過去ログ55

次の日記 前の日記


2005年3月20日 ごくせん・最終回の感想
ハイ、そういうワケで第8話の30.0%(関東)という驚異的な視聴率から
先週はちょっと下げて28.2%(関東)という結果だった「ごくせん」ですが
まぁ、個人的には8話で最高を記録した後は、さすがに下げるだろうと
思っておりましたし、下げたと言いながら8話を除く回では過去最高を
記録しておりますので、日テレが徹底的な番宣攻勢をかけた最終回は
おそらく30%を越え、シリーズ最高の視聴率を記録する事でしょう。

裏では「フジがぶつける切り札は17歳!」(from週刊現代)だそうで。
ゲンダイの記事を読んだワケじゃないので内容は良く知りませんが
アケボノも角田さんも17歳ではありませんので、たぶんフィギュア界の
”新女王”の呼び声も高い安藤美姫ちゃんの事を言ってるんでしょうね。

まぁ、たしかに安藤美姫ちゃんは可愛いですし、スポーツ中継の中でも
特に”国を挙げたイベント”は平均的に人気が高い場合が多いですから
「アルマゲドン」のように”楽勝”ってワケには行かないかもしれませんし
「K−1」のクライマックスと「世界フィギュア」のオープニングが30分づつ
「ごくせん」の前半1時間と被っているあたりにフジのホンキを感じます。

過去には最終回に「北の国から」の再放送をぶつけてきたCXの計略に
まんまと引っかかって、よりによって最終回で最低視聴率を記録した
「木曜ドラマ・トリック」の例もたしかにありますが、今回の「ごくせん」は
なぜか視聴率に関しては、あまり心配ないような気がしています。

まぁ、フジテレビの方は3時間フルにアケボノの試合やってたワケでも
なければ、ずっと安藤美姫ちゃんが滑ってたワケでもないでしょうから
どっちにしても視聴率は15%前後なんじゃないかと思うんですよね。
どうせ他局のスポーツニュースなんかでも結果を紹介しただろうし。

3連休の初日という事で在宅率の方が若干下がりそうな気はしますが
それでも視聴率は32〜33%の間ってところじゃないですかね?
ちなみに最終回視聴率アップ予想の根拠を申し上げておきますと・・・・

あの東○○景ですら最終回は
アップしたんだから大丈夫だろ。

てなレベルのものですが(笑)

さて、そんなこんなで今日は最終回、第10話。

第10話の脚本は江頭美智留さん、演出は佐藤東弥カントク。
前作でも1話と最終話の脚本・演出を手がけたメインの二人です。

正直言ってワタクシ、ストーリーに関しては特に感想はありません。
とは言え「卒業の前日に退学なんてありえない」とか「非現実的」なんて
”それを言っちゃぁオシマイよ!”てな事を言うつもりもありませんが(笑)
まぁ今回も「ごくせん」らしい最終回だったな。という印象でした。

いつも通り軽妙なBGMとコミカルなSEで軽いタッチの導入部から入り
問題発生→ヤンクミ大暴れという流れを経て、卒業式というイベントへ。

乱闘騒ぎに端を発して、ヤンクミの責任問題やら退学処分やらがあって
ヤンクミ涙のスピーチあり、猿渡教頭のイカス裏切りあり、3−D生徒の
涙と感動の挨拶があり・・・・と、どっかで見たような光景の繰り返し。
ヤンクミのスピーチなんて前作と同じセリフがあったんじゃ?と思うほど。

しかし、この作品が前作の内容を踏襲しているのはすでに周知の事実。
今さら「焼き直し」だのなんだのと言う気はサラサラ無いワケですが
毎回感心するのは「ここまで同じでも視聴に耐えるものを作れる」事。

私たちは3年前に、ほぼ同じような内容の前作を見ているワケですが
それでも、配役やちょっとした設定の変化や脚本・演出を変えるだけで
意外と『新作』と言ってもはばかられないくらい違う作品になるもので

すでに20年以上続く学園ドラマの定番「3年B組・金八先生」(TBS)が
毎度生徒役にブレイク前のイケメン俳優やアイドル候補が出ている事で
話題になっている点は「ごくせん」と同じでも、新シリーズに入るたびに
「性同一性障害」だの「薬物汚染」だのといった、新たな問題を提起して
作品に新味を出そうとしているのと比べて、好対照をなしています。

今回作品のリフレッシュに効果を発揮したのは、まず舞台を変えた事で
結果的に、あまり原作の設定にとらわれずキャストの変更にともなって
学校を変えたり、生徒を一新したりしたのは成功だったと思います。

特に、沢田慎の役割を、矢吹と小田切の二人に別けたのは大正解で
沢田慎は原作でも、なにかと生徒代表のようにヤンクミと行動を供にし
同じ3−D生徒の一人のはずなのに、なにか”別格扱い”という感じで
オイしいところをいつも一人で持っていくような印象が強いのですが

準主役級のポジションに二人を置いた事によって”いつも沢田が〜”と
いうような事が無くなり、かつ、二人を同格の3−D生徒として描く事で
そもそも、このドラマがテーマとして掲げている「友達」だとか「仲間」の
大切さを描くうえで高い効果を挙げていたのではないかと思います。

あとはヤンクミのセリフの中に込められているメッセージというものが
決して時代を先取りしようとか、奇をてらってみようとかいうモノではなく
「親のありがたみを知れ」とか「友達を大事にしろ」とか「まっすぐ生きろ」
とか、愚直なほどオーソドックスな日本古来の道徳的観念を伝えている
という点が、このドラマの不思議な「安心感」の元なのでしょうね。

それから今まで一度も触れてきませんでしたが、やはり特筆すべきは
大島ミチルさんの音楽と音効さんの発案で始めたというコミカルなSE。
大島さんの作る短いセンテンスでも強く印象に残るBGMであるとか
独特のセンスを持ったコミカルなSEは、前作とのイメージの統一や
視聴率の向上という部分にも大きな役割を果たしていたと思います。

逆に不満だったのは、やはり全ての教師、生徒を描ききれなかった事。
これは前作が延長も含めて全12話だったのに対して今回は全10話と
時間的にも制約もあったので、全てがムリだったのは承知してますが
教師はとにかく”最終回までエキストラ同然の生徒”がいたのは残念。

それと、今回はヤンクミが「泣く」演出がかなり多かった気がします。
実際には2〜3回しかないのですが「意外と簡単に泣いたな」という
印象が強かったので、実数以上に多かったように感じてしまいました。

原作でも、たしかにヤンクミが泣くシーンは何度か登場していますが
後でオチがつく場合がほとんどで、ドラマのようにシリアスな状況で
ヤンクミが泣いているシーンは、ワタクシまったく記憶にありませんし
前作でも最終回以外はほぼ泣いていませんので、今回に限って
なんで、こんなにヤンクミが泣きキャラになってしまったのか不思議。

