FACE〜見知らぬ恋人 

2001年1月10日〜3月7日(NTV系) 連続 全9回
水曜 22:00〜22:54

【出演】

高川 亮・水野 拓己 ・・・・・ 高橋 克典

相沢 早紀 ・・・・・・・・・・・・ 仲間 由紀恵

平野 由香 ・・・・・・・・・・・・ 渡辺 満里奈

能勢(高川)ありさ ・・・・・・・ 田中 美奈子

水野 貴子 ・・・・・・・・・・・・ 山口 果林

岡田 貢 ・・・・・・・・・・・・・・ 山口 祐一郎

水野 真理子 ・・・・・・・・・・ 畑野 浩子

石川 渚 ・・・・・・・・・・・・・ 黒坂 真美

相沢 房枝 ・・・・・・・・・・・・ 根岸 季衣

相沢ユウジ ・・・・・・・・・・・ 松澤 一之

佐伯 真介 ・・・・・・・・・・・ 松尾 政寿

奥野 麻子 ・・・・・・・・・・・ 芝咲 コウ

テ ラ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 坂口 憲二

イ ノ ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 鈴木 任紀(ウド鈴木)

緒方 薫 ・・・・・・・・・・・・・・ 磯野 貴理子

平野 和久(精神科医) ・・・・・・・・ 若松 武史

刑事 ・・・・・・・・・・ 川崎 麻世

【プロデューサー】 西 憲彦

【演出】 猪股 隆一、長沼 誠

【脚本】 若生 恵美子、山田 珠美

【音楽】 Achilles C.Damigos 河野 伸

【主題歌】 「Shooting star〜シューティングスター〜」

MY LITTLE LOVER (トイズファクトリー)

【挿入歌】 「愛してる」

高橋克典with仲間由紀恵 (エイベックス)

【エンディング】 「Only For you 〜この永遠がある限り〜」

郷ひろみ(SonyRecords)

【原作】 「愛してる」 もりたゆうこ(講談社コミックス)

【感想】

仲間さんの連続ドラマ主演、2作目となる作品ですが
このドラマに関しては、とりあえず第2回の放送を見た
直後にボクが書いた以下の文章をごらん下さい。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
(2001年1月17日)

さて、本日の放送でますます混迷の度合いを深めてきた
このドラマですが、最終回の予想をしてみようと思います。
原作つきのドラマで予想もへったくれもないんですが
ボクは原作をまったく読んでいないのでご容赦下さい。

さて、それでは最終回の予想です。

色々あって、拓己(高橋克典)の家が燃えます。
何のために水野家の豪邸が出てきたのか?
ハイ、モチロン燃やすためですネ(´τ`)σ
古今東西を問わずドラマの豪邸は燃えるものです。

ついでに拓己の両親は死ぬでしょう。
犯人はたぶん田中美奈子だと思います。
美奈子の差し金で亮が!!って
パターンかもしれません。

そうでないと何のために出てきたのか
わかりませんからね(´τ`)σ<美奈子
大人しそうな顔をして拓己のオヤジには
そ〜と〜怨みがありそうなので復讐です。
『もうだれも愛さない』ってとこですな。

拓己に罪をなすりつけて証拠隠滅のために
家に火を付けるなんてのもイイかもしれません。

何だかんだ言って早紀の母親と父親は
亮が始末してくれると思いますが(´τ`)σ
ヨゴレ役は全部亮が引き受けてくれるので
拓己はちっとも悪くありません(´τ`)σ

そしてナゼか燃える水野家に早紀(仲間)がいます。
妹の真理子(畑野)あたりが閉じ込めてくれてると
とってもイイ感じですね(´τ`)σ

当然、燃え落ちる館に拓己(亮)は飛び込みます。
モチロン早紀を助けるために(´τ`)σ
その姿を見て真理子は改心しちゃたりするでしょうね。
『ワタシは二人の間には割り込めないワ』ってな具合に。

炎の中でお互いを見つけて、抱き合う拓己と早紀。
(ここでBGMが二人のデュエット『愛してる』に(´τ`)σ)
この時、早紀は拓己と亮の二人を愛しちゃってると
思いますね。まちがいなく(´τ`)σ

ここで、早紀が自暴自棄になってたりすると最高ですね。
おかげで亮まで早紀を愛しちゃって改心しちゃいます。
たぶん(´τ`)σ

亮と拓己の人格がひとつになって早紀を助け出して
めでたしめでたし、というところに好時魔多しとばかりに
岡田(山口)が現われて拓己をナイフでブスリ(´τ`)σ
『刺されそうになった早紀をかばって』というのがベスト。

