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2004年4月17日 4〜6月期の連続ドラマ展望。
【連続ドラマに春は来るのか?】

なんだかなぁ。である。
いきなりボヤキで恐縮だが、民放各局の今期の連ドラのラインナップを見た
私の第一印象を表現すると、この「なんだかなぁ。」という言葉に集約される。

連ドラの不振が叫ばれて久しい。誰がそんなこと叫んだのか?などという
ミもフタも無いツッコミはこのさい置いておくとしても、実際NTV系・月曜22時の
ドラマ枠(よみうりテレビ制作)が、死屍累々の惨状を経て、今期からついに
廃止にいたった実状を見てみれば、昨今の民放の連続ドラマを取り巻く状況が
実際にかなりマズイ状態にあるのは事実であると考えて差し支えないだろう。

しかし今期、そんな逆風吹き荒れる状況の中で満を持して登場したであろう
作品が、どれも判で押したように似通った印象を受けるのはどうした事か?
まだ放送が始まっていないドラマが多いので、ある意味言いがかりのような
部分は当然あるとは思うのだが、ソレを踏まえても紹介記事を読んで感じる
違和感の原因は「病気モノ」の乱立にある気がしてならないんである。

ためしに並べてみると「盲目」が2本に「自閉症」、「聴覚障害」、「院内学級」と
なんと、今期のプライムタイム(19〜23時)に放送される新作ドラマ10本中で
実にその半数が何らかの形で”病気”を扱ったドラマになっているのである。
(先天的な障害まで病気に入れてしまって良いのか!という説もあろうが
 ここでは便宜上、あえて「病気モノ」という事でひと括りにさせていただく。)

私は「ナイトホスピタル」「サイコドクター」「真夜中の雨」という「医者モノ」が
三本同時にオンエアされた時「いくらなんでも多すぎやしないか」と書いたが
それと比較しても、過剰に偏っているんじゃないか?と言わざるを得ない。

今期、このテの作品が乱立している原因は昨年10月から2クールに渡って
放送された「白い巨塔」が高視聴率を記録した事にあるという説がある。
確かにごもっとも「さもありなん」な話である。しかし、それが事実だとすれば
この「病気モノ」の乱立はあまりにも安易、安直と言えやしないだろうか?

要するに、それじゃ「白い巨塔」(私は途中で脱落したが)という作品は
「財前吾郎が肺がんだったから面白かったのか?」という事なのだが
少なくとも「白い巨塔」については、財前吾郎が病気じゃなかったとしても
「つまらないドラマだった」と言う人はいないんじゃないかと思うんである。

実際、私は「白い巨塔」というドラマを観て、最高視聴率を取ったという
第二部よりも、第一部の教授選の方がはるかに面白かったと思っているし
「白い巨塔」にしろ「砂の器」にしろ「僕と彼女と彼女の生きる道」にしろ
ヒットしたと言われるドラマは、サスペンスあり、ロマンスあり、家族愛ありと
多様なニーズに応える事が出来る多重構造を持っていたと解釈している。

少なくとも「白い巨塔」が、主人公の病死という不可抗力の悲劇という一点で
高視聴率を稼いだとは思えないし「シリアス=病気」という発想だとするなら
あまりにも発想が貧困だしベタである。「昭和のドラマの発想」と言ってもいい。

もちろん、私が「病気モノ」というキーワードで一括りにしているドラマが全て
「シリアスなドラマが流行りなので」などという安直な発想で作られていると
言うつもりは無いが、社会的なテーマに行きがちな昨今流行の「医者モノ」と
くらべて、今期乱立している「病気モノ」は、もっと根源的な「人間の本能」に
訴えかける作品、分かりやすく言っちゃうと「お涙頂戴モノ」になりがち。
というか、それにしかならない危険性をはらんでいるんである。

1990年代に入ってからの日本は未曾有の「感動ブーム」と言ってもいい。
オリンピック特番のタイトルに「感動をありがとう」だの「あの感動をもう一度」
という文字が躍るのは、もはや四年に一度の風物詩のようになっているし
(たぶん今年の夏もイヤってほど、見せられる事になると思うのだが)
映画のCMやドラマの番宣を見ても「感動しました!」と「泣きました!」は
必ずと言って良いほど登場する絶好のアピールポイントになっている。

裏を返せば、それだけ世間様には「感動」や「涙」に飢えている人がいて
「こんな私を泣かせて(感動させて)くれる作品」を手ぐすね引いて待っている
という事になるのだが、そういうお客さんのニーズをお手軽に満たす事が
出来てしまうのが、この「病気モノ」というジャンルのドラマなんである。

なにしろ、なりたくて障害者になる人も、病気になる人もいないのだから
(あくまで本人がどう思っているかは無関係に赤の他人から見た場合だが)
結果的にドラマの主人公たちは、すべからく「不幸な人たち」という事になり
視聴者はその不幸な人たちを襲う、さらなる不幸に涙したり、怒りを覚えたり
差し伸べられる優しさに感動したり喜びの涙を流しちゃったりするのである。
要するに「他人の不幸は蜜の味」ってやつだ。

むろん、製作者サイドとしては、きちんとした事前調査を行っているだろうし
人権問題などにも配慮しつつ、問題提起などをするつもりなのであろうが
しょせん、視聴者が求めているのは「感動の涙」と「他人の不幸」である。

てな事を断言して良いものか?という不安が無いではないのであるが
おそらく今期の「病気モノ」作品群の中で、最も視聴者の注目を集めるのは
「いかに問題に真摯に向き合ったか」だとか「いかにキチンと演出をしたか」
などいう作品の本質的な部分とは無関係に「話題のキャスティング」だとか
「次々と襲い掛かる不幸をコンスタントに提供した作品」になるハズである。
こんな状況どうですか?どうですかって、誰に語りかけているんだ私は。