どのような演出意図があって、ああなったのかは分かりませんが
「なんかケンカが強い!とかばっかじゃ、キャラ的にバランス悪いから
たまには泣かせてみる?」てな具合に決まったのなら余計でした。

あとは、何度も書きますが細かいところで新しい事をしていたものの
基本的には前作のシナリオを再構成したエピソードばかりだったので
一話でも”完全オリジナル”と感じさせるお話が見たかった気がします。

また、期待を持たせたラストシーンも「大ヒット御礼!」程度の印象。
二人のセリフはたぶんアドリブで「トリックっぽい」とは思いましたが
特別意外なラストといったワケでもなく、ちょっと拍子抜け。

しかし「ワンパターン」とか「臭い」とか「ありきたり」だとか言われながら
このドラマが今期の連続ドラマの中で、最も高い視聴率を記録した事が
示しているのは「大衆はこういうドラマを求めている」という事でしょう。

正直言って私には、その”こういう”が「ごくせん」のどこにかかるのかは
良く分かりません。今でも”なぜこの作品が平均25%を越える視聴率を
残すほどの国民的ヒット作になったのか?”を理解できないからです。

しかし”ヒット作というのはそういうモノじゃないか?”とも思っています。

なにかがヒットすると、もっともらしい顔でそれらしい分析を述べるのが
評論家の人たちの仕事ですが、そんなに簡単にヒットの法則が判るなら
ドラマや映画や音楽や漫画やゲームの制作者は苦労しないでしょう。

「水戸黄門のようなワンパターンが」とか「低レベルな視聴者が・・」とか
「単純明快なストーリーが・・・」なんて言って分かった気になってますが
実際にそれだけが原因なら、他にもヒットしたはずのドラマはあります。

ヒットの法則なんてモノはそんなに簡単に詳らかに出来るものではなく
実は、言葉で表現できない部分や、誰も気がついていない部分にこそ
本当の”ヒットの秘訣”というものがあるのではないかと思います。

そしてそれは実際のところ作っている人たち本人ですら意識していない
”意外な要素”が原因だったりする事もあるんじゃないでしょうか?

”なんだか分からないけどものすごくヒットしている番組”だからこそ
その番組は「オバケ番組」と呼ばれるのではないかと思うのです。

それでは、世間では、もう「ごくせん映画化!?」なんてウワサも
出ているようですが、とりあえず仲間由紀恵さん。お疲れ様でした。


2005年3月25日 忍−SHINOBIファンドついに締め切り
M次郎 こんばんはー!!M次郎君でーッス!!

Y紀恵 こんばんはー!!Y紀恵でーす!!

M次郎 いやー「ごくせん」ついに終わっちゃったね〜。

Y紀恵 最終回はすごい視聴率だったみたいね。

M次郎 そうそう!日テレの連ドラとしてはココ10年で最高の視聴率で
     平均視聴率も日テレの連ドラとしては史上最高だったってサ!

Y紀恵 ウワサによると「ごくせん」の裏に「K−1」と「世界フィギュア」と 
     いうスペシャル番組を、ご丁寧に30分づつ「ごくせん」と被せて
     「ごくせん」潰しをもくろんだフジテレビは「ごくせん」が始まる
     21時直前にK-1の「アケボノ戦」を持ってきたり、普通だったら
     K−1と世界フィギュアの間(21:24頃)に入れるべきニュースを
     「ごくせん」の放送と被らないように20時30分頃に入れたり
     ニュースからK−1が終わる頃まで一切CMを入れなかったり
     さんざんミキティが出るぞ!!と煽った世界フィギュアも、前半は
     放送済みのニュース映像ばっかりで、実際に安藤美姫さんが
     登場したのは「ごくせん」がとうに終わった後(23時頃)だったり
     焦土作戦だかホワイトナイトだか知らないけど
     なりふり構わぬ熾烈な妨害工作をしたみたいね。

M次郎 おかげでK−1が16%程度、世界フィギュアも18%くらいで
     「ごくせん」の裏番組としては今期一番高い視聴率だったけど
     バタバタしたワリに大した影響はなかったみたいだね。

Y紀恵 どんな小細工したって番組が面白くなきゃ意味無いって事ね。

M次郎 ところで、今週の週刊新潮(2005年3月31日号)によると
     「ごくせん映画版」の制作&今秋〜お正月の劇場公開と
     来年の1月期に「ごくせん3」が放送される事は決定済み。
     みたいに書かれてたけど、いくらなんでもどうなのかなぁ?

Y紀恵 え〜っ!?それはさすがにムリじゃないかしら?
     だって、今年の夏から「功名が辻(仮題)」の撮影も始まるし
     秋には松竹映画「忍−SHINOBI」も劇場公開されるでしょ?
     それに「ハルとナツ」の撮影だってまだ残ってるんじゃないの?

M次郎 うん、たしかに雑誌にもかなり厳しいスケジュールになるので
     所属事務所も難色を示していた・・・とは書いてあったけど。

Y紀恵 ・・・・・結局、呑んだのね?

M次郎 ・・・・・週刊新潮によると調整がついたみたいな・・・・

Y紀恵 ちなみに、女性セブン4月7日号には「ごくせん」撮影中の
     仲間由紀恵さんの様子が特集記事になって載ってたけど
     やっぱり後半は、かなりハードスケジュールだったみたいで
     睡眠時間がたった3時間なんて日もザラにあったらしいわよ。

M次郎  そうそう、そんなハードスケジュールの中でもゆっき〜は
      ”撮影が終わったら自分へのご褒美にエステに行く”事を
       励みにして最後まで健気にがんばり通したらしいね・・・・・

Y紀恵 ・・・・・・・・・・

M次郎 ・・・・・・・・・・・・・・

Y紀恵 テメェ!日テ・・・・!!
M次郎 テメェ!尾○・・・・!!

ミ博士 ホッホッホ、どうしたのかな二人とも?

M次郎 あっ!イイ歳こいてゆっき〜のストーカーしてるミラクル博士!

Y紀恵 博士も「ごくせん」のお話に混ざりたくなったのかしら?

ミ博士 いや、ワシは「忍ファンド」について報告しに来たんじゃよ。

M次郎 ・・・・・なんだっけ、それ?

Y紀恵 ほら、仲間由紀恵さんとオダギリジョーさんが主演する
     今秋公開予定の映画「忍−SHINOBI」(松竹)で募集する
     一般投資家を対象にした日本初の映画ファンドの事よ!!

M次郎 あ〜〜!!なんかあったねぇ!!そんなの。
     でも、博士は詳細が分かって買うの止めたんじゃなかった?

ミ博士 うム、確かにワシは買うのを止めたんじゃが、2月末で
     ファンドの募集を締め切ったらしいのでいちおう報告にな。

Y紀恵 たしか、当初は”1月までに10億円程度を集めたい”って
     言ってたと思うけど、最終的にはいくら集まったのかしら?

ミ博士 2月末の最終結果で5億220万円だそうじゃよ。

M次郎 少なっ!!予定の半分じゃん!!

