中に流れるauのCMが
着々と仲間→篠原の主役交代に向けて
動いている気がしてならない事の方が
気がかりなんですが(笑)


2007年3月4日 あと一回
【エラ嫁・第8話】

さて、いよいよ内容も安定してきた「エラ嫁」も残すところあと一回。
今回はラス前で視聴率を伸ばせるかどうかが鍵だったワケですが
なんと視聴率は10.3%と最低視聴率の方を更新してしまいました。

ついに平均視聴率も13%を切り「東京タワー」「特命係長」どころか
「浅草ふくまる旅館」「拝啓父上様」にも離され単独10位にダウン。
直後に「ヒミツの花園」が0.2ポイント差で迫ってきています。

来週は最終回なのでさすがに数字を落とす事はないと思いますが
さすがに初回の26,1%に迫るほどの視聴率を期待するのは難しく
なんとかトップ10をキープできれば御の字と言った風情であります。

【エラ嫁・8話の感想】

というワケで、第8話の感想ですが。
今回も視聴率はアレでしたが話は面白かったので満足です。
適度なトラブル、適度な笑い、適度なしんみり感とバランスも良好。
先週に引き続き、やっと本当の「エラ嫁」を見たような印象でした。

大河女優・仲間由紀恵の民放連ドラ復帰第1作として注目を集めた
「エラ嫁」も早いもので、あと一回の放送を残すのみとなりました。

現状は視聴率的に”良い”とは言いづらい状況が続いておりますし
全般に”何かものたりない”部分が残る感もない事はないですが
後半に入ってストーリーやキャラクター造形もしっかりして来たし
激戦区の木曜9時枠で、事故も難病もなく、誰も死なないドラマで
ここまで頑張っているのだから充分健闘したと言って良いでしょう。

ま、今週は「拝啓○○さん」がドラマ効果でチャート急上昇!!
なんていう明るいニュースもあったので、良しとしましょうかね。


2007年3月10日 おっかぁさまぁ〜〜〜!!
【エラ嫁・最終回】

ハイ、というワケで「エラ嫁」もとうとう最終回を迎えてしまいました。
意外な高視聴率と予想以上の内容で期待を抱かせた第一話から
徐々に視聴率を下げ続け、最終回の視聴率も前回微増の11.7%。

一話を見終わった次点では、まさか平均視聴率で「拝啓、父上様」や
「浅草ふくまる」の後塵を拝する事になるとは思いもしませんでしたが
平均視聴率は12.7%と、現時点では今期放送中の連ドラでは10位。

一足お先に最終回を迎えた「エラ嫁」の視聴率はこれで確定。
あとほとんどの連ドラは、あと2話ほど放送を残している状態なので
これが伸びるか落ちるかで、またランキングが変る事もありますが
視聴率的には「やっぱり渡鬼は強かった」という結果になりました。

しかし、雑誌などでも言われているように「渡鬼」の裏のテレビ朝日
木9枠のドラマでは、平均視聴率が2ケタを越えるのは珍しい事で
単純に「視聴率がイマイチなので失敗」とは言い切れないのも事実。

また、女優・仲間由紀恵としてもホームコメディというのは初めてで
大河もそれなりに成果を残し、ホームコメディでも成果を残した事は
今後の仕事を占う意味である程度の意義があったといえるでしょう。

【エラ嫁・最終回の感想】

てなワケで9話の感想ですが。

ま、正直これはもう”予想通り”と言いますか、なんと言いますか。
落ち着くべきところに落ち着いた。という感じの最終回でしたね。
”予想通り”というのも決して非難しているワケじゃないです。

まぁ、いかにも予定調和的な最終回だったのはたしかですが
最終回になって今日から新展開!!なんてのもありえない話しだし
意外性もなんにもない最終回とは言いながら、これまでやってきた
「エラ嫁」の路線をしっかりと踏襲した最終回に相応しい話でした。

最後の唐突なサンシン?の演奏は
なんだったのかという気はしましたが。

惜しむらくは7話あたりからやっと家族として機能し出した山本家の
義姉・由美とか義妹・奈緒との絡みをもっと見たかった気がするし
正直、原作とほとんど関係なかった後半の方が面白かったので
どうせなら他のドラマと同じく、あと2話やって欲しかったですなぁ。

あと、やっぱり5話とか最終話のようにトラブルの元は家の中じゃなく
家の外にあった方が面白かったし安心して観られた気がしますね。

欲を言えば、ガサツとかズボラじゃないフツーの役柄も見たかったし
どうせやるなら作品ごとに全く違うキャラクターが良かったなぁ。と。
たしかに「功名が辻」とは全く違う役柄でしたがコメディに限っては
今までと較べて新しい芝居に挑戦しているという感じでもなかったし。

結果的に「トリヲタ」狙いの安全策が裏目に出たと言えない事もなく
視聴率的にも内容的にも不完全燃焼な感も否めないドラマでしたが
一方で、一人も悪い人が出てこない、大した事件も起きないという
ゴールデンタイムの連ドラとは思えないヌルさは、ある意味画期的で
可能性の片鱗は見せてもらったと言えない事もありません。

まぁ、視聴率が良いドラマが良いドラマなら、仲間さんの代表作は
誰がなんと言おうと「ごくせん2」という事になってしまうワケでして
「そういうもんでもないだろう」というのも、また事実だと思うのです。

11月からは座長公演が控えているので、9〜10月頃から稽古入り
する事になるんでしょうが、当然、連ドラのない4〜7月クールだって
映画やスペシャルドラマやCMのまとめ撮りがあったりするだろうし
12月には舞台も終わって次の年の1〜3月クールのドラマの撮影に
入る。ってなスケジュールが3年ほど先まで決まってるんでしょうけど
何はともあれ「エラ嫁」が無事終わって仲間さんにはお疲れ様でした。

少しでもお休みがあるとイイですネ。


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