そもそも、私は「難病モノ」や「反戦モノ」といったジャンルのドラマは好かない。
「感動しました!」だの「泣きました!」だの言われても「ケッ」ってなもんである。
もちろん、すべての作品がそうだと言っているわけではないんであるが
この手のドラマを観ると「正義」や「道徳」を人質に取られて「感動」や「涙」を
押し売りされているような気がして、なんとも嫌な気持ちになるんである。

だいたい始まる前から「絶対感動!」とか言っちゃうってのはどういう了見だ。
約束された感動なんてのは「予定調和」以外のなにものでもないではないか。
感動とか涙なんてものは、本来は偶発的で自然発生的な感情であるはずで
「涙」を約束したり、「感動」を求めたりするものじゃないだろう。なんか変だ。
「そう思うのはお前がヒネクレ者だからだ」と言われたら謝るしかないのだが。

これが今や「暴力・難病・警察」が登場しないと終わらないと言われている
野島伸司の作品だけなら私も「まぁ、野島だし」と諦める事も出来るのだが
プライムのドラマの半分がこの手の作品ではもう何をか言わんやである。
絶望的と言っていい。マンネリ、企画力不足と言われても仕方あるまい。

たしかに長引く不況の影響でスポンサーの財布の紐も硬くなっていると聞く。
花魁の旦那衆や相撲のタニマチのように、何も聞かずにポーンと金だけ
出してくれるような気前のいいスポンサーなど皆無と言って良い状況らしい。

スポンサーに企画のプレゼンなどをすると「面白い」とか「斬新」は二の次で
まず「その番組に投資する事でどんなメリットを保証してくれるのか?」と
いった話になるのだそうで、それが原因で制作サイドはプレゼンの時に
スポンサーからツッコまれる可能性の低い「定番モノ」の企画を進めざるを
得ない状況にあると聞く。そりゃツライだろうなぁ。と思うし同情も禁じえない。

しかし、である。
製作者側の言い分や、苦労がある事をじゅうぶんに考慮に入れたとしても
結局このテの定番企画から作られたドラマ(と、私が勝手に思っている)は
かなりの高確率で面白くないのである。100%と言っても過言ではない。

そんなドラマを見せられるのは災難でしかないが(もちろん「観ない」という
選択肢もあるが)テレビ局は「観てもらわないと困る」というのも事実であろう。
しかし「マズイのは知っているけど食べて下さい」なんて料理人がいたらどうか?
「今日は良い食材が入らなかったので美味い料理が出来ませんでした」だとか
「でも、一所懸命がんばりました」なんてのはプロの言い訳としてはダメだろう。

「仕方ない」と言われても、そんな事はこっちの知ったこっちゃないのである。
何が悲しくて製作の裏事情にまで配慮しながらドラマを観なくちゃならんのか。
いくらタダ見の客とは言っても、そこまでテレビに協力する義理はないハズだ。

そういう意味では日テレ月曜10時のドラマ枠廃止は英断と言っていい。
まぁ、日テレ(YTV)月10枠の場合は「遅きに失した」感もなくはないのだが。
「いい物が作れない」「結果が出ない」なら一時撤退しても決して恥ではないし
視聴者の身としても「スマスマ以外に見るものがない」というのは悲劇である。
ちょっと大げさか?でも実際に月曜10時は見たい番組がないんだ。コレが。

「視聴習慣」という要素もあろうが「ドラマ枠」とか「バラエティ枠」なんてものに
こだわる必要は皆無であろう。そもそも見てる人が少ないのが問題なんだし。
だいたい、アイデア勝負のバラエティ番組で、そこそこのヒット作を狙うのは
ドラマで中ヒット(視聴率15〜20%位)を狙うより遥かに難しいハズである。

そのうえ現在、民放各局でバラエティ番組が乱立しつつある傾向を考えれば
また、ドラマ以上に大コケするバラエティ番組が出てくる事は想像に難くない。
そうなれば、遠からず連続ドラマの再登板が必要になる時が必ず来るので
その時に改めてこっちを見る気にさせるドラマを作ってくれればいいんである。
いいんである。ってお前はいったい何様だ。と一応つっこんでみる。

というか、今期の連ドラに限って言えば、5本も「病気モノ」が乱立していたら
どれかが「貧乏くじ」を引く事になるのは、あらかじめ目に見えていただろう。
どうして誰も「ウチはやめておきましょう」と強く言わなかったんだろうか?
けっきょく、安全策を取ったつもりが最もリスキーな選択をしていた訳だ。
間抜けである。って、まだ始まってもないドラマについて偉そうに語ってる
私もなんなのだが。

                                 ・・・・・・・・04年4月

【4〜6月期の連ドラ情報】

『愛し君へ』 CX系 月曜 21:00〜21:54

企画・プロデュース:大多亮 プロデューサー:矢吹東、関谷正征
協力プロデューサー:杉尾敦弘 脚本:坂元裕二 演出:水田成英、林徹
出演:菅野美穂、藤木直人、伊藤美咲、森山未來、はなわ、黒谷友香ほか

原作「解夏」(さだまさし)、主演は演技派・菅野美穂と藤木直人だそうな。
フジの月9ドラマとしては異色な「しっとりとした作品」になりそうだが興味なし。

『ワンダフルライフ』 CX系 火曜 21:00〜21:54

プロデューサー:小倉久雄、木村元子 脚本:福田靖
演出:植田泰史、河野圭太 企画:石原隆、金井卓也
出演:反町隆史、長谷川京子、西村雅彦、八嶋智人、市川由衣ほか

反町とハセキョーで「夢のビッグカップル誕生!!」といったところだろうが
ちょっと前にも同じフレーズを聞いた事がある気がするのは気のせいか?
とりあえず「コーチ」と「それが答えだ!」の焼き直しにしか見えない。