ミ博士 ちなみに申し込み人数は1295人。そのうち
     1千万の高額投資は4口だったそうじゃ。

Y紀恵 って事は、5億220万円−1千万×4口=4億6220万円を
     1295−4=1291で割ると平均投資額は35万8017円ね。
     最低投資額が10万円って事を考えるとメイキングDVD狙いの
     50万円以上の投資が意外と多かった。という事になるかしら?

ミ博士 ちなみに、投資額の約半分は2月28日の締め切り直前
     約3週間で一気に集まったものらしいぞい。

Y紀恵 あきらかに「ごくせん」効果ね(笑)

ミ博士 「ごくせん」の映画に投資するワケじゃないのにのぉ(笑)

M次郎 でも、総製作費15億で、5億しか資金が集まらなかったら
      劇場公開できないんじゃないの?松竹が出すのかな?

ミ博士 ナニを言っておるM次郎君。
     「忍−SHINOBI」の総製作費は8億5千万円じゃよ。

M次郎 えっ!?イヤイヤイヤ!!!
     去年の段階では確かに総製作費15億円って・・・

ミ博士 それがどういうワケか、いつの間にか減っておるんじゃよ

M次郎 イヤイヤイヤ!!明らかに投資が足りなかったからでしょ!
     15億円が8億5千万円って半分になっちゃってるじゃん!!
     減った分の製作費を使う予定だった所はどーなるのよ!?

Y紀恵 相変わらず”映画ファンド”はツッコミどころ満載みたいね。
     でも、たしか映画の方はもう撮り終わっちゃってるから

     あとは”広告費を削る”って事になるんじゃないかしら?

ミ博士 ちなみに損益分岐ラインは相変わらず興収20億円なので
     興収20億円を越えないと投資者に配当は一切無いんじゃ。

M次郎 えっ!?支出の総額が減ってるのに
     なんで損益分岐ラインは一緒なのよ!?

Y紀恵 う〜ん、結局劇場公開にかかる固定費が同じって事かしら?

ミ博士 逆に言うと、当初集める予定だった残りの5億は
     ”あっても無くても一緒”だったと言う事もできるのぉ。

M次郎 でも、広告費を削ったら余計に回収が難しくなるよね?

ミ博士 たしかに宣伝が上手くいくかどうかは重要な問題じゃが
     必ずしも金をかければ効果が上がると言うものでもない。
     しかし、広告費を削減するとなれば工夫が必要になるし
     映画のような興行では、やはり事前の宣伝活動の成否が
     重要な役割を果たしているのは疑いようも無いしのぉ。

M次郎 予定より製作費が6.5億円も減りゃ影響あるだろうね。

Y紀恵 万が一、広告費が6億円も減ったらどうなっちゃうのかしら?

ミ博士 減った製作費6.5億円のうち、広告宣伝費がどのくらいの
     割合を占めていたのかは公表されておらんのでわからんが
     ま、ぶっちゃけ松竹だけは損しないようになっとるんじゃろ。

Y紀恵 要するに映画会社は相変わらず”他人に損をさせても
     自分だけは損しない”って程度の事しか考えていないのね。

ミ博士 ま、断言は出来んが、総製作費が半分近くになっとるのに
     損益分岐ラインが当初の想定と変っておらんところを見ると
     そう考えられても仕方ないような気がするのぉ。

M次郎 ハァ〜・・・・「ごくせん」大ヒット!!で浮かれれたら
     また、とんでもない話になっちゃったねぇ。

ミ博士 まぁ、まだ”そうと決まった”わけじゃないがの。

M次郎 そうか!!まだあくまで予想の話だもんね!!

Y紀恵 ・・・と言いつつ今までだいたい当たってるけどね。予想。

M次郎 そうなんだよねぇ〜〜・・・って、オイ!!

Y紀恵 それでは皆さんさようなら〜〜!!

M次郎 ゆっき〜、身体をお大事にね〜〜!!

ミ博士 関係者の皆さんも仲間さんをお大事にして下され〜!!


2005年4月9日  4〜7月期のドラマ展望など
【ニンジャのように七変化?忍−SHINOBIの製作費】

先日ファンド募集の締め切りに伴いスポーツ紙各誌で総製作費8億5千万と
発表された「忍−SHINOBI」ですが、4月1日付けの読売新聞夕刊によると
配給を行う松竹と忍製作委員会がファンドで集まらなかった約10億を用意し
結局、当初の予定通り総製作費15億円で製作される事になったようです。

けっきょく8億5千万と報じられた製作費がスポーツ紙の誤報なのか
なんらかの理由で急遽、元の金額に変更されたのかは知りませんが
正直、こういう風にドタバタするのは良い傾向とは思えませんねぇ。

【ついにお別れ?業績は双方ともに絶好調も・・・・】

掲示板にムッキさんからいただいた情報によりますと、2002年9月から
続いていたau/KDDIのCM契約が今年の8月一杯で終了する見込みだとか。

1月期の「ごくせん」がNTTのスポンサー枠で大ヒットになってしまっただけに
「すわ!背信行為とau/KDDIの上層部が怒り心頭か!?」などと思いきや
どうやら仲間さんのCMタレントとしての業界内評価がウナギ登りのため
”ギャラもウナギ登りで金額面で折り合わなかった”という事なのだとか。

まぁ、3年も続けてCMに起用していると、スポンサーさんにしてみれば
そろそろ、新しいタレントを起用してさらなる業績アップを・・・」などと
考えても不思議はありませんし、逆にタレントさんの事務所サイドとしても
せっかくの稼ぎ時を逃す手はないので、仕方ないのかもしれませんが

個人的にはau/KDDIさんは、提供枠、スポット枠ともに各局で大量のCMを
投下しているし、なにより企業イメージが極めて良いスポンサーさんなので
タレントにとって出演料の金額以上に価値がある会社だと思うんですよね。

特に今年の後半から来年は、大河ドラマやらなにやらで拘束時間も長くなり
彼女が民放のドラマやバラエティ番組に、ちょくちょく顔を出すってワケにも
行かなくなりそうですから、山口智子さんや松嶋菜々子さんのようにCMで
露出時間を確保するっていう戦略は極めて有効ではないかと思われる訳で
au/KDDIさんみたいなスポンサーが重要な存在になると思うんですが。

【4月期ドラマの展望】

堅実な結果を残した「救命病棟24時」や、深夜帯としては驚異の高視聴率
16%を叩き出し、平均視聴率でも、いくつかのプライムの連ドラを越えた
「特命係長・只野仁2」の健闘もあり、終わってみれば一本も打ち切りなし
平均視聴率が10%を切った連ドラもなし。と、活気を取り戻した感のある
1月期でしたが、結局のところ「ごくせん」の一人勝ちという印象。

実際、自分の事を振り返っても「ごくせん」以外でまともに見てた連ドラは
「富豪刑事」と「特命係長・只野仁」と「Go!Go!Heaven-自決少女隊」くらいで
全般的には依然として連ドラをとりまく環境に劇的な変化は無い感じ。

今回も恒例の4〜7月期の連続ドラマの展望を簡単にご紹介しますが
正直、4月期の各局のラインナップを見ても食指の動く企画はごく少数。
1月期と比べると、ナイター中継が始まったり、在宅率が低下したりと
視聴率が稼ぎにくいと言われるシーズンに突入しますがどうでしょう?