拓己は岡田に殺されることで、それまで亮として
行なった悪行の数々がチャラになり、早紀の腕の中で
眠るように静かに息を引き取ります(´τ`)σ

早紀は、拓己と亮の『真実の愛』を知って
『もう何があっても自分を嫌いになったりしない。』
と1人で力強く歩き出すのであった。

                          チャンチャン♪

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

というワケで、ドラマをご覧になった方はお分かりでしょうが
2話が終了した時点で適当にデッチ上げた最終回予想が

案外、当たってしまっている。

というのがこのドラマのレベルを表していると思います。

陳腐なテーマに、レイプ→妊娠→流産コンボだとか
優しくてイイ人と危険な香りのする男の間で揺れる女心とか
この手の漫画としては、実にありきたりな展開の連続で
作品としてはクソと言っても良いぐらいヒドイものでした。

事件、事件の連続でキャラクターの掘り下げが甘く
ほとんどの登場人物に『人格』が感じられないため
早紀の父(松澤)などは事件を起すための装置同然。

結局、2重人格の主人公・拓己(亮)を筆頭にして
このドラマには、まともな人が一人も出てきません。

一番まともっぽく見える、相沢早紀(仲間さん)ですら
亮(拓己)の子供を産みたいと切実に訴えた理由が
「子供を産めば自分の居場所ができると思った」という
極めて利己的なモノだったりする始末です。

そもそもレディースコミックの原作で真実の愛を
描こうなんて発想自体が間違っている気がします。

作品の内容自体が非常にキテレツな設定なワリに
映像面での演出が、比較的オーソドックスなのも
ドラマをつまらなくしている原因のひとつだと思います。

もっと、堤幸彦監督の作品のように、早いカット割りだとか
特殊なアングルとかを使って、ドラマらしくない凝った映像を
作っていれば、現実離れした漫画的な原作世界にも
違和感無く入り込めたのではないかという気がします。

仲間さんは、プライムタイムの連続ドラマ初主演という事で
襲われたり、タバコを吸ったり、ベッドシーンがあったりと
過去の作品では、あまり経験のないシチュエーションで
かなり気合いの入った演技を見せてくれていますが
作品がこれでは無駄な努力に終わってしまった感じ。

仲間さんが『TRICK』の時の朴訥キャラとは正反対に
年齢なりに、色っぽく綺麗に撮れてるのはいいんですが
この相沢早紀という役が、なんとも生々しいキャラでして
ぶっちゃけ『ヒロインというよりヨゴレ役』なのです。

そのため早紀という役を仲間さんが熱演すればするほど
『彼女も実生活では年齢なりに色々あるんだろうな。』と
感じさせられるあたりは、ファンとしては少々複雑。

しかし、演技に関しては今回かなり収穫があった感じで
中盤から後半になって行くに従って良くなっていきます。
特に『泣く芝居』の表情は2年前『神様もう少しだけ』に
出演していた頃と比べると各段に豊かになっています。

仲間さんの演技に関しては『上手い』と思った事は
これまで一度としてなく、このドラマのスタート当時も
とにかく演技が硬いのが気になったくらいですが
後半になってくるに従って、良くなっていきます。

作品自体は、後半になって行くに従って
どんどん瀕死の状態になったわけですが(笑)

結局、この『FACE〜見知らぬ恋人』で一番良いのは
仲間さんがどのシーンも非常に綺麗に撮られている事で
特にオープニングとエンディングの絵はウットリするほど。

恐らく、これまで仲間さんが出演された作品の中でも
全編を通じて彼女が最も綺麗に撮られている作品です。

仲間さんはOL役という事で、全般に大人っぽいメイク。
アイラインは濃い目、髪の色もやや茶髪でウェイビーと
実年齢よりもやや上に見えるくらいの印象ですが
自宅のシーンなどはノーメイクみたいなところもあって
そのイメージのギャップには驚かされたりします。

しかし、この『FACE〜見知らぬ恋人』に出演した事が
『仲間由紀恵にも、こんな汚れ役ができるんだ』という事を
制作サイドの人間にアピールするのが目的だったのなら
この作品に出演したのも成功と言えるかもしれませんが

別に、こういう『汚れ役』は
初めてっつーワケでもないしなぁ。

どうせなら、プライムタイムの初主演作品は、もう少し
彼女の本来の持ち味を活かした透明感のある役だったら
良かったのになぁ。と悔やまれる事しきりです。

モドル

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