『アットホーム・ダッド』 CX系 火曜 22:00〜22:54

プロデューサー:安藤和久、東城祐司、伊達達哉 脚本:尾崎政也、
演出:塚本連平(MMJ)、二宮浩行(MMJ)、三宅喜重(フジテレビ)
出演:阿部寛、宮迫博之、篠原涼子、中島知子、川島なお美、永井大ほか

久々に阿部さんの二枚目芝居が見られる事と手堅く作られている事には
好感が持てるが、いかんせん『僕と彼女と彼女の生きる道』の後なので
「男と家事」という素材には全く目新しさが無いのが惜しいところ。

しかし川島なお美は、ナオミ本人の意識がどこにあるのか知らないが
どんな役をやっても、いつ見ても「ナオミ」なのには感動すら覚える。

『ウルトラQ』 TX系 火曜 25:00〜25:28

演出:八木毅、北浦嗣巳 、服部光則 、金子修介、原田昌樹 、鶴田法男
脚本:上原正三、高橋洋 、広田光毅 、武井彩 、村井さだゆき 、林民夫

小中千昭、太田愛 出演:袴田吉彦、遠藤久美子、草刈正雄、佐野史郎

昭和30年代の特撮テレビドラマのリメイク版。『トリック2』の太田愛さんや
『リング』の鶴田法男さんも参加しており「懐ドラ」かと思いきや案外面白い。
「新味」より「オリジナルの雰囲気を再現する事」に比重を置いたのは正解。

『光とともに・・』 NTV系 水曜 22:00〜22:54

チーフプロデューサー:梅原幹 プロデューサー:櫨山裕子、内山雅博
脚本:水橋文美江 演出:佐藤東弥、佐久間紀佳
出演:篠原涼子、小林聡美、山口達也、武田真治、鈴木杏樹ほか

自閉症の子供と母親の闘病記録、キーワードは家族の絆といったところか?
どうでもいいが、篠原涼子が今期ミョーに売れっ子になっているのはナゼか。

『電池が切れるまで』 EX系 木曜 21:00〜21:54

チーフプロデューサー:五十嵐文郎 プロデューサー:川島保男、中込卓也
(テレビ朝日)椿宣和、藤本一彦(角川映画) 脚本:江頭美知留ほか
演出:藤田明二(共同テレビ)、唐木希浩(5年D組)ほか
出演:財前直見、野際陽子、要潤、陣内孝則、吉岡美穂、原沙知恵ほか

脚本:江頭美知留、演出:唐木希浩といえば「ナイホス」コンビだ。不吉。
地道に真面目にテーマに取り組もうという姿勢は分かるのだが、ドラマ本編が
ドキュメント仕立てだった番宣特番の迫力に迫れるかどうか?無理っぽい。

『離婚弁護士』 CX系 木曜 22:00〜22:54

プロデューサー:長部聡介、瀧山麻土香 脚本:田渕久美子、林宏司
演出:光野道夫、田島大輔
出演:天海祐希、ミムラ、佐々木蔵之介、竹野内豊、陣内孝則(特別出演)

テーマとキャスティングから受ける印象よりも、思った以上にテンポが良く
展開も速いので20代前半の視聴者でも十分楽しめる作りになっている。
自然光を極力活かしたライティングが、意外と新鮮な印象を受けた。

『新しい風』 TBS系 木曜 22:00〜22:54

チーフプロデューサー:貴島誠一郎 プロデューサー:刀根鉄太
脚本:後藤法子ほか 演出:三城真一、松田礼人、竹村謙太郎
出演:ともさかりえ、吉田栄作、段田安則、植木等、寺田農、野際陽子ほか

当たった例の無い「政界モノ」にチャレンジする勇気は買うが面白くは無さそう。
吉田栄作とともさかりえで、どんな「新しい風」を吹かせようと言うのだろうか?

『ホームドラマ』 TBS系 金曜 22:00〜22:54 (初回21:00〜)

プロデューサー:橋本功、瀬戸口克陽 脚本:岡田恵和
演出:平野俊一、酒井聖博 制作:ドリマックス・テレビジョン
出演:堂本剛、ユースケ・サンタマリア、酒井若菜、井上真央ほか

バス事故で家族を失った遺族同士が”仮の家族”として生活するという内容。
”家族ってなんだ?”とか問いかけるドラマなんだろうな。きっと。

霊感バスガイド事件簿』 EX系 金曜 23:15〜24:10

チーフプロデューサー:桑田潔 プロデューサー:横地郁英、和田豊彦
脚本:大石哲也ほか 演出:中島悟ほか 原作:赤川次郎
出演:菊川怜、海東健、高橋ひとみ、嘉門洋子、北川弘美、北村総一郎

原作は赤川次郎、チーフプロデューサーは「TRICK」の桑田潔さん。
第一話を観た感じでは「TRICKの夢よ再び!」という感じがアリアリ。
シナリオ、演出は、どちらも良く出来ていると思うのだが、菊川怜の
「演技してる人のモノマネ」のような芝居で全てが台無しになっている。

『仔犬のワルツ』 NTV系 土曜 21:00〜21:54

チーフプロデューサー:梅原幹 プロデューサー:伊藤響、北島和久
大塚泰之(三城) 脚本:吉野万里子 企画:野島伸司
演出:吉野洋、長沼誠、大谷太郎 音楽:千住明
出演:安倍なつみ、西島秀俊、岡本健一、杉浦彩、塚地武雅、風間トオル
市原隼人、加藤夏希、忍成修吾、近野成美、松下奈緒、三浦理恵子
谷啓、袴田吉彦、赤座美代子、小林桂樹(特別出演)、酒井和歌子
山寺宏一、小柳ルミ子、竜雷太ほか