月曜 「エンジン」(CX系) 4月18日21:00〜 (初回15分拡大)
プロデュース:岩田祐二、牧野正 企画:和田行
脚本:井上由美子 演出:西谷弘、平野眞 音楽:?
出演:木村拓哉、小雪、堺雅人 松下由樹、岡本綾、高島礼子ほか

昨年の「プライド」以来1年ぶりとなる視聴率王、キムタク様の主演作。
なんと言ってもドラマ界を一人で背負って立っているキム様作品だけあって
さすがにCXもスタッフに過去のヒット作を手がけた超一流を揃えて来ました。

脇を押さえる助演俳優も、泉谷しげる、小野武彦、角野卓造、原田芳雄と
”いかにも”な感じの今風のシブイ人選になっており、常勝を義務付けられた
キムタク様だけでなく、CXにとっても同じく”負けられない戦い”である事が
ヒシヒシと感じられる必勝の布陣は無関係の視聴者ながら息苦しくさえある。

また、キムタク様が”欧州で活躍するF3000ドライバー”という設定との事で
モータースポーツの魅力を前面に出した”F1ブームの再来を狙う!”趣旨の
作品なのかと思ったら、ちょっとしたトラブルから欧州のチームを解雇された
キム様が実家でもある児童養護施設に戻ってくる。というお話になるらしく
モータースポーツの魅力をどうこうと言うより”真心ふれあいモノ”になりそう。

てなワケで、現段階で発表されているあらすじをざっと聞いたかぎりでは
「”それが答えだ!”の焼き直しの”ワンダフルライフ”の焼き直し?」
という印象でしかなく、ハッキリ言って新鮮味も興味も感じられない。

火曜 「離婚弁護士II」(CX系) 4月19日 21:00〜(初回10分拡大)
プロデュース:長部聡介 演出:久保田哲史、松山博昭
脚本:林宏司 音楽:Jake Shimabukuro 主題歌:星村麻衣「EVERY」
出演:天海祐希、瀬戸朝香、玉山鉄二、佐々木蔵之介、片瀬那奈ほか

俳優や女優が特定の世代や人物像を象徴する存在になる事は珍しくない。
たとえば三船敏郎といえばサムライだし、笠智衆といえばお爺ちゃん。
老刑事と言えばいかりや長介、チンピラと言えば長渕剛、といった具合に
強烈な役のイメージが、そのままその職業や役者のイメージと重なる事は
成功した映画やドラマの方に顕著に現れる現象と言えるかもしれない。

そういう意味で前作では、美人で優秀なのに、なぜか独身の弁護士
間宮貴子役が主演の天海祐希にピッタリはまり、30代後半のデキる
独身キャリアウーマン像をとても魅力的に、いきいきと描いていたと思う。

視聴率自体はさほど高くもなかったが、お正月にスペシャル番組を組んで
今期から続編の製作に至った理由は、たとえばコアの視聴者層の分布が
スポンサーや製作の狙いと、高いレベルで一致していたという事だろう。

前作もスペシャルもなかなか面白かったので個人的には続編も歓迎だが
すでに主演作を数本持つミムラさんが出られないのは、まぁ分かるとしても
特番で彼女の代役を演じた井上和香さんまで出てこないのはどういう事か?

演技がそれほど酷かったとも思えないし、グラビアから女優業へのシフトは
定石なだけに、出演依頼があったらタレント側から断ったとは考えられず
特番だけの代打ならいっそ出さなくても良かったじゃねぇか!という感じ。

今回から唐突にタイトルについた副題「ハンサムウーマン」も意味不明。
原作にはなっていないが同名の書籍からエピソードを引用するって事か?

火曜 「曲がり角の彼女」(KTV) 4月19日 22:00〜(初回10分拡大)
プロデュース:遠田孝一、吉條英希、安藤和久 脚本:後藤法子
演出:新城毅彦 音楽:大島ミチル 主題歌:「Dear my friends」 shela
出演:稲森いずみ、釈由美子、要潤、青木さやか、金子貴俊ほか

主人公:大島千春は33歳(不倫中)ホテル企画部勤務のキャリアウーマン。
美人で語学も堪能な後輩、三原なつみ(釈由美子)を苦々しく思っている。
やがて、その確執は千春となつみの女同士のバトルに発展していく・・・

と、いう事だそうで、これはF1〜F2層を狙った自分探しドラマでしょうか?
音楽を担当するのは「ごくせん」の大島ミチルさんですが、どうでしょうね?
釈ちゃんのポジションが「黒革の手帳」と似てる気はしますがどうにもなぁ。
青木さやかのドラマ進出もどうでしょう?ワタシは失敗しそうな気がします。

まぁ、ワタシのような男性視聴者は最初からターゲットでもなさそうなので
意外とターゲットの女性視聴者には好評を博しちゃう可能性も大ですが。

脚本の後藤法子さんは「G-taste」「嫉妬の香り」「マイリトルシェフ」等を経て
「ブラックジャックによろしく」の脚本を担当、その後もTBSで「奥様は魔女」
「新しい風」の脚本を担当したという評価に悩む経歴の持ち主です(笑)

水曜 「anego〜アネゴ」(NTV系) 4月20日 22:00〜(初回15分拡大)
プロデュース:櫨山裕子、内山雅博 脚本:中園ミホ 原作:林真理子
演出:吉野洋、南雲聖一、佐久間紀佳 音楽:中西匡
出演:篠原涼子、ともさかりえ、赤西仁、加藤雅也、戸田菜穂ほか

日テレ水曜10時枠は「涙の水10!」だの「感動枠!」だの言ってたはずが
いつの間にか「要は篠原涼子が出てればいいワケよ」って事になったのか
どう考えても感動巨編とは思えない”F2層狙ってます!”的な風情の作品。

ま、たしかに「光とともに」「アットホームダッド」「溺れる人」が好成績を残し
ここのところ公私共に波に乗ってる感のある篠原涼子さんではありますが
ターゲット層が「曲がり角の彼女」と丸被りなのが、ちょっと気になります。

プロデューサーは「金田一」の櫨山さんだし、脚本は「やまとなでしこ」の
中園ミホさんなので、しょーもないドラマにはならないだろうと思いますが
キャスティングを見る限り、また「すいか」クラスの寡作になりそうな予感。

木曜 「夢で逢いましょう」(TBS) 4月14日 21:00〜21:54
プロデュース:貴島誠一郎、田沢幸治 脚本:成瀬活雄
演出:松田礼人、酒井聖博、刀根鉄太 主題歌:松任谷由実
出演:矢田亜希子、長塚京三、押尾学、永井大、野際陽子ほか

「白い巨塔」「ラストクリスマス」の大成功でOLさんに絶大な人気を誇る
矢田亜希子さんが「マイリトルシェフ」以来の単独主演作に挑戦!!

・・・・ってとこなんでしょうけど、このキャスティングは誰が決めたんでしょ?
ヤダーンの相手役に押尾のアニキと永井大君ってのはチグハグじゃない?
お嬢様風の彼女と不良性や肉体派を売り物にしてる彼らは水と油でしょう。
だいたい評価の固まってない俳優とは相性良くないと思うんですけどねぇ。
ま「マイリトルシェフ」の二の舞にならないといいですね。ってとこかしら。

木曜 「アタックNO.1」(EX系) 4月14日 21:00〜21:54
プロデュース:三輪祐見子 演出:猪原達三、徳市敏之、田村直己
脚本:両沢和幸、サタケミキオ、高山直也 シリーズ構成:両沢和幸
原作:浦賀千賀子 音楽:Super SoniQ inc 企画:佐藤涼一
出演:上戸彩、船越英一郎、酒井彩名、竜雷太、加藤夏希ほか

テレ朝の連ドラとしては意外な健闘を見せた「木曜ドラマ・トリック」に続いて
これまた意外な健闘を見せたプチヒット作「エースをねらえ!」のスタッフが
ふたたび上戸彩ちゃんを主演に迎えて、スポ根少女漫画の定番に挑戦!!

・・・・なんですけどねぇ、たぶんダメでしょうね、コレ。原作が古すぎるもの。
「エースをねらえ!」も25年ほど前の作品という事が話題になりましたが

「アタック NO.1」 1968年連載開始 1969〜1971年 アニメ放映
「エースをねらえ!」 1973年連載開始 1973年、1978年 アニメ放映

と、こんな具合に「アタックNO.1」の放映時期はさらに10年ほど前なので
「エース」の放送当時の現役視聴者層が30〜40代の女性だったとすると
「アタック」は再放送を考慮に入れても40〜50代あたりって事になりますが

この世代の女性がこのドラマ見るでしょうか?

ヨン様でも出ないと見ないんじゃない?

今回もシュン様は出てますが(笑)

それと製作スタッフの顔ぶれが「エース」と微妙に違うので調べてみたら
案の定、今回は製作協力に共同テレビの名前がございません

最近のテレ朝ドラマで意外な健闘をした作品は「エースをねらえ!」にしても
「黒革の手帳」にしても、いずれも外部製作会社である共同テレビの制作で
言ってみれば、テレ朝による完全内制のドラマの成功とは言えないだけに
今回の手柄横取り作戦とも思える体制はテレ朝ドラマ斑の意地でしょうか?

でも、ダメだろうなぁ。上戸彩ちゃんと酒井彩名ちゃんを残して「エース」を
想起させようという姑息さとか、全体的にピントがズレてる感じがするもの。

木曜 「汚れた舌」(TBS) 4月14日 22:00〜22:54
プロデュース:矢口久雄 脚本:内館牧子 演出:佐々木章光、藤尾隆
音楽:栗山和樹 主題歌:「肌のすきま」 dorlis
出演:飯島直子、牧瀬里穂、加藤浩次、藤竜也、松原智恵子ほか

「年下の男」など、とにかく女の情念系のストーリーを得意とする内館先生。
意味深なタイトルといい、扇情的なポスターといい話題性は充分ですが
ドロドロ恋愛ドラマには個人的に興味が無いのでまったく見る気はしません。

木曜 「恋におちたら」(CX系) 4月14日 22:00〜(初回15分拡大)
プロデュース:現王園佳正 脚本:佐藤嗣麻子 音楽:佐橋俊彦
演出:鈴木雅之、成田岳、澤田鎌作 アソシエイトプロデュース:石原隆
出演:草なぎ剛、堤真一、松下奈緒、木村佳乃、山本耕史ほか

本当はライブドアとフジテレビのゴタゴタさえなければ初回や最終回あたりに
ホリエモンが特別ゲストで出演!!なんて事になってたんでしょうけどねぇ。
けっきょく「恋におちたら〜僕の成功の秘密」が公式タイトルになりましたが
クソ長くてめんどくさいので「ヒルズに恋して」のままにして欲しかったです。

企画:石原隆、演出:鈴木雅之、主演:草なぎ剛、といえば「スタアの恋」。
さすがにSMAPのメンバーの作品だけに、こちらも超一流といえるスタッフで
食後に寝転がりながらダラダラ観るのにはちょうど良いコメディになりそう。

ライブドア騒動の影響かストーリーは織田裕二君の「お金がない!」のように
最終的には「お金が全てじゃない」的なエエ話になりそうなのが心配ですが
民放の連ドラでは久しぶりに名前を見る気がする木村佳乃さんに注目。

金曜 「タイガー&ドラゴン」(TBS) 4月15日 22:00〜22:54
プロデュース:磯山晶 脚本:宮藤官九郎 演出:金子文紀、片山修
オープニングテーマ:「タイガー&ドラゴン」 クレイジーケンバンド
出演:長瀬智也、岡田准一、伊東美咲、塚本高史、西田敏行ほか

今年のお正月に2時間枠で放送されたスペシャルドラマの連続ドラマ化。
スタッフもキャストも変更なく一話完結スタイルで落語と絡めた物語を展開。
個人的には、今期一番期待しているというか安心しているのがこの作品。
たぶん、お正月の特番よりつまらなくなるって事はないだろうし。

しかし磯山プロデューサーはクレイジーケンバンドが好きですなぁ。
クレイジーケンバンドは「IWGP」の特番「スープの回」にも出演してたし
タイガー&ドラゴン自体が、その時も劇中歌で結構流れてたような?

金曜 「雨と夢のあとに」 (EX系) 4月15日 23:15〜
チーフプロデューサー:五十嵐文郎 原作:柳美理
プロデュース:中込卓也、椿宣一、藤本一彦 脚本:成井豊、真柴あずき
演出:麻生学、唐木希浩、常廣丈太、新村良二 音楽:?
出演:黒川智花、沢村一樹、木村多江、杏子、速水もこみち、ほか

「特命係長・只野仁」や「OLヴィジュアル系」や「トリック」や「スカイハイ」など
軽めの作品や一話完結型の作品が好成績を残している金曜ナイトドラマ枠で
「なぜ本格ファンタジックホラー?」という疑問がぬぐえないものがありますが
演出に麻生学さんの名前があるので一回ぐらい見てみるかなぁ。という感じ。

もう一方の唐木希浩監督は「Pure Soul」「ランチの女王」「ナイトホスピタル」
「OL銭道」「電池が切れるまで」と、これまた評価に悩む実績の持ち主(笑)
あと、脚本の成井さんと真柴さんは劇団キャラメルボックスの方だそうな。

金曜 「ホーリーランド」(テレビ東京) 4月1日より 25:30〜25:54
企画:井澤昌平 角南攻 川城和実 製作:中尾哲郎 原作:森恒二
プロデュース:山鹿達也 森本浩二 三木和史 総監督:金子修介
演出:山口晃二 脚本:黒田洋介 音楽:`島邦明
出演:石垣佑磨、徳山秀典、青山草太、鈴木信二、水谷妃里ほか

原作は月刊?ヤングアニマルに連載中のニューウェーブ格闘漫画で
いじめられっ子の主人公がボクシングを武器に街のヤンキー狩りに変身し
屈強そうなワルたちを次々とぶっ倒していく「殺し屋1(イチ)」みたいなお話。

これはワタクシもノーマークだったんですが、今期是非お勧めの一本!!
「ごくせん」「あずみ」「ウォーターボーイズ」の石垣佑磨しか知らないワタシ。
というか、ほとんどの視聴者が彼の変身ぶりに度肝を抜かれると思います!