企画:野島伸司で「障害者の少女」が主人公と来たら『星の金貨』を思い出すし
「犬」と「少女」という組み合わせは、まんま「家なき子」だと思ったら案の定。
ベタさ加減と下世話さでは、間違いなく今期の「病気モノ」の中でトップだろう。
初回から目の眩むような「野島ワールド」が展開されており目が離せない。

他の「病気モノ」の「ウチは真剣に取り組んでます!」的なスタンスと較べて
主人公の不幸な境遇すら「ひとつの手ゴマ」程度にしか捕らえていない潔さは
いっそ清々しくさえあり、ストレートに視聴者の欲求に応えた作品と言える。

キャスティングを見ても、いかにも「狙ってる」ってな感じの名前が並んでおり
野島作品として期待を裏切らない「病気モノ」の王道を行く作品になりそう。
風間トオル、岡本健一、加藤夏希あたりのキャスティングも絶妙と言えよう。
そういう意味では「この役になんで塚地?細川茂樹でもいいじゃん」といった
ニュアンスも含めて、塚地武雅(ドランクドラゴン)の起用も慧眼と言って良い。

ドラマとしての「良い」とか「悪い」とかいう評価を超越しているとも言えるが。

『オレンジデイズ』 TBS系 日曜 21:00〜21:54

プロデューサー:植田博樹 脚本:北川悦吏子、生野慈朗
演出:土井裕泰、今井夏木 手話指導:手話ランド きいろぐみ
出演:妻夫木聡、柴咲コウ、成宮寛貴、白石美穂、瑛太、小西真奈美ほか

スタッフは40%ドラマ『Beautiful Life』の植田博樹、生野慈朗、北川悦吏子
何だかんだ言って「キムタクドラマ」以外では奮わない日曜9時枠であるが
力技と言っても良いくらい「旬」の若手俳優・女優を集めて必勝の布陣。

「愛していると言ってくれ」(1996年)でも主人公(豊川悦司)が聴覚障害のある
画家の役だったが、今回も柴咲コウが聴覚障害のあるバイオリニストとは。
不謹慎だと言われるのを承知で書くと、ハリウッド映画に登場する黒人が必ず
インテリか善人に描かれるのと同じ胡散臭さを感じる。普通ではダメなのか?

この作品の成否は、単純に妻夫木聡+柴咲コウ≧木村拓哉という公式が
成立するかどうかに全てがかかっていると考えて良いと思う。興味ないけど。

『バンパイア・ホスト』 TX系 日曜 25:00〜25:30

脚本:福田卓郎 演出:大根仁 撮影:唐沢悟 音楽:仲西匡
出演:小向美奈子、佐野史郎、松田悟志、倉貫匡広、山本勲ほか

佐野史郎さん以外には、主演を含めてメジャーなタレントは皆無であるが
「ケイゾク」や「トリック」のスタッフなので、なんか面白い事をしてくれそう。

という事で期待を持って第3話を見てみたが、見事なまでに堤幸彦作品風。
それも2〜3年前の。映像的にも雰囲気的にも「TRICK」や「IWGP」のテイスト。
しかし悲しいかな、いかにも「深夜30分枠」な「小粒感」が全体に漂っていて
「TRICK」と較べるとちょうど足りない30分ぶんくらい面白くない気がする。


2004年4月19日 ミュージカル「スター誕生」無事閉幕。
【スター誕生・ぶじ閉幕】

ハイ、というワケで、3月17日から約1ヶ月に渡って公演された日本音楽事業者協会
創立40周年記念ミュージカル「スター誕生」が、昨日無事に千秋楽を迎えました。
観客動員数も4万人を越え、連日立ち見が出るほどの盛況で、大きなトラブルもなく
大好評のうちに、この大事業を終えられました事は、出演者の皆様だけでなく
スタッフの皆様の奮闘の賜物と厚く御礼を申し上げます。って、誰の挨拶だ。

掲示板の方にも千秋楽の公演を観覧された方々の書き込みを多数頂きましたが
カーテンコールが5回もあったそうで、やはり最終日というのは特別なんだなぁ。と
感じるとともに、仲間さんがプロとして初の本格的な舞台、しかもミュージカル。
しかも主役という大役を、大きなトラブルもなく終えられた事は喜ばしい限りですね。

出演者のみなさん、スタッフの皆さんに「お疲れ様でした」と申し上げたいですね。
この1ヶ月の長丁場をぶじ乗り切られた事は、必ずや皆様の力になると思います。
そして、クォリティの高い舞台を見せてくれて本当にありがとうございました。

昨日の打ち上げでは、この1ヶ月の色んな思い出話に花が咲いた事でしょうね。
さすがに今日はお休みになって、英気を養っていらっしゃる事と思います。

ま、仲間由紀恵さんに関しては
そんな余韻に浸る間もなく
今日も仕事だったのでしょうが(笑)

【で、DVDとかCDはどうなのよ?】

ウチの日記でも以前ご紹介しましたが、「スター誕生」の公演前。スポーツ新聞に
「ビデオ・DVD化やCDの発売も検討中」とか「売り上げはチャリティーへ寄付」と
いったような”妙にリアリティのある記事”が掲載された事がありました。

でワタクシ、もし発売されるのが確定なら千秋楽の公演が終わった翌日の
スポーツ新聞に「スター誕生閉幕」というニュースとともにDVDやCDの
発売決定の告知があるだろうと踏んでスポーツ紙のHPを探してみましたが・・

和香パイDVDのニュース
ばっかりじゃないのYO!

そんな訳で、もうスポーツ新聞はアテにならない事がハッキリしましたので

ワタクシ勝手に発売される事に決めて(笑)

どこから、いつ、いくらぐらいで発売されるか予想してみたいと思います。

まず「どこから発売されるか?」ですが「スター誕生」を観覧された方は
劇場の入り口やポスターまたはパンフレットに「協賛、協力、後援企業」として
大手企業の名前がズラリと並んでいた事を思い出していただきたいのですが

お手元のパンフレットをご覧頂きますと「スタッフ」ページに「出版社」「レコード会社」
「映像製作会社」の名前も、いくつかある事にお気づきになるかと存じます。

で、下にその中から抜粋してみたんですが・・・

出版社)    近代映画社 集英社 マガジンハウス

(レコード会社) エイベックス キングレコード テイチクエンタテインメント
          トイズファクトリー 東芝EMI フォーライフ ポニーキャニオン
          ユニバーサルミュージック ワーナーミュージックジャパン
          BMGファンハウス

(映像制作) ジェネオンエンタテインメント 徳間ジャパンコミュニケーションズ
          VAP ポニーキャニオン(協賛:バンダイビジュアル)

ま、ほとんどが「協力」企業となっておりまして、唯一「バンダイビジュアル」だけが
協賛企業となっておりますが、正直、どっちが偉いのかは良く分かりませんし
協賛企業や後援企業が、このイベントに「どんな関わり方をしているのか?」も
ワタシは全く知りませんので、これがどんな意味を持つのかは分かりません(笑)

ただ、もしミュージカル「スター誕生」CDやビデオ・DVDが発売されるなら
縁もゆかりもない会社から発売されるとは到底思えないので
やはり、この協賛・協力企業の中で利権を分配仲良く分け合うのではないかと。

まず、出版社ですが、これは「写真集の発売」という可能性がありますね。
近代映画社にしても集英社にしても過去に仲間さんの写真集を出版した事が
ありますし、マガジンハウスもたぶん何か出していると思いますので(笑)
これらの出版社のどこかから「スター誕生」の写真集が出る可能性はあるでしょう。

次に、CDですが「協力企業」に名前が載っているレコード会社に関しては
基本的に出演者の方々の所属レコード会社になっているのだろうと思います。

仲間由紀恵さんの所属する
EPICソニー様の名前が
ないのが気になりますが(笑)

なにしろ「スター誕生」では、昭和30年代から浜崎あゆみまでのヒット曲が
数十曲も網羅されていましたので、ライブCDにしろ、イメージアルバムにしろ
たぶん「CDに収録される曲の権利関係が一番スムーズに処理できる会社」から
発売される事になるんではないかな?と思います。

最後にDVDに関してはジェネオンエンタテインメントが一番可能性が高いかと。
このジェネオン(以下略)という会社は「木曜ドラマ TRICK」のDVDも発売する
パイオニアLDCの新レーベルかなんかだそうで、テレビ朝日系のドラマなんかは
だいたい、このジェネオンエンタテインメントからDVDが発売されているそうです。

また、ジェネオンエンタテインメントから発売されるDVDを実際に製造するのは
日本ビクターになっておるそうですが、日本ビクターも協賛企業になっております。

で、テレビ朝日とジェネオン(以下略)が、どんな関係なのかは知りませんが
今回はテレビ朝日だけでなく、特別後援企業として朝日新聞社も名を連ねて
おりますので、数から言うと「朝日系」のグループが有力なんではないかな?と。
でなければ単純に一社だけ協賛企業になってる「バンダイビジュアル」でしょう。

後は、DVDの価格と仕様についてなんですが、ホントかどうかは知りませんが
DVDには最大で約3時間の映像と音が収録できるという話を聞いております。
だとすると「スター誕生」の公演は第一部・第二部、合わせて約3時間ですから
ギッチギチに詰め込めばDVD一枚で収録できてしまう計算になりますが
やはりDVDですから「特典映像」とか「インタビュー」を収録する事になるでしょうし
そうなるとDVDは2枚組になる可能性が高いのではないでしょうかね。

で、価格は6,800円〜7,800円(税別)くらいって感じで、発売日は、あまり遅いと
記憶も感動も薄れてしまうので、遅くとも8月〜9月ってところかなあ?と。
これは単に勘ですが、価格はチケットよりちょっとお安く設定してみました(笑)

と、いうワケで

イロイロ勝手に書いてみましたが、現実問題として観客動員・約4万人という事は
チケット代を10000円として計算しても、チケットの売り上げが4億円くらいですし
その半分の人がパンフレットやポスターを買ったとしても、物販の売り上げが
5〜6千万くらいでしょうから5億円と言われる制作費にもちょっと足りませんしね。

たぶん、協賛・協力・後援企業のどれかから製作費の大半は出てるんでしょうから
多少なりとも、そういった企業に利益を還流できる形にするんじゃないですかね。
関連グッズの売り上げが、全てチャリティーに寄付されるワケでもないでしょうし。

ま、NHK・BS2やハイビジョンで放送するだけでDVDもビデオも出ないというのも
考えづらいですから、大いに期待しつつ正式発表を待ちたいと思っております。


2004年4月27日 4〜6月期のドラマの感想2。
【ドラマの感想】

ハ〜イ、世の仲間由紀恵ファンの皆様は今頃「腸完全版」を
堪能されている事と思いますが、ワタクシは買っていないので
またもやドラマの感想でお茶を濁してみたいと思います(笑)

「ワンダフルライフ」 CX系 火曜 21:00〜21:54

実はこのドラマ、今日初めて本格的に観たんですが
率直な感想は「病んでますね」ってところでしょうか?
いや、このドラマにはまだ病人は出てないんですが(笑)