ワタシは”劇団ひとり”かと思いました!!(笑)

また、主演の石垣君もさることながら共演の徳山秀典君は今から約10年前
「ぼくらの勇気〜未満都市」(NTV)にエキストラとして参加していたところを
堤幸彦監督の目に留まり不良のリーダー役にのし上がった経歴の持ち主で
他にも無名ながら、なかなか有望そうな若手が揃っているのも楽しめそう。

原作派の人には「ここが違う」とか「イメージに合わない」とかあるでしょうし
放映時間も深夜枠だし内容が内容なので、お子様には勧められませんが
スピーディーで迫力のある演出も小気味良くドラマとしても良く出来ています。
IWGPとはまた違う、暴力の渦巻く夜の街の生々しい描写が良い感じです。

土曜 「瑠璃の島」(NTV系) 4月16日 21:00〜(初回30分拡大)
プロデュース:戸田一也、国本 雅広、次屋 尚  原作:森口豁
脚本:森下佳子、寺田敏雄、森下直 音楽:羽毛田丈史
演出:猪股隆一、池田健司 主題歌:「ここにしか咲かない花」コブクロ
出演:成海璃子、竹野内豊、緒形拳、小西真奈美、倍賞美津子ほか

昨年1年間の惨状から「ごくせん」の起死回生のイッパツで持ち直したか?
と、思われたNTV土9枠の次回作は「星の金貨」のイメージ漂う感動作風。
どう考えても一話完結ではなく、どう考えても寝転がって屁をこきながら
見られるようなドラマでも無さそうで、「ごくせん」とは真逆の性格のドラマ。

まぁ”感動枠”のはずの水10枠で今期は”アネゴ”を放送するところを見ると
巨人戦のナイター中継との絡みで、視聴者に浮動層が増えそうな作品を
放送時間変更の影響の少なそうな枠で放送する事にしたのか?という印象。

主演の成海璃子さんは「トリック劇場版」に神の子役で出演していたとか
音楽の羽毛田丈史さんも、かつては鬼束ちひろさんや、仲間由紀恵さんに
楽曲を提供していたとか演出の猪又隆一監督は「FACE〜見知らぬ恋人」の
演出も担当していたとか、仲間由紀恵さんとの関連性はイロイロありますが
ワタシはまったく興味がありません。たぶん一度も見ないと思います。

日曜日 「あいくるしい」(TBS) 4月10日 21:00〜21:54
プロデュース:石丸彰彦 脚本:野島伸司 音楽:千住明
演出:吉田健、平川雄一朗、那須田淳 主題歌:「ベンのテーマ」M..J
出演:市原隼人、綾瀬はるか、神木隆之介、原田美枝子、竹中直人

1月クールはサイコサスペンス「Mの悲劇」で案の定ズっこけたTBS日9枠。
あの野島伸司が今度は”家族とはなにか?”を問いかける作品なのだとか。

竹中直人、原田三枝子、杉浦直樹といった演技派のベテラン勢と絡むのは
「ウォーターボーイズ2」の市原隼人、「セカチュー」の綾瀬はるかに加えて
「大河ドラマ・義経」の名子役、神木隆之介君と、旬な若手をキャスティング。
異色なところでは「仔犬のワルツ」(NTV)に俳優として初めて起用された
ドランクドラゴンの塚地武雅が、再び野島作品にキャスティングされている。
塚地君は野島センセーに気に入られたってことなのかしら?

救急車とパトカーが出てこないと終わらないと言われる野島伸司作品で
果たしてTBS日9枠のカラーに合うホームドラマが描かれるのかどうか?
よりによって、今の時期にマイケル・ジャクソンの少年時代のヒット曲を
主題歌として起用するあたりに、不吉な予感がしないでもない(笑)


2005年5月12日  情報続々、そしてついに・・・!!
【トリック劇場版2来年公開、トリックSP年内放映が公式発表!】

これまで、どこからともなく漏れてくるあやしげな情報や関係者BLOGの
マジですか?!情報など、非公式にはウワサが飛び交っておりましたが
いよいよ堤カントクのblog公式HPでも正式に製作発表が行われました。

もう撮影が終わっている仕事もあるとは言いながら、「ハルとナツ」の放映
「忍-SHINOBI」の劇場公開、そして「功名が辻」の撮影をひかえているだけに
プロモーション活動がある事も考えれば、さすがに今年は打ち止めかな?と
思っていたのですが、嬉しいような心配なようなニュースではありますね。

堤カントクのblogを読むと、そのあまりにもアッサリとした印象の発表ぶりに
何となく”ホントはもう少し発表を伸ばしたかったのかな?”という気もしますが
こういう情報って漏れちゃったように見せて実は意図的に漏らしていたり
情報を遮断して焦燥感を煽る事で逆に宣伝効果を狙ったりするので
意外とワタシは、すでに敵の術中にハマっているのかもしれません(笑)

そこで、気になるドラマスペシャル、映画の放映、公開の時期についてですが
年内にテレビSPを放送し、来年映画を公開というスケジュールのようなので
そうなると、宣伝効果を最大限に生かすためにはテレビスペシャルは秋以降
映画の公開は来年早々、というのが最も可能性が高いような気がします。

「踊る大捜査線」シリーズも最初の映画の時には劇場公開前に冬、夏、秋と
3回SP版を放送して、秋のSPの放送直後に劇場公開という流れでしたし
TBSの「ケイゾク」も映画の公開直前にスペシャル版を放送していますし
同じテレ朝の「アナザヘヴン」なども・・・・・・あ、どうでもいいですかね?(笑)

ま、とにかく、スペシャル版と映画の劇場公開で、あまり間隔が空いてしまうと
客寄せにスペシャル版を放送する意味も無いですからスペシャル版の放映と
映画の公開はワリと近い時期になるのは、まず間違いないでしょう。

あと、堤カントクのblogにも”現在テレビスペシャルと劇場版2を撮影中!”と
書いてあるので、もしかしたらストーリー的にも繋がりのあるモノになるかも。
今、映画とSPをまとめて撮影してるのは、やはり仲間さんのスケジュールが
ここを逃すと再来年まで空いていない、という事なんでしょうかねぇ。