大雑把な物語の流れは、プロ野球選手として活躍していた
桐島明(反町隆史)が故障と人間性の問題で球界を追放され
借金のために少年野球チームの監督になるというお話でして
長谷川京子演じるヒロイン・伊佐山みずきは、最初に桐島に
監督依頼の手紙を出した伊佐山翔の姉という役柄なんですが

・現役プロ野球選手(反町)に弱小少年野球チームの
 カントクを頼むヒロイン(ハセキョー)。
 ↓
 チームの存続がかかった大事な試合と聞き
 「どうしても勝ちたいか?」と聞く反町カントク。
  ↓
 「勝ちたい!」と答える子供たちの希望に応え
 まともにやれば実力的に勝てる相手ではないので
 ラフプレーを指示する反町カントク。
 ↓
 約束どおり試合に勝たせる反町カントク。
 ↓
 「俺たちはインチキして勝ちたかったんじゃない」
 と言い出す子供たち。
 ↓
 子供たちに汚いプレーをさせたカントクに対して
 「アナタは最低だわ」と言い出すヒロイン。
  ↓
 なぜか大人たちも口を揃えて「カントクが悪い」だの
 「子供たちに謝れ」の連呼。
  ↓
 それを聞いて反省しているカントク(反町)。

さて、このお話の流れに何か疑問を感じないでしょうか?

どう考えてもオカシイだろ、この理屈。

1990年代初頭には「愛は勝つ」だのドリームスカムツルーだの
「願えば必ず夢は叶うハズ」という幻想が幅を利かせてましたが
このドラマの理屈は「願えば必ず夢は叶えられるハズ」どころか
「夢は叶えられなければいけないはず」にまで行っています。

まず、普通に考えて現役のプロ野球選手に草野球チームの
監督になってくれ。なんてお願いする神経がどうかしてるし
(実際は解雇されていたが頼んだ当人は事実を知らなかった)

自分たちで「どうしても勝ちたい」と、監督に言っておきながら
反町カントクがプロの目で見て「実力では勝てない」と判断して
勝利という目的を実現するために指示したラフプレーに対して

「こんな事までして勝ちたくなかった」

だの

「あの子たち、ちっとも楽しそうじゃなかった」

だの

「子供たちに謝れ」

なんて事を登場人物全員が口を揃えて言うのは何でしょう?

実力も無い、でも楽しく試合をしたい、そしてさらに勝ちたい。
それを実現するための工夫や努力を他人に丸投げしておいて
「こんなに一所懸命願っている私たちを裏切るなんて酷い!」
とは、なんという「能天気ぶり」なんという「強欲さ」でしょうか。

「努力」や「願い」の強さや量が必ずしも結果に直結しないのは
勝負の世界では理(ことわり)と言って良い大原則なワケです。
「頑張ったから報われるのが当然」だの「一所懸命願ったから
必ずいい結果が出るハズ」なんてのは幻想どころか妄想です。

実力が無ければ負けるし真剣勝負は苦しい。どうしても勝負に
勝ちたければ、手段を選ばずに勝ちを拾いに行くしかない。
そんな事はスポーツに限らず、勝負の世界では常識です。

どんな世界でも勝者は、ほんの僅かでも必ず敗者よりも
練習を積み、勝利するために努力と研鑽を積んだ者達です。
持って生まれた運や才能が勝敗を分ける事もありますが
願うだけで勝利を手に収められる。なんて事はあり得ません。

ところが、このドラマの中では「願いは必ず叶えられるもの」
「夢は叶えられなければいけないもの」というのが前提で
登場人物たちのコンセンサスが成立してしまっています。

ワタクシ、このドラマを観るより約一ヶ月ほど前に電車の中で
戦隊ヒーローのフィギュアを持った子供が半べそを書きながら
「やっぱレッドの方が良かった!レッドと取り替えてきて!」と
ダダをこねる声の後に「だから本当にブルーでいいの?って
お母さん聞いたでしょ!」という母親の声を聞きました。

話を聞いていると、どうやら息子はレッドとブルーのどちらか
ひとつという選択を迫られてブルーを買う事に決めたものの
帰りの電車の中でブルーをイジリ倒しているうちに飽きてしまい
「やっぱレッドの方が良かったんじゃ?」と後悔しはじめたようで

火がついたように泣き出した挙句、やり場の無い怒りの矛先を
自分にレッドとブルーのどちらかを選ぶように迫った母親に向け
「お母さんが悪いんだ!あやまれ!」等と言い出す始末でした。

さて、このドラマのヒロインや少年たちの言ってる事ってのは
この「ブルー小僧」の言ってる事と同じ理屈じゃないですかね?

私の夢(欲望)や、それを望みどおりに叶えてくれる人こそが
絶対無二の正義であって、それを阻むモノは何もかもが”悪”。
自分の思い通りにならないのは自分に責任があるのではなく
思い通りになるようにしてくれない周囲が悪い。という発想は。

まさしく運動会の徒競走で全員一着という「悪しき平等幻想」や
”いつか私の「本当」の力を引き出してくれる人が現れるハズ”
という「華原朋ちゃん幻想」に毒され切った楽天的発想です。

なぜ、今さらこんな厚かましいお気楽思想なんでしょうか?

それは今から10年ほど前、このお気楽思想の洗礼を受けた
女子高生世代が今ちょうど20代中盤から後半になるという事。

つまり「自分もきっといつか朋ちゃんみたいになれるハズ」と
信じて疑わなかった元コギャル世代が、夢が叶わないまま
所謂F1層(20〜34歳)になっているのが原因だと思うのです。

要するに元コギャル世代は「今の私は本当の私じゃない」とか
「いつか最高の自分に生まれ変われる日が来るよ」と、未だに
考えていると制作サイドが思っているに違いない。という事です。
しかも「自分の努力」とか「日々の積み重ねの結果」とかでなく
ある日突然「私も知らない私の実力を知っている誰かの力」で。

そう考えると「ワンダフルライフ」はトレンディドラマ全盛時代の
”F1層を押さえて置けば大丈夫”という神話が崩壊した現在に
すでにご利益の消えたかつてのトレンディドラマの公式を捨て
”今のF1層に向けたトレンディドラマのフォーマットを構築する”
という意図の下に制作されているのではないかと。

なんだかなぁ。
当の朋ちゃんはリハビリに成功して社会復帰したというのに
まだ「シンデレラ幻想」で世間を惑わせようという魂胆なのかな?

とりあえず、この「ワンダフルライフ」というドラマはワタシが観た
今期のドラマの中では今のところ「最も不愉快な作品」ですが

その不愉快さの源はバカ丸出しのヒロインや、なんでも他人が
自分たちの良い様にしてくれるのが当然とでも言わんばかりの
野球チームのガキどもなどと言った、ドラマの中の話ではなく

こんな「お気楽」で「身勝手」で「強欲」で「無責任」な主張すら
すべて当然の事として受け入れてしまう層があると思っている
製作者サイドの目論見や、それを目論見どおり受け入れて
「感動しました!」なんて言い出す視聴者が実際にいそうだ。

という現実です。

ま、制作サイドまでもが本気だったらもっと最悪ですが。


2004年4月30日 昔ながらの良い女?仲間由紀恵
【テレビ朝日・秋のスペシャルドラマ「弟」制作発表】

NOと言える石原都知事が昭和のスーパースターである弟:裕次郎を描いた
小説「」がテレビ朝日で秋のスペシャルドラマとして放送されるそうです。
なんと5夜連続放送という超大型作品で、共同制作は”アノ”石原プロ。

石原裕次郎を演じるのは21世紀の石原裕次郎こと徳重聡。(石原プロ)
まき子夫人を演じるのはテレ朝の視聴率女王(笑)仲間由紀恵さんです。
その他、目下のところ分かっているキャストは以下の通りとなっております。

石原 潔(兄弟の父) :渡 哲也

石原 光子(兄弟の母):高嶋 礼子

石原慎太郎 (青年期):長瀬 智也 (TOKIO)

石原裕次郎 (青年期):徳重 聡

北原 三枝(石原まき子):仲間由紀恵

渡 哲也 (青年期)   :坂口 憲二

ちなみに演出は「振り返れば奴がいる」「ホワイトアウト」「やまとなでしこ」
「真夜中の雨」の若松節朗氏、「けものみち」「澪つくし」「独眼竜政宗」
「八代将軍吉宗」「葵 徳川三代」のジェームス三木が脚本となってます。

率直に言って演出と脚本のミスマッチが
いささかの不安要素ではありますが(笑)

個人的には当時の日活スターである若き日の岡田真澄や長門裕之や
赤木圭一郎を誰がやるのか?という事の方が気になったりしておりまして
ファンファンはウェンツ瑛士君なんか良いんじゃないか?と思っております。

まぁ、石原裕次郎さんと言えば、美空ひばり、手塚治虫、長嶋茂雄と並ぶ
戦後のニッポンを代表する各分野のスーパースターの一人ですから
その方の奥様の若い頃を演じられるという事は、仲間由紀恵さんにとって
中高年層に存在感をアピールするという意味でも意義があるでしょうね。

正直「慎太郎(長瀬)と裕次郎(徳重)は逆の方が良かったなぁ」とも思うし
石原裕次郎と言っても妙に青黒い顔色で、やたらに太いネクタイを締めた
太ったオジサンという印象しか持っていない層や、記憶にすらない世代には
ハッキリ言って面白くもクソもないドラマになるだろうとは思いますが

このドラマで仲間由紀恵さんのハイライトになりそうな結婚式のシーンは
石原プロにとっても「先代」の生涯のハイライトシーンでもありますから
それは金に糸目をつけない豪華なシーンになるのではないかと思います。

奇しくも「木トリ」エピソード4で上田のセリフに登場した新・高輪プリンスで
この結婚式のシーンが撮影されたというのも因縁を感じますね(ウソ)

今のところ2004年秋5夜連続放送とだけアナウンスされておりますが
おそらく放送は、秋の番組改変期の谷間の週である9月最終週か
10月の第1週に、5夜連続で放送される事になるんじゃないですかね。

2月から撮影が始まって6月にはクランクアップの予定という事ですから
放映時期さえかち合わなければ仲間由紀恵さんが他局の連ドラに出演する
可能性も出てきますし、もし放送が10月の2週目以降という事になると
今年は民放の連ドラには一本もレギュラー出演しない事になりそうですし。

まぁ、ワタシとしては21世紀の石原裕次郎:徳重さんと仲間由紀恵さんが

21世紀のビッグカップル誕生!!

なんてマジで呼ばれるような事態にならない事を祈るばかりです(笑)

【こちらは来年のお話ですが・・・・】

こちらは「弟」の制作発表の翌日ですが、NHK放送80周年記念ドラマ
「ハルとナツ〜届かなかった手紙」の制作発表会も行われたようですね。

しかし、制作発表の新聞記事を読むかぎり「ハルとナツ」というドラマは

リョウコとユキエ

という「姉妹の成長物語」というよりも

リョウコとスガコ

という作品になりそうな気さえしてまいりました(笑)

まぁ、そもそもドラマとしての面白さはあまり期待はしてませんが。


2004年5月5日 私たち〜日本音楽事業者協会というものはぁ〜
【スター誕生・ダイジェスト版オンエア】

ハイ、というワケで皆様ゴールデンウィークをいかがお過ごしでしょうか?
ま、ゴールデンウィーク最終日に書く質問でもないような気もしますが
ワタクシはと申しますと、この一週間、風邪で寝込んでおりました(笑)