ま、なにはともあれ楽しみ!!ですな。

【なんと!!甲賀の里に強力な助っ人参上!!】

先ごろ「忍-SHINOBI」の主題歌を歌う歌手の名前が発表されました。

なんとあゆですよ。

”いしだあゆみ”じゃないですよ、お父さん。浜崎あゆみですよ。
がんばりましたねぇ松竹の人、やればできるじゃないすか(笑)
ま、主題歌が売れるからって映画も売れるとは限らないですけど。

【4月期ドラマ途中経過〜雑感】

ほぼ1年ぶりにキムタク様のドラマが始まり、全般的にはソコソコ粒揃い
といった雰囲気の4月期ドラマですが、とりあえず現段階ではワタクシ
ほとんどプライムタイムの連続ドラマをまともに見ておりません。

いちおう一話だけ、とか、たまたま2話だけ、というパターンがほとんどで
全話欠かさず見ているのは、ほとんど3〜4本程度といった有り様。
ま、そんなワケで参考にもならない雑感などを書いてみたいと思います。

月曜「エンジン」(CX系) 21:00〜21:54 (1〜4話平均視聴率 22.6%)
プロデュース:岩田祐二、牧野正 企画:和田行
脚本:井上由美子 演出:西谷弘、平野眞 音楽:?
出演:木村拓哉、小雪、堺雅人 松下由樹、岡本綾、高島礼子ほか

初めて会った女性をいきなり「オマエ」呼ばわりし、気に入らない事があれば
「待てよ!!」と逆ギレ、と、モノマネ芸人ホリが真似するキムタクのキャラが
そのままあらゆる主演ドラマのキャラと同じだったキムタク様の最新作。

しかし、今回の作品は一話と4話を観た限りでは、今までに無いダメキャラで
子供っぽさが抜け切らず子供に振り回されるドラマ中のキム様を見ていると
まるで”若者のHEROからみんなの兄ちゃんに”とか”キムタクから木村さんへ”
という次のステップに登ろうとしているキム様の姿が見えてくるようです。

ドラマ界に君臨するキムタク様もすでに30歳を越え、ぶっちゃけ妻子持ち。
いつまでも”若者のヒーロー”でい続けるのがムリな事は重々ご承知のはず。
このドラマで、今までと違うキャラクターを演じる事はキムタク様にとっても
大きな挑戦であり、これが成功すれば今後の作品にも影響を及ぼすであろう
キムタク様の転機となるべき作品である事は疑いないであろうと思います。

ただなんつーか、見てみると確かに今までのキム様カッコいい!!ドラマとは
一線を画す内容にはなってますが、けっきょく、いままでフジテレビでやってた
”子供メイン”のドラマとキム様ドラマを混ぜただけっつー印象を拭えません。
あと岡本綾と小雪の役柄はどう見ても逆。

火曜「離婚弁護士II」(CX系)21:00〜21:54(1〜4話平均 14.6%)
プロデュース:長部聡介 演出:久保田哲史、松山博昭
脚本:林宏司 音楽:Jake Shimabukuro 主題歌:星村麻衣「EVERY」
出演:天海祐希、瀬戸朝香、玉山鉄二、佐々木蔵之介、片瀬那奈ほか

これは毎週録画して見てますが新たに加わった戸田恵子さんの存在がジャマ。
”戸田さんのように達者な女優を一人混ぜておけば話が転がしやすい”てのは
分かりますし、主人公が語らない内面や昔話を全部セリフで説明できるという
非常に便利なキャラクターなのは良く分かりますが、イチイチ面白くないうえに
蛇足にしかなっていない気がします。

あと、新たにライバルとして登場した瀬戸朝香さんの役割もなんかイマイチ。
カタキ役に若いエリート女を登場させて、対立構造でドラマを盛り上げる。
若い女をやっつけてメインターゲットのF2層のハートもがっちりキャッチ!!
みたいな発想が、どうしても見え隠れする気がしてなりませんなぁ。
で、だいたい最後は”真の敵は男!!”なんつって結託しちゃうんだよなぁ。

火曜「曲がり角の彼女」(KTV)22:00〜22:54(1〜4話平均 14.5%)
プロデュース:遠田孝一、吉條英希、安藤和久 脚本:後藤法子
演出:新城毅彦 音楽:大島ミチル 主題歌:「Dear my friends」 shela
出演:稲森いずみ、釈由美子、要潤、青木さやか、金子貴俊ほか

これも「リコベン」のついでに録画して見てますが、意外と面白いです。
稲森いずみさん自体は正直好きなタイプの女優さんではありませんが好感触。
まぁ、この作品も”若い女と30代独身女性の対立構造で盛り上げて行こう!”
というか、そのものズバリの内容ですし、いかにもトレンディなご都合主義に
溢れた展開ではありますが、不思議と見られちゃう。そんなドラマです。

水曜「anego〜アネゴ」(NTV系) 22:00〜22:54(1〜4話平均 14.8%)
プロデュース:櫨山裕子、内山雅博 脚本:中園ミホ 原作:林真理子
演出:吉野洋、南雲聖一、佐久間紀佳 音楽:中西匡
出演:篠原涼子、ともさかりえ、赤西仁、加藤雅也、戸田菜穂ほか

今期の民放連ドラのテーマは30代キャリアウーマンか?と思うほど乱立する
30代キャリアウーマンものの一本。といってもせいぜい3本くらいだけど。
「曲がり角」は見てますが、コッチは一話を見損ねて以来全く見てません。
同じカテゴリーと言って良い設定だけに視聴者も「曲がり角」派と「アネゴ」派に
分かれているようですね。ワタシは見てないけどたぶん面白いんでしょう。

木曜 「夢で逢いましょう」(TBS) 21:00〜21:54(1〜4話平均 13.5%)
プロデュース:貴島誠一郎、田沢幸治 脚本:成瀬活雄
演出:松田礼人、酒井聖博、刀根鉄太 主題歌:松任谷由実
出演:矢田亜希子、長塚京三、押尾学、永井大、野際陽子ほか

ワタクシ結婚間近な娘を持つ自衛官の父親でもありませんし
適齢期のOLさんでもありませんので、何も感じるものがありません。
なんつーんでしょう、青山あたりで売ってるお洒落な西洋家具みたいな感じ。
好きな人には堪らない良さがあるんだろうけどウチは置くとこねぇ。みたいな。

木曜 「アタックNO.1」(EX系) 21:00〜21:54(1〜4話平均 13.7%)
プロデュース:三輪祐見子 演出:猪原達三、徳市敏之、田村直己
脚本:両沢和幸、サタケミキオ、高山直也 シリーズ構成:両沢和幸
原作:浦賀千賀子 音楽:Super SoniQ inc 企画:佐藤涼一
出演:上戸彩、船越英一郎、酒井彩名、竜雷太、加藤夏希ほか

製作から共同テレビが外れ、どうなる事かと一話から見てまいりましたが
スポ根ドラマの体裁はなしているものの、全般的に粗さが目立つ気がします。
いちいちナットクできない事が起きるし、本郷コーチの性格が分裂ぎみだし
鮎原こずえのキャラクターも”キャプテン”って感じじゃないなぁ。

木曜 「汚れた舌」(TBS)  22:00〜22:54(1〜4話平均 10.9%)
プロデュース:矢口久雄 脚本:内館牧子 演出:佐々木章光、藤尾隆
音楽:栗山和樹 主題歌:「肌のすきま」 dorlis
出演:飯島直子、牧瀬里穂、加藤浩次、藤竜也、松原智恵子ほか

見る気も無かったし実際に見てもいないドラマです。
噂では「只野仁」のヒットを見て「これだ!!」という事で進んだ企画だとか。
エロやりゃ簡単に数字が取れるとでも思ったんでしょうか?