そんなワタシのゴールデンウィーク唯一の楽しみは「スター誕生」放映。
ハイビジョンでの3時間(フルサイズ)放送が見られないのは残念ですが
とりあえずダイジェスト版で生の舞台とテレビの違いを確認してみようと
心待ちにしておりましたが時間が近づくにつれて画面にチラツキが・・・・

BS放送を受信されている方はご存知かと思いますが、衛星放送は
雷雲などには極端に弱いため、天候によって受信状態が著しく異なり
台風が来たりすると全く映らなくなる事さえしばしばあります。

またNHKという放送局は映らなかったからと言って再放送してくれるほど
親切な放送局ではない事は、過去の経験からも確認済みでしたので
ワタクシ非常に焦りました「こりゃ見られないのではないか?」と。

しかし、放送直前に受信状態は奇跡的に復活し画面のチラツキも減少。
映らなかったらNHKに嫌がらせの電話でもかけてやろうと思ってましたが
幸いそんな悪事に手を染める必要も無く、放送を堪能できました。

これぞ愛のち・・・!!

イエ、なんでもありません(笑)

さて、それではテレビ放送を見て改めて感じた事や、テレビと生舞台で
見たときの印象の違いなどを、これから書いてみたいと思います。

【テレビを見て感じた事など】

とりあえず今日放送されたのと、2日にハイビジョンで放送されたものが
同じ日の舞台の模様かどうかは知りませんが、今日放送されたのは
3月31日に収録された舞台の映像を編集したものだったようです。

ワタシが観た日とは、細かいセリフで違うところ(カトちゃんと仲間さんの
”お父さんって言った?”ってヤツ)があったりして、そこらヘンはやはり
「何回観ても全く同じではない舞台の魅力なのかなぁ?」と思いました。

テレビ放送というかカメラ撮影の特徴として「視点が変わる」「倍率自在」
といった利点がありますので、そのあたりからまず感じさせられたのは

あ〜、やっぱりアリーナで観て良かった。

って事ですね(笑)

2階席あたりに設置されたカメラで撮影された俯瞰の映像を観ると
肉眼で誰が誰だか判別するのは不可能な状態だった事が良く分かり
「これじゃ、面白さも半減だっただろうなぁ。」という印象でした。

続いて感じたのは「倍率自在」というカメラの特徴からアリーナ席から
見るよりもクッキリ捉えられた演者さんの表情を見て感じた事ですが

仲間さん、やっぱり演技は抜群にウマイね!
でも、歌はやっぱりイッパイイッパイね!!

って事ですね(笑)

唄ってる時も、ちゃんと感情を込めて表情を作ってるみたいなんですが
セリフを喋っている時の表情と較べると”硬い”という印象は拭えません。
中尾ミエさんと「片想い」を唄うところなんかも「悲しさを表現」と言うより
もう必死!!」という表現が一番ピッタリ来るような気がしました。

あらためて、こうやってラインで録った音声をテレビから聴いてみると
音程は合ってても、抑揚の無さとか最後の音の処理の余裕のなさとか
他の「本職は歌手」という共演者と較べると不安定さが目立ちます。

仲間さんがスズキ・アルトに乗ってアクセル全開で走ってるとすると
今井絵理子さんはマスタングあたりでかる〜く流してるって感じかな?
やはり、現時点ではポテンシャルの違いが歴然とある感じでしたね。

でもそのぶん、やっぱり喋るところはメリハリが利いてて上手いですね。
特に、コミカルな芝居に関しては、生で観た時と同様に場慣れしている
と言うか「やっぱり、この人センスがあるなぁ。」という感じを受けました。

あと、これはある意味一番注目していたことですが

カトちゃんの演技と歌は
テレビで観てもヘンだった。

って事ですかね(笑)
深沢敦さんはテレビで観ても面白かったんですが。

ただ生で観た時は「テレビとあんまり変わらないなぁ」と思ったお芝居も
やっぱりテレビで観ると「全体的に過剰」な印象を受けるモノですね。
同じように見えても”舞台用のお芝居は違うんだな。”と思いました。

あと、これはテレビ放送と生で舞台を見た時の印象の違いですが

カット割りがこれほど煩わしい
モノとは思いませんでした。

なんつーんでしょう、視点が固定されている事がこれほど不自由に
感じるモノだとは、正直、今まで思ってみた事もありませんでしたが
一度見た舞台をこうやってテレビで観てみるとホントに感じますね。

どこ映してんだよ!!と(笑)

仲間さんのセリフが聞こえてるのに島谷さんのアップばっかり撮ってたり
カメラ何台もあるはずなのに、なぜか後頭部しか映って無かったりとか
森山未來君と諸星和己さんの「運が良ければいい事あるさ」のダンスを
二人一緒のフレームに入れないで常に一人だけ追っかけてたりね。

ま、好みは人それぞれですがワタシには不満の残るカメラワークでした。

あと編集ですが、3時間のプログラムを一時間半で放送。って時点で
まず、一度舞台を見たワタクシたちが納得できるモノになるとは思って
いませんでしたので「どういう意図で作られたダイジェスト版なのか?」
と言うところに主なポイントを置いて観てみる事にしてみましたが

とりあえず「この舞台の本当の面白さはDVDで!!」
と、いうようなダイジェスト版ではなかったかな?

と、思いました。むしろオイシイところだけ抜粋したような感じで
ちょっと勿体無いような感じさえする編集だったと思います。

あと、最後にエンドロールを観ながら感じた事は

あ、DVDやビデオが出るとしたら
NHKソフトウェアから出るって事ね。

って事でしょうか?(笑)
この映像の制作・著作がNHKで、これ以外に映像ソースが無いとすれば
NHK系列のソフトウェア製作会社から出るとしか考えられませんモンね。


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