木曜 「恋におちたら」(CX系) 22:00〜22:54(1〜4話平均 15.8%)
プロデュース:現王園佳正 脚本:佐藤嗣麻子 音楽:佐橋俊彦
演出:鈴木雅之、成田岳、澤田鎌作 アソシエイトプロデュース:石原隆
出演:草なぎ剛、堤真一、松下奈緒、木村佳乃、山本耕史ほか

これは見る気満々だったんですが、一話を見損ねてそれっきり。

金曜 「タイガー&ドラゴン」(TBS) 22:00〜22:54(1〜4話平均14.1%)
プロデュース:磯山晶 脚本:宮藤官九郎 演出:金子文紀、片山修
オープニングテーマ:「タイガー&ドラゴン」 クレイジーケンバンド
出演:長瀬智也、岡田准一、伊東美咲、塚本高史、西田敏行ほか

連ドラになっても、スペシャル版と同じかそれ以上の面白さをキープ。
最近は”マニア人気はつくものの数字が取れない”が定評になりつつある
クドカン作品ながら、このドラマは視聴率的にもソコソコのポジションに。
古典落語に判り易い現代風の解釈を加えてドラマに生かす工夫も面白いし
いつも同じ顔ぶれ”とは言われつつもキャスティングもハマっている。

金曜 「雨と夢のあとに」 (EX系) 23:15〜(1〜4話平均 9.4%)
チーフプロデューサー:五十嵐文郎 原作:柳美理
プロデュース:中込卓也、椿宣一、藤本一彦 脚本:成井豊、真柴あずき
演出:麻生学、唐木希浩、常廣丈太、新村良二 音楽:?
出演:黒川智花、沢村一樹、木村多江、杏子、速水もこみち、ほか

全然期待してなかったんですが、一話を見てみたら意外と面白くて継続。
新人?黒川智花ちゃんの初々しさもさる事ながら、父親役の沢村一樹さんや
木村多江さんが、この時間帯、この内容のドラマに妙にハマってていい感じ。
3話のトムさんの涙には虚をつかれて思わずもらい泣き。

金曜 「ホーリーランド」(テレビ東京) 25:30〜25:54 (平均 3%ぐらい)
企画:井澤昌平 角南攻 川城和実 製作:中尾哲郎 原作:森恒二
プロデュース:山鹿達也 森本浩二 三木和史 総監督:金子修介
演出:山口晃二 脚本:黒田洋介 音楽:`島邦明
出演:石垣佑磨、徳山秀典、青山草太、鈴木信二、水谷妃里ほか

テレビ東京の深夜ドラマという事で、見られない地域の方も多いと思いますが
ワタシは今期の民放連続ドラマの中でいちばん面白いと思っております。
話の構造は今のところ漫画「頭文字D」と、とてもよく似た展開になっていて
次々と現れるタイプの違う敵とのバトルをスピード感溢れる演出で見せてます。

民放のドラマでは珍しい30分番組というフォーマットで、毎週少し物足りなく
感じる部分もありますが、逆にそれがいいヒキになっているのかも。
現時点で唯一と言って良い不満点は「家にも学校にも居場所がなかった」と
ユウ(石垣)のモノローグで何度も語られているワリに家庭でのユウの描写が
二話以降一度も登場していない事ぐらい(一話でやったのかもしれませんが)。
とにかく”演技開眼”という感じの石垣佑磨クンから目が離せません。

土曜 「瑠璃の島」(NTV系) 21:00〜21:54(1〜4話平均 13.5%)
プロデュース:戸田一也、国本 雅広、次屋 尚  原作:森口豁
脚本:森下佳子、寺田敏雄、森下直 音楽:羽毛田丈史
演出:猪股隆一、池田健司 主題歌:「ここにしか咲かない花」コブクロ
出演:成海璃子、竹野内豊、緒形拳、小西真奈美、倍賞美津子ほか

一話を見ました、2話も見ました。でも3話からは見ませんでした。
なんだろう?オジイ感、オバア感が足りない?そんな感じ。

日曜日 「あいくるしい」(TBS) 21:00〜21:54 (1〜5話平均 12.9%)
プロデュース:石丸彰彦 脚本:野島伸司 音楽:千住明
演出:吉田健、平川雄一朗、那須田淳 主題歌:「ベンのテーマ」M..J
出演:市原隼人、綾瀬はるか、神木隆之介、原田美枝子、竹中直人

一話は見ました。もういいです。

(番外篇)

5月11日「新米事件記者・美咲」(TX)21:00〜22:48(視聴率:9.8%)
演出:土方政人 脚本:戸田山雅司
出演:菊川怜、東幹久、若村麻由美、益岡徹、池内淳子、佐戸井けん太

頭がイイのは分かります、才色兼備っつーのも、まぁ認めようじゃないですか。
でも演技力だけは絶対に譲れない菊川怜さん主演の2時間スペシャルドラマ。
”おまけにテレビ東京だし多くは望めまい。”と思い込んでいたらこれがまた。
意外と日テレ、フジ、TBS、テレ朝の2時間ミステリードラマにもヒケを取らない
しっかりとした作りで、ドラマ終了まで2時間しっかり楽しませてもらいました。

ただ、菊川、東の主役コンビのキャラクター造形が、どう見ても「ケイゾク」の
主役コンビ、柴田、真山とかぶるのが気になったのでスタッフを調べてみたら
演出が「顔」の土方政人カントクだったので思わずナットク

5月11日 「夜王〜YAOH〜」(TBS) 21:00〜22:54(視聴率:12.4%)
プロデュース:貴島誠一郎 加藤章一 演出:酒井聖博 原作:「夜王」
出演:松岡昌宏、かたせ梨乃、北村一輝、内藤剛志、真中瞳、要潤ほか

松岡です・・・ホストで新宿の夜王を目指す事になったとです・・・というドラマ。

これもまた、演技力だけは絶対に認められない真中瞳さんがご出演。
加えて竹山隆範(カンニング)さんもご出演というチャレンジャーな配役。
・・・・と、思ったらこれもなかなかしっかりとした作りで、面白いドラマでした。
王道の展開でも面白いものは面白い、センスと技術の違いでしょうか?


次の日記 前の日記

トップへ

inserted by FC